- 2024-10-1
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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普通にあるロープでも、演出の仕方で世界観も変化する!?
「六本木アートナイト2024」で、Hajime Kinokoさんの『Link』というインスタレーションが展示されていました。
私はこの作品を観ていて、つくづくアートの魅力を感じてしまったのです。
ロープ・アート『Link』には、どんな魅力があるのだろう??
・『Link』Hajime Kinoko ※「六本木アートナイト2024」
私なりに魅力について解説していこうと思います。
実のところ、最初はそこまでの期待感はなかった作品でした。
でも本当に不思議ですよね~。
実際にその場にいると、思いのほか凄く良かった!!これもインスタレーション・アートの力というか、魅力ってやつだろうか。^^
私はこのロープアートを観て、ふと”梱包アーティスト”とも呼ばれた”クリストとジャンヌ=クロード”を思い出してしまいました。
改めて、現代アートの可能性や魅力を感じた瞬間だったのです。
ロープは物などを縛るモノになるし、時には人を縛るモノにもなる。
さらには、今回の様にアートになる場合だってある!!
単なるロープも、演出の仕方一つで全く違うモノになるからオモシロイ!!しかも、その場の雰囲気まで一変させてしまいますしね。
つくづくアートってオモシロイな~と思った瞬間です。
それにしても、今回なぜ?このロープアートを紹介しようと思ったのか?
理由は非常に印象的で、素敵なアートだったから!!
昼間と夜で違った演出を魅せてくれたからです。
昼間はピンクで張り廻られたロープ・アートですが、夜になるとライトアップの効果も相まって、非常に愛らしく、それでいて何だかエロさも感じられる。(これは私個人の主観ですが。^^)
本当に不思議ですよね。ちょっとしたロープとライトアップの演出で、ここまで雰囲気が変わってくるのか!!って。
改めてインスタレーション・アートの魅力を感じてしまったわけです。
インスタレーションは写真や画像では本当の意味でその良さは分からないと思っていて、まさにそれを体現してくれたかの様です。
作品としては非常にシンプルな、ピンク色のロープを繋げたインスタレーションです。
でも、実は深い意味があるのは知っていましたか??
「六本木アートナイト」のプログラム一覧では、ピンクは”人の温かさ”を意味しているとの事。
都市の人々や文化、経済などが互いに繋がり、そして影響し合った世界中へと広がっていく。そんな思いと言うか意味が込められているそうです。
ロープを繋ぐ事で、世界中への繋がりや広がりを表現しているって事でしょうか。
Hajime Kinoko(はじめ きのこ) …1977年生まれ、日本を代表するロープアーティスト。 ”縛る”よりも”結ぶ”、”つながり”をテーマに作品を制作。現在は花など小さい物から、巨大なビル、時には空間を縛るアート作品まで制作。また最近ではアートワークや演出まで手がけ、ニューヨークやフランスのパリ、ロンドンなど様々な国で活動中。 |
これほど深い意味が込められているロープ・アート『Link』ですが、如何せん展示期間はたったの3日間だけ。
それだけに、展示されていたら絶対に見逃してほしくないわけです。
しかもインスタレーションは体験がベースにあるアートです。
だから、Hajime Kinokoの作品が見れる機会があったら、見逃さずに足を運んでほしいと思います。
なぜなら
…インスタレーションは体験しないとその良さが味わえないアートだから!!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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