”テオドール・シャセリオー”の作品と特徴

「シャセリオー展」国立西洋美術館より

 

テオドール・シャセリオー

あなたはこの画家を知っていますか??

実はルーヴル美術館やオルセー美術館にも
シャセリオーの作品は数多く所蔵されていて、
世界的にも名の知れた画家の一人なのです。

 

早くから才能を認められ
天才とまで言われたシャセリオー”。

 

しかし残念かな…

んなシャセリオー生い立ちを振り返りながら、
彼の描いた作品を見ていこうと思います。

 

 

テオドール・シャセリオーThéodore Chassériau)

1819年生まれ~1856年没
ロマン主義”を代表するフランスの画家です。

ちなみに”ロマン主義”について

ロマン主義(Romantisme)

…18世紀~19世紀前半に起こった
感受性や主観に重きをおいた一連の運動”の事。

”古典主義の形式などにとらわれることなく、
個人の夢や理想、感性を自由に表現した絵画とも言われています。

 

”ロマン主義”のポイントとしては、
”感性的”で”情熱的”な絵画と押さえてみると分かりやすいと思います”
ここまでの話からすると、
古典主義とロマン主義は相反する絵画様式というのが分かると思います。

 

 

テオドール・シャセリオーの生い立ちと作品

 

1819年カリブ海のイスパニョーラ島
(現在はドミニカ共和国)のサマナで生まれます。

 

そしてシャセリオーが11歳の頃(1830年)
新古典主義”の巨匠と言われたアングルのアトリエに入門します。

アングルは早くからシャセリオーの才能を見出していたといいます。

 

考え…・思い…
ここで”アレ!?”と思いませんか!?
シャセリオーはロマン主義の画家です。
しかもロマン主義と対立する古典主義を学ぶなんて…!?
(古典主義…古代ローマやギリシャの形式美や調和に重きを置いた作風)

 

シャセリオーはアングルの弟子となったのですが、
1834年にアングルがパリを離れた事もあって、
徐々に”ロマン主義”を代表する”ドラクロワ”に影響を受け始めるのです。

師アングルとしては面白くないですよね!?
何せ自分の愛弟子が対立するドラクロワに惹かれたわけですから…。

 

「水浴のスザンナ」(1839年) テオドール・シャセリオー

「水浴のスザンナ」(1839年) テオドール・シャセリオー

 

実はアングルとドラクロワは互いに対立関係だったのは有名な話で、
師アングルが”シャセリオー”を快く思わないのも当然の事なのです。

そんな事もあってシャセリオーは
アングルとの師弟関係を解消されたのです。

ちょうど1840年頃の事で、
シャセリオーが21歳の時でした。

 

こういった経緯もあってシャセリオーの作品は
ロマン主義でありながら古典主義的要素も含まれているわけです。

つまりロマン主義と古典主義を調和させた
シャセリオー独自の絵画と言った方が分かりやすいでしょうか。

 

考え…・思い…
普遍的で形式的でありながら、
でも個人としての感情もしっかりと表現している。

そんな矛盾するかの様な2つを調和させ
シャセリオーは独自の絵画へと昇華させていったわけですね。

シャセリオーの凄さが分かりますね!

 

してシャセリオーにとって
もう1つ大きな転機がありました。

1846年にアルジェリア方面(中近東方面)に行きます。
これがシャセリオーに大きな影響を与えたと言われています。

シャセリオーの作品が異国的でエキゾチックと言われるのは、
こういった経緯があったからなのです。

「スカーフを使った踊り」(1849年)テオドール・シャセリオー

「スカーフを使った踊り」(1849年)テオドール・シャセリオー

踊っている女性のドレスの彩りや風合いは実に異国的ですね。

当時のフランスの画家たちにとって、
こういった色鮮やかな衣装や装飾品は魅力的に映っていたそうです。

 

 

しかし1856年(シャセリオー37歳の時)…
残念な事にシャセリオーは病気のためこの世を去ってしまうのです。

 

考え…・思い…

37歳という若さ…

ちょうどルネサンス期の巨匠ラファエロと
同じ年齢で亡くなってしまったのです。

天才で早くから才能を認めらた事からも
生い立ちの点もラファエロと共通していると思いませんか??

 

 

 

※今回載せたシャセリオーの作品は参考として載せています。
実際の「シャセリオー展」で展示されるものとは限りません。
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