栃木県が購入したシスレーの絵画は、果たして良い買い物なのだろうか!?

Paint Canvas

 

先日ネットで、気になるニュースを見かけました。

栃木県が印象派の画家”アルフレッド・シスレー”の絵画を3億6,000万円で購入!という記事です。

 

県が絵画を購入!”と聞くと、人によって意見が分かれるだろうと思います。

良い買い物だよね!と思う人もいれば、無駄な買い物だ!と反発する人もいるでしょう。解釈は人それぞれなので、別に正解・不正解はないと思っています。

ちなみに私は、今回のシスレー作品は良い買い物だと思っていますが、あなたはどう思いますか!?

 

今回の流れ

大まかな記事内容はこうです!
シスレー作品を3億6,000万円で購入は、良い買い物!?
もし、サザビーズやクリスティーズでオークションされたら!?

今回はシスレー作品の価値について、私の考察も踏まえて話していこうと思います。

 

 

 

大まかな記事内容はこうです!

ニュース(NEWS)

 

て、今回私が気になったニュースがコチラです。

栃木県が印象派の画家”アルフレッド・シスレーの絵画「冬の夕日(サン=マメスのセーヌ河)」を3億6,000万円で購入する事を決めました。今回購入した作品は、縦50cm×横65cmで、シスレーが1882~1883年頃に制作したもの。購入には、”県美術作品等取得基金”を使用されました。

4月20日から開催する、県立美術館の「コレクション展」で展示される予定。

・ネットニュースを元に、私なりにまとめ

 

「アルフレッド・シスレーの肖像(Portrait of Alfred Sisley)」
アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley、1839ー1899年)

シスレーはフランス生まれのイギリス人画家。

若い時にイギリス人画家”ターナー”や”コンスタブル”の作品に触れ、それがきっかけで画家を志したと言われています。

 

「朝陽のモレ・シュル・ロワン」(1888年)アルフレッド・シスレー

「朝陽のモレ・シュル・ロワン」(1888年)アルフレッド・シスレー

・61×74cm、カンヴァスに油彩、個人蔵 (※参考として載せています。)

現在シスレーの作品は900点以上あると言われ、そのほとんどが風景画。生涯を通して光や空気感を描く事を貫き、現在では”印象派の王道を走った画家”と言われています。

 

元々栃木県は、”ターナー”や”コンスタブル”の作品を所有していました。今回シスレーの作品を購入するに至った理由として、相乗効果や関連性を持った展示を期待しての事だそう。

ちゃんとした方向性を持って、作品購入に至ったわけですね。

 

 

 

シスレー作品を3億6,000万円で購入は、良い買い物!?

ART

美術に興味のない人からすれば、一枚の絵画に3億円超え!と思うでしょう。

無駄な買い物だよ!!”とツッコミを入れたくなる気持ちも分からないでもない。

 

も美術を愛する私から言わせれば、良い買い物だね!と断言できます。

だってそうでしょ!

シスレーと言ったら、印象派を代表する画家の一人です。

 

「ルーヴシエンヌの風景」(1876年)アルフレッド・シスレー

「ルーヴシエンヌの風景」(1876年)アルフレッド・シスレー

・65×92cm、カンヴァスに油彩、メトロポリタン美術館所蔵 (※参考として載せています。)

モネにルノワール、ピサロ、ドガ、そしてシスレーの”印象派5人衆”(私が勝手に付けた言葉ですが。)に位置する画家だからです。

そのシスレーの絵画を3億6,000万円で購入できるなんて、何てお得なんだろう!!と思ってしまう。普通だったら、もっと値が付いてもおかしくないからです。

 

「カード遊びをする人々」(1892‐1893年頃)ポール・セザンヌ

「カード遊びをする人々」(1892‐1893年頃)ポール・セザンヌ

・97×130cm、カンヴァスに油彩

ちなみに参考ですが、ポスト印象派の画家”ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)”の「カード遊びをする人々」は、カタールの王族が(推定ですが)約2億~3億ドルで購入した記録があります。

日本円にすると、200億円は下らない金額です。

そう考えると3億6,000万円は、本当にお得な買い物だと言わざる負えない!

さすがに購入背景も違うので、セザンヌと比較するのもちょっと極端かもしれないけれど…。それでも印象派を象徴する画家”シスレー”の作品ですから、もっと値が付いてもおかしくない。

 

人それぞれ価値基準も違うので、解釈も意見もまちまちだろうと思います。

でも私の考えとしては、栃木県は、本当に良い買い物をしたな~と思うのです。

 

 

 

もし、サザビーズやクリスティーズでオークションされたら!?

オークション(Auction)

今回栃木県は、仲介者を通して作品を購入したそうです。

オークションに出品されていて、そして購入したという訳ではなかったわけです。

 

も、もし世界的大手”サザビーズ”や”クリスティーズ”のオークションに賭けられたとしたら…。

私の考え
私が思うに、絶対に3億円では買えない!と思うのです。

世界中で見たら、シスレー好きはたくさんいるだろうし、欲しくてたまらない人もいるはず。

そう考えたら、10億円超えはほぼ確実でしょうね。今回の購入経緯ですが、栃木県は段取りよくやったのかな~と思っています。

一般的に”落札額が高い=名画”と思いがちでしょう。

でも数字(落札額)って、ハッキリ言って水物だと思うのです。10年前は値が付かなかった物でも、今では億単位の値が付くなんてザラにあります。

一番大事なのは、落札額の大きさに左右されずに、あなたが観てどう解釈するかって事でしょうね!^^

 

という事は…

実際にシスレーの「冬の夕日」を見る必要が出てくるわけですが…。

栃木県立美術館の「コレクション展」

・会期:2024年4月20日~6月16日まで
・場所:栃木県立美術館(栃木県宇都宮市桜4丁目ー2-7)

 

興味のある方は、ぜひ行ってみるのもイイでしょうね!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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