- 2017-2-12
- Impression (絵画展の感想)
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「スケーエン – デンマークの芸術家村 – 」
上野の国立西洋美術館に行って、
「スケーエン‐デンマークの芸術家村‐」を見に行ってきました。
昨年世界遺産い登録したばかりで、
東京では唯一の場所って事もあり思った以上の賑わい…。
というか2月11日の日曜日は、
実はこの日は無料の観覧日だったのです。
本当に偶然でチケットを購入しようとしたら、
この様な無料観覧のチケットをもらい。
毎月の第2、第4土曜日と文化の日(11月3日)は、
常設展のみの観覧は無料になるのです。
しかも「スケーエン」は常設展の観覧券で見れるもので、
常設展示の途中でスケーエンも見れるといった状態だったのです。
そういう事で今回は常設展で気になった点と、
「スケーエン」について感想を交えて話していきたいと思います。
・・・
私にとっては久々の常設展の鑑賞だったのですが、
常設作品だけに見た事のある作品も結構ありました。
本当に不思議なモノで、
絵って一度見ると記憶にしっかりと残るモノなんですね~。
それに意外な驚きもあって、
まさかここで”フェルメール”の”この絵”と出会うとは!…
・・・
…フェルメール作?「聖プラクセディス」
そういえばこの作品って数年前にニュースで、
個人の人が落札したんじゃなかったっけ!?と…。
”何でここにあるんだろう??”
とふと疑問に思ったのです。
実はこの絵を落札したのは日本人で、
寄託の申し出があってそれで国立西洋美術館が展示しているんだそうです。
それにしても今回「聖プラクセディス」の絵を見れた事は、
何とも縁があったというか本当に興奮モノで、
この日結構長い時間を見入ってしまったのです。
間近で筆のタッチをじっくり観察できたのは、
本当にイイですね!!
※ちなみにフェルメール作?としたのは、
これはフェルメールの作品かどうかで議論され最終的にフェルメールの作品に加えられたそうです。
でも研究者の間では意見が分かれているからなのです。
そして「スケーエン」についてですが~
スケーエンはデンマークの最北にある港町で、
ここは美しい海と白い砂浜があって、多くの芸術家に愛されていた地域だそうです。
他の場所からこの地へ移り住んで、芸術活動をした画家も多数いたそうで、
スケーエンは小さい町ながら芸術が地域に根付いているそうです。
これは今回のチラシにもなっている絵で
ペーダー・セヴェリン・ロイヤーという画家の作品。
手前にある白いバラの花が美しくて、
右奥の女性の白いドレスと相まってより綺麗に見えるんですね!
私なりに見た感じだと、
印象派に近い絵なのかな~と思ったのですが~
でもここでふと”疑問”と”発見”が!?
今回の作品のほとんどはスケーエン美術館の所蔵で、
主にスケーエンの生活や自然をテーマにした絵が多いのです。
例えば、ミカエル・アンカーの絵など
ここは港町だけに漁師の絵も多くみれたのですが、
ミカエル・アンカーの絵って実にリアルで写実的なのです。
今展で”スケーエン派”という言葉が出てきましたが、
これって町に根付きスケーエンを描いた絵を言うのかなと思ったのです。
町に根付き密着し、町の生活や自然を描いた”スケーエン派”
この地に行ったことがなくても、
絵を観ただけでその地域の様子が見えてくる。
こういう地域性が溢れた絵も実に楽しいな~と思ったのでした。
今回意外にすんなりと見れるのかな!?と思い
あまり時間に余裕を持っていなかったのですが、
気が付けば長居してしまったわけです。
常設展の所蔵作品も徐々に追加されているようで、
新鮮な発見もあったので、
たまには常設展を見るのもイイ物だな~と思ったのでした。
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