ボスとブリューゲル …「バベルの塔展」より

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲルバベルの塔展」 ~

 

バベルの塔展」を見るため
上野の”東京都美術館”に行ってきました。

 

今回はその様子や感想を話していきたいと思います。

ボイマンス美術館
(正式名はボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館)は、
オランダロッテルダムにある美術館です。

年間の来場者数は約24万人ほどで、
日本の国立新美術館に比べると約10分の1ほど…、

でも所蔵作品は12万点を超える量を誇り、
しかも世界的にも価値ある作品を多数所蔵しているのです。

 

東京都美術館 …ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より
今回”東京都美術館”で見れた作品の多くは、
そんなボイマンス美術館からやってきた作品だったのです。

 

ちなみに今回の「バベルの塔展」では、
主にボスとブリューゲルの作品をメインに構成されていました。
ボスはヒエロニムス・ボスの事で、
ブリューゲルはピーテル・ブリューゲルの事です。)

 

  考え…・思い…
これまで彼らの作品は見た事はありますが、
こうやってある一定の数を一度に見れる機会はそうそうはないと思います。

そう思うと実に豪華な絵画展だな~って思うのですが、
でもそれ以上にメインの「バベルの塔」の展示が実に凄かったのです。

ここまで大々的に取り上げるなんて、
どんなにスゴイ作品なんだろう~?と思ってしまいますよね!
さて「バベルの塔」については次回話すとして…)

 

ここでは主に
ボスとブリューゲルの絵で気になったモノを挙げたいと思います。

まずはボスの作品としては~

「放浪者(行商人)」(1450年)ヒエロニムス・ボス

「放浪者(行商人)」(1450年)ヒエロニムス・ボス
※ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館所蔵

放浪者(行商人)」1450年

 

実はボスはちょうどルネサンス期に活躍した画家なので
宗教画の絵も数多く制作しているのです。

でもこれがまた何とも不思議で
宗教画は宗教画でもちょっと違うのです。

「聖クリストフォロス」(1450年頃)ヒエロニムス・ボス

「聖クリストフォロス」(1450年頃)ヒエロニムス・ボス
※ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館所蔵

聖クリストフォロス」1450年頃

 

 考え…・思い…
というのも上の2つの作品もそうですが、
ボスの絵の多くは随所に変で奇妙なモノがいろいろと描かれているのです。
上の画像だとちょっと分かりにくいと思いますが、
よ~く見ると不自然なモノがあちこちにあるのです。

しかもそれが全体と上手く調和している様で、
一見しただけだとまったく気が付かないのがこの絵の凄さでもあるのですが…。

 

そんなボスの絵は多くの画家に影響を与えたわけで、
今回の絵画展では”ボス・リバイバル”というテーマで、
ボスを模写したり真似た絵や版画が多数観れたのです。

そこでは
こんな奇妙な”モンスター”らしきモノや…

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より

これは上野駅の中にあった様子ですが、
こういった奇妙なモノ?をボスは生み出しているんですよね。

このモンスターを見るていると
漫画「ベルセルク」にでも登場してきそうなものばかり…。
(こう思うのは私だけかな!?)

単にボスはその後の”画家”だけでなく、
その後の”時代”にも多いな影響を与えたのかもしれなしですね。

 

 考え…・思い…
でもボスの場合はこういった奇妙なモノが
ある意味全体に溶け込んでいる様に見えるから不思議なのです。

こう見るとルネサンスに活躍したラファエロやミケランジェロとは
ちょっと…というか、かなり異質な画家にも見えてしまうのです。

そしてボスに影響を受けた画家の中で、
第2のボス”と言われるほどの画家が登場してきます。

…それが今回の一番の主役的な画家
ブリューゲル”につながってくるんですよね。

 

ピーテル・ブリューゲルは油絵も結構描いていますが、
今回特に気になったのが「七つの大罪」をテーマにした版画でした。

・・・

「大食(連作「七つの大罪」より)」(1530年頃)ピーテル・ブリューゲル1世

「大食(連作「七つの大罪」より)」(1530年頃)ピーテル・ブリューゲル1世

 

・・・

「邪淫(連作「七つの大罪」より)」(1530年頃)ピーテル・ブリューゲル1世

「邪淫(連作「七つの大罪」より)」(1530年頃)ピーテル・ブリューゲル1世

 

数年前から漫画「七つの大罪」を見ているだけに、
この作品はとても親しみやすいというか、気になったのです。

ちなみにピーテル・ブリューゲルは一族の多くが画家の道に進んでいて、
実は来年「ブリューゲル展」と称して
ブリューゲル一族の作品展が東京都美術館で開催されます。

 

もちろんこのブリューゲルは”第2のボス”と言われただけあって、
作風もボスと似ている点も多く、
奇妙なモンスターらしきものもたくさん描いています。

上の2つの版画もよ~く見てみてください。
そんな奇妙で不思議な”モノ”が発見できると思います。

 

絵を見て感動!
これが白黒の版画だからそこまで不気味には見えないのですが、
これが”油絵”などのカラーで描かれていたら…。

かなり不気味な絵になっていたかもしれないですね…-。

 

~そして
今回のメイン作品「バベルの塔」へと続いていくのですが…

それは次のページでお話しします。
⇒”バベルの塔”の凄さ!へ

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る