- 2024-2-19
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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今回はちょっと”三菱一号館美術館”の現在の姿について話していこうかと。
2024年の秋頃まで休館予定になっている三菱一号館美術館ですが、当然のごとく現在は工事中です。
もちろん行っても展覧会などは開催してなく、建物の表面は工事中のパネルやシートで覆われています。
ですからわざわざ工事中の姿を見よう!と思う人はいないでしょう。ましてや写真を撮る人なんで、ほぼ皆無かもしれませんね。
でも展示していない時期だからこそ、本来の美術館としての在り方が問われると私は思っています。
さて”三菱一号館美術館”の立っている場所ですが、言わずと知れた東京駅の近くです。
オシャレな店や建物も多く、毎日多くの人が足を踏み入れる場所です。
そんな場所にある美術館ですから、工事中で表面を白いパネルで覆っていたらどうでしょう!?
・・・
別に工事中だから、白く覆われていてもおかしくはありません。
でも「三菱一号館美術館」は美術館です。
僕の希望としては、どんな時であれ、常に美術館としての気持ちを持っていてほしい!と。
現在建物の表面を覆っているシートには、ロートレックの絵が描かれています。
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
…フランスの画家で、特に酒場やキャバレーの様子を描いたポスターなどが有名。
三菱一号館美術館はロートレックの作品を多く所蔵している事でも知られ、度々展覧会も開催しては作品を披露しています。
そんな”美術館の顔”ともいえるロートレックの絵をデカデカと披露している!
こういった演出は、個人的に嬉しい限りですね!
もちろんこういった装飾を施すには、それなりの費用も掛かっているだろうと。
それにも関わらず、あえて全面をロートレックの絵で覆う!って。
美術館が建っている”東京丸の内”という立地を考慮し、そして美術館としての在り方を持ち続けている。だからこういった粋な演出が出来るんでしょうね。^^
でも全部が全部ロートレックではなく、通りは現代アートっぽい作品が描かれていたりします。
私が言うのもなんですが、実に素敵です!^^
何が素敵って、別にロートレックの装飾パネルではありません。
もちろん装飾も素敵ですが、何より美術館としての在り方を常に持ち続けている事に対してです。
というわけで東京に行く機会があれば、気分転換として寄ってみるのもイイかと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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