- 2021-4-25
- Artwork (芸術作品)
- コメント:2件

おそらくゴッホが一番精神的に安定していた頃だったのかも…
ファン・ゴッホは1886年から約2年間、モンマルトル(Montmartre)という街に住んでいました。
弟のテオを頼ってたどり着いた街”モンマルトル”。ゴッホは相当この地を気に入ったそうです。

「モンマルトル通りの光景」(1887年)フィンセント・ファン・ゴッホ
ファン・ゴッホ「モンマルトル通りの光景」(1887年)
モンマルトルはフランスの首都パリにある一番高い丘の事。当時は現在と違ってあちこちに畑が広がる田舎町だったそうです。そしてモンマルトルに居た頃は、ゴッホにとっての重要な転換期でもあったのです。
ゴッホの作風の変化も要チェック!
ゴッホは1886年にパリに移り住みますが、この頃からゴッホの作風に変化が表れます。それまでの白黒をメインとした作品から、色彩豊かな明るい作風へと変わっていったのです。

「モンマルトル通りの光景」(1887年)フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの晩年を象徴するかの様な強い原色的な色彩でなく、印象派を思わせる明るく優しい色彩が印象的!!この作風から見ても、ゴッホが精神的に安定していたんだろうな~というのが見て取れます。
まさかこの3年後にゴッホが自殺を図るなんて…。絵を見る限り3年後の悲劇は想像できませんよね。
さてこの「モンマルトル通りの光景」は約100年以上もフランス在住の個人が所有していたそうで、これまで一般公開されなかった作品でした。そういう意味でも作品自体かなり貴重なわけです。
そんな経緯もあってか??
「モンマルトル通りの光景」が高値で落札されたのです。
2021年3月25日…
フランス、パリにある”サザビーズ”で行われたオークションで、ファン・ゴッホの作品が高値で落札されました。その額”約1,300万ユーロ”。日本円にして約17億円で落札!元々作品に付けられていた推定価格は600~800万ユーロ。推定額の約倍での落札額でした。
※ニュース記事を抜粋、要約
さすがに間近で観れないのは残念だけれど、これまで一般公開されなかった作品が、ニュースや記事で見れただけでも貴重だと思います。もちろんこの時期はフランスもコロナ禍なので、オークションは基本的にオンライン形式だったそうです。
今回落札したのが誰だか明らかになっていませんが、いつかこの作品を見てみたいですね…。
さて、締めにモンマルトルの街の風景を載せてみました。
ひと昔の田舎町的雰囲気はあまりないかもしれないけど、それでもオシャレで暖かみのある感じは素敵だと思いませんか?
もしゴッホが今生きていたら、この景色を描いてもらいたいですね!さすがに描いてもらうのは不可能だけれど、でも作品「モンマルトル通りの光景」をお目にかかれる日は、あるかもしれない!?
そんな日が来たら、どんなに幸運だろうか??(^^)
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
コメント
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はじめまして。
記事を拝見させて頂きました。
とても丁寧な説明でより深くこの絵画について理解を深めることができました。
気づいたら画面越しですら虜になってしまっていました。
ちなみにこれらの美術作品の画像の出元はなんていうサイトからですか??
嬉しいコメントありがとうございます。美術作品は「Wikipedia」「Web Gallery of Art」「Rawpixel」などを参考に、著作権等を考慮して使用しています。ちなみに最近は大手美術館でも所蔵作品をネット上で閲覧できるので、本当に便利な時代になりましたよね。とはいえ、やっぱり美術作品は実際に本物を見るに限りますけどね。