彼の絵に共通する点は? …「フェルメール展」より

「フェルメール展(Vermeer)」より

 

「フェルメール展」だけあって、
主役はやっぱり”ヨハネス・フェルメール”。

それに日本初公開の作品もあり、
それら計8点が同じ部屋に展示している。

 

後半は”フェルメールルーム”と称して、
一堂にフェルメールの作品が見れるのですが、
他の部屋とは雰囲気が違って思えてしまうほど…。

もちろんこの部屋は人がたくさんで、
今回は日時指定の入場である程度混雑を考えての事だろうけど、
それでもかなりの人だかりです。

・・・

「手紙を書く女」(1665年)ヨハネス・フェルメール

「手紙を書く女」(1665年)ヨハネス・フェルメール

ヨハネス・フェルメールの「手紙を書く女

これは手紙を描いている女性の絵。

実は当時のオランダは
郵便制度が発達していった頃なのだそうです。

フェルメールの作品でもそうですが、
”手紙”をテーマにした作品がよく登場します。

それも”手紙”=”恋愛”がセットになっている事がほとんど。

 

考え…・思い…
当時の人たちにとって手紙は
自分の気持ちを伝える大事な手段の1つだったんだろうな~と。
そう思ってならないわけです。

おそらく当時の人は
かなり”筆マメ”だったのかもしれないですね。

 

そして~

「真珠の首飾りの女」(1662-1665年)ヨハネス・フェルメール

「真珠の首飾りの女」(1662-1665年)ヨハネス・フェルメール

 

ここに書かれている女性は何となくですが、
「手紙を書く女」に似ているような…。

フェルメールは自分が住んでいた屋敷内の様子をよく描いていたそうで、
同じ様な背景がたびたび繰り返し描かれているそうです。

よく見てみると分かりますが、
着ている服装も同じなんですね。

フェルメールは1670年ころまでは、
義理の母などのおかげもあってか、
比較的裕福な生活を送れていたそうです。

高価な顔料の絵の具を使ったり、
裕福な家の人たちの様子を描いたのもそのためかも…。

フェルメールは晩年になると作品の盗難や、
生活苦などで苦しい時期を過ごしたともいわれています。
おそらくこの時期が彼にとって一番の時期だったのかもしれないな~と。

・・・

「ワイングラス」(1661-1662年)ヨハネス・フェルメール

「ワイングラス」(1661-1662年)ヨハネス・フェルメール

 

解釈によると、
この絵は男女の””を暗示しているとの事。

そしてもう少し深堀していくと
もっと面白い事に…。

光の差しているステンドグラスには、
馬の手綱を持つ女性が描かれているのです。

これは”節制”を意味していて、
恋沙汰を慎むといった寓意になっているそうです。

でもテーブルに置かれた楽譜やリュートは
”愛”を暗示するものだけに、
2人の恋は単なる”純愛”ではないだろうと想像がついてくるのです。

 

・・・

「フェルメール展(Vermeer)」より
という風にフェルメールルームでは8作品が一堂に見ることができます。

 

考え…・思い…
見比べていくと思うのですが、
どの作品も構図というか似ている感じなんですよね~。

それとほとんどの作品にも共通するのが
まるで覗き込んでいる様に描かれている事なのです。

だからなんでしょうけど、
人物が自然な感じに見えるのです。

その場面の一瞬を
的確に描いているって事なのかな!?
と思ったのでした。

 

そして今回1つ気になった作品があるのですが、
それは…

 

 

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