東京国立近代美術館で「MOMAT 展」を観てきました。in 2021

東京国立近代美術館で開催の「MOMATコレクション展」

 

先日MOMAT コレクション展を観てきました。

MOMAT”と言われてもピンとこない人もいるだろうけど、つまり東京国立近代美術館(The National Museum of Modern Art, Tokyo)の事。場所は東京丸の内、東京駅からも歩いて行ける距離にあります。帰りに皇居東御苑を散歩するのも最高にイイですよ!

 

東京国立近代美術館で開催の「MOMATコレクション展」
さて東京国立近代美術館は現在1万3000点を超える作品が所蔵されています。「MOMATコレクション展」、つまり所蔵作品展ではその中から約200点あまりが展示。頻繁に展示作品が変わるので、毎回行く度に何かしらの発見がある!のがイイですね。

 

今回の「MOMAT コレクション」はこんな感じでした。行く際の参考にしてみては?

 

まずはポスト印象派のセザンヌから…

「大きな花束」(1892-95年)ポール・セザンヌ

「大きな花束」(1892-95年)ポール・セザンヌ

・81×100cm、カンヴァスに油彩

平筆で描いた様な大胆な描き方は、まさにセザンヌって感じですね!ポール・セザンヌと言えばリンゴの静物画のイメージが強いけれど、この花の静物画も実にイイ!浮かび上がる様な花の描写と、全体のバランス感は見ていて惚れ惚れします。この「大きな花束」は今回特に惹かれた作品でした。お金があるなら本物を部屋に飾りたいくらいですね。^^

 

「ガス灯と広告」(1927年)佐伯祐三

「ガス灯と広告」(1927年)佐伯祐三

・65×100cm、カンヴァスに油彩、1982年度文化庁管理換

これは今回の見所作品に挙げられている作品「ガス灯と広告」。これもなかなか味があって私的に一押しの作品です!一見するとゴチャゴチャした感じなのに、でも不思議なリズム感がある。広告に描かれた文字がまるで音符の様で、絵全体が1つの楽譜に見えてくるのです。

文字も絵の一部って事なんだろうけど、画家”佐伯祐三”も要チェックですね。

 

さてこの東京国立近代美術館は日本の画家の作品が多数所蔵されているのが特徴です。

例えば萬鉄五郎松本竣介、それに岸田劉生の作品なんかもあります。

 

「裸体美人」(1912年)萬鉄五郎

「裸体美人」(1912年)萬鉄五郎

・162×97cm、カンヴァスに油彩

この萬鉄五郎は西洋画に非常に影響を受けた日本画家。「裸体美人」はゴッホなどポスト印象派の影響を示す最初期の作品として、2000年に重要文化財に指定されました。特に萬鉄五郎の「太陽の麦畑」は超必見!太陽の表現の仕方はまさにThe ゴッホ!!と言った感じです!ぜひ「太陽の麦畑」も見逃さないでくださいね!

 

「道路と土手と塀(切通之写生)」(1915年)岸田劉生

「道路と土手と塀(切通之写生)」(1915年)岸田劉生

・56×53cm、カンヴァスに油彩、1978年度文化庁管理換

現在”重要文化財”に指定されている作品「道路と土手と塀」。これまで何度か目にしていた作品ですが、これもMOMATコレクションだったんですね。初めて知りました。

 

「眼のある風景」(1938年)靉光

「眼のある風景」(1938年)靉光

・102×193.5cm、カンヴァスに油彩

画家の名は”靉光(あいみつ)”で、本名は”石村日郎”と言うそうです。昭和初期頃に活動していた日本の西洋画家。この異様な感じは一度見たら脳裏に焼き付くほど!かなり衝撃的な作品です。まるでダリやルドン(オディロン・ルドン)を思わせるような…、そんなシュルレアリスム的な作風が特徴です。

これは第8回独立美術展へ出品し”独立美術協会賞”を受賞した作品。今では靉光を代表する作品となっているわけですが、これも行った際は見てほしい作品です。

それにしても本当に不気味な感じですね~。

 

この東京国立近代美術館には様々な日本の作品があります。特に昭和時代の日本の西洋画家は必見!!だと思います。”当時は西洋からかなり影響を受けていたんだな~”それが如実に分かってくるのです。

比較的西洋画を見る事が多い私にとって、西洋から影響を受けた日本画家の作品もたまにはイイものですね。

 

「反映 / 思索」(2000年)アントニー・ゴームリー

「反映 / 思索」(2000年)アントニー・ゴームリー

これは2階に展示している男性の銅像。

鏡で反射している様に見えるので、あたかも”1体”の男性の像かと思いきや…

実は互いに向かい合っているため実際は”2体”なのです。

「反映 / 思索」(2000年)アントニー・ゴームリー 東京国立近代美術館2階からの眺め

今回の「MOMAT コレクション展」は、所蔵作品の展示が中心です。観覧料が一般の個人でも500円とワンコインなのが嬉しいですね。これが自前で多くの作品を所蔵している美術館の魅力!!

この「MOMAT コレクション展」は、2022年2月13日(日)まで開催します。

ぜひ東京に行った際は行ってみるのもイイと思います。

 

ここでCheck!
美術館は何度行っても愉しい!!
本当に絵画は行く度に新たな発見があるのがイイですね!!その時の気分や心持ちによって、受ける印象が変わったりもします。以前はそれほどピンとこなかった作品でも、なぜか今回は妙に心惹かれたりする。行く時期やタイミング、そして自分自身の心境によっても、印象が分かってくる!だから同じ展覧会でも2回、3回とリピートしても愉しめるのはそのためなんですね!

 

して「MOMATコレクション展」終了後…

皇居東御苑を散歩! 皇居東御苑を散歩!

皇居東御苑を散歩! 皇居東御苑を散歩!
東京というビルで溢れる場所に、自然で溢れる場所があるって…。まさに”都会のオアシス”って感じです。

 

皇居東御苑を散歩! 皇居東御苑を散歩!
今回も定番の”MoMAT”後に、ゆっくりと御苑を散歩!そして東京駅へと向かって行くのでした。

帰りに皇居東御苑を散歩するのもイイですよ!楽しさが2倍になります。

ぜひ東京へ来た際は、参考にしてみては??

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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