- 2021-4-4
- Enjoy This (観てほしい絵画展), Event (開催概要)
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ゴッホは”LIVE”で観てこそ愉しめる!!
ファン・ゴッホの作品を思う存分味わう秘訣と言えば、
やっぱりこの言葉に尽きるだろうと思います。
※ここでいう”LIVE(ライブ)”という言葉は、
”本物の、生の”という意味合いで使っています。
もちろん絵画を観るなら本物の方がイイのは当然です。
でもゴッホの場合は本物だからこそ味わえる醍醐味があるのです!
そんなわけで
ぜひこの絵画展には足を運んで観てほしいわけです。☟
【ゴッホ展:響きあう 魂ヘレーネとフィンセント】 (東京開催) (福岡開催) (名古屋開催) |
※東京、福岡、名古屋と巡回開催します。
この「ゴッホ展」はクレラー・ミュラー美術館所蔵の作品がメイン。
おそらくここはゴッホ作品の多さで言えば、
オランダにあるゴッホ美術館に次ぐ量だろうと思います。
絵画作品は約90点ほど、
素描でいえば180点を超えると言われています。
もちろんゴッホが晩年に描いたこの名画もあります。☟
・カンヴァスに油彩、92×73cm、クレラー=ミュラー美術館所蔵
この激しい感じの躍動感と渦を巻く様なうねり!
精神的に異常なんじゃないの?と思える様な作風は
まさにゴッホらしい作品だと思います。
これはゴッホがフランスのサン=レミに居た頃に描いた作品。
このすぐ後にオーヴェル=シュル=オワーズという地に移り住み、
ゴッホはこの年の7月に命を絶ってしまうわけですね。
そんな事からこの「夜のプロヴァンスの田舎道」には
ゴッホの死を予感させる意味が込められているとも言われているのです。
⇒ファン・ゴッホの「糸杉」 …この絵画には一体どんな意味が!?
ゴッホの生い立ちを知れば知るほど、
いかにこの絵が意味深いものなのか…。
それは実際に観て感じてほしいと思います。
・カンヴァスに油彩、64×80.5cm、クレラー=ミュラー美術家所蔵
そしてこれはゴッホが南フランスのアルルに居た時の描いた作品「種まく人」。
このタイトルにこの絵の構図からして、
なんだか見た事があるな~って思う人も多いのでは?
何だかミレーの「種まく人」に似ているな~と思いませんか??
ゴッホはこの絵について手紙の中でこう書いています。
”長年「種まく人」を描くことが僕にとっての念願だった…”と。
ゴッホは写実主義の画家
”ミレー(ジャン=フランソワ・ミレー)”から強い影響を受けていたのです。
※これは参考で載せています。
ただ影響は受けていたとはいっても、
作風は見ての通りミレーとは大きく違っているのが分かりますね。
特に鮮やか過ぎる色彩はミレーにはないもの!
黄色というか黄金の様に輝く太陽の描き方は、
ミレーにはなかった色彩感覚だと思います。
・カンヴァスに油彩、54×65cm、クレラー=ミュラー美術家所蔵
そしてこれはゴッホの代表作「アルルの跳ね橋」
ゴッホを象徴するような黄色と青がとても印象的ですね。
この「アルルの跳ね橋」は別名”ラングロワ橋”とも言われています。
現在ではここに描かれた橋は現存していなく、
今はこの橋に似た橋が架かっているだけですが…。
ゴッホはこのアルルの跳ね橋をとても気に入っていたらしく、
これを題材にした作品を計6枚描いています。
ちなみにこの「アルルの跳ね橋」は個人的に好きな作品!
ゴッホを象徴さるかの様な黄色と青色は実に印象的で、
特に鮮やか過ぎる青色は本当にイイですね。
絵画展に行って早く本物を見てみたいですね!!
ゴッホの絵はLIVEでこそ本領を発揮!?
”ゴッホの作品を鑑賞するならLIVE感で!!”と最初に話しましたが、
それはゴッホが厚塗り(インパスト)で描かれている事がポイントだからです。
時期によってはそうではないのもありますが、
後半以降の作品は厚塗りが特に目立ってきます。
盛り上がった絵具の存在感と、
はっきりと見て取れる絵筆の跡。
そして特に注目して欲しいのは
盛り上がった絵具が照明の光で反射して独特な表情を見せている事!!
これは写真や画像では決して味わえない醍醐味!
本物をLIVE(生)で見てこそ味わえるものだと思います。
フィンセント・ファン・ゴッホ「レストランの内部」(1887年夏)
今回の「ゴッホ展」はクレラー=ミュラー美術館のコレクションから、
28点の絵画と20点の素描が展示されるそうです。
実は知る人ぞ知る事ですが、
ゴッホは素描も非常に評価が高いとも言われています。
ゴッホを象徴する鮮やかな色彩と厚塗りの油絵。
そして白黒で描かれたゴッホの素描。
ぜひ美術館に行って
ゴッホの作品を味わってほしいと思います。
何度も言いますがポイントは”LIVE感”ですよ!!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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