- 2022-5-29
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先日DVD「ゲルハルト・リヒター ペインティング(GERHARD RICHTER PAINTING)」を購入し、見てしまいました。
この「ゲルハルト・リヒター ペインティング」は、ドキュメンタリー仕立ての映像映画。制作場面やリヒターの会話、作品の出来上がっていく経緯などが、まるで覗き見している感覚で見れます。特に作品を制作している様子を見れるのは、実にイイものですね^^!
淡々とカンヴァスに向き合い、スキージを動かす様は釘付けになります。完成作品だけでなく、こうやって制作場面を見れるのは、最近の画家だからこその醍醐味でしょうね。
さて”ゲルハルト・リヒター”と言えば、最近何かと話題の現代アーティスト。特に代表作”アブストラクト・ペインティング”は一番知られているシリーズだと思います。数年前には高値で落札されたりと、世界的にも評価が高い画家の一人です。
個人的に「アブストラクト・ペインティング」は好きな作品なので、どうやって制作しているかが見れるのは実に楽しい!正直言って”この作品が理解できるか?”と言われると、答えは”NO!”になりますが。作品の味わいは興味深いものがあるのです。
ある意味偶発的とも言える色彩、色の発色というか光沢感。映像の中では”質感”という言葉が登場しますが、まさにアブストラクト・ペインティングの醍醐味でもあると思っています。ちなみにマクロ派な私にとって、作品に迫って鑑賞するのは実に楽しい時間。色味や質感をこの目で観るのは本当にワクワクしますね。
リヒター作品を見る時の必需品!
ちょっと余談になりますが、リヒターの作品を見る際の個人的な必需品があります。それはルーペ。リヒター作品の魅力の一つに”質感”があります。動画や写真では、なかなか味わえないですよね。本物でしか味わえない醍醐味だと思うのです。ぜひ美術館に行く際は、用意する事をおススメします。
一見すると誰でも出来そうなリヒターのアート作品です。確かに私もそう思った事はあります。でも制作場面を見ると、到底僕には出来ないですね。まずは絵具のこだわりからして、驚かされます。しかもある一定の偶発性も伴っているため、その時その瞬間のリヒターにしか制作出来ない芸術なわけです。
そんなリヒターの価値が認められてか?現に高値で取引されている事実があります。
2012年にサザビーズで、リヒターの抽象画「アブストラクト・ビルト」が約2132万ポンド(日本円で約27億円)で落札されたり。2013年には「Domplatz,Mailand」が3700万ドル(日本円で43億円)で落札されています。生存している画家としては超高値な落札額なのです!
なぜこんなに高値が付くのか?正直言って最近の現代アートは、本当に理解に苦しむ部分もあったりします。でもそれが現代アートの可能性で、面白さでもあるんでしょうね!!
さて、このDVD「ゲルハルト・リヒター ペインティング」の中で、個人的に特に印象に残った言葉がありました。
画廊の壁にかかると作品は全く違って見えた。紙に書かれていたオペラが上演されたかのように…
何とも深みのある言葉に思えませんか!?
確かに映像で制作している様子を見るのもイイものです。黙々とカンヴァスに向かい合って、絵を描いている姿を観るだけでも実に楽しい!!でもやっぱり本物を間近で観たくなりますよね。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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