これぞロマンス! ジャン=レオン・ジェロームの「ピッグマリオンとガラテア」

sculptor

 

ロマンチックで何とも愛らしいジャン=レオン・ジェロームピッグマリオンとガラテア

一目見てうっとりする人もいるでしょうね。私は「メトロポリタン美術館展」でこの作品を観た瞬間、超釘付けになってしまったのです。彫刻から生身の人間へと姿を変え、そしてキスをする2人。今でも鮮明に心に残っているくらいです。

ロマンチックなのに、でもどことなく不吉な感じもする「ピッグマリオンとガラテア」。見るからに様々な魅力も詰まっていそうですね。ぜひあなたも憑りつかれた様に見てほしいと思います。

 

 

ジェロームの「ピッグマリオンとガラテア」の魅力

「ピッグマリオンとガラテア」(1890年頃)ジャン=レオン・ジェローム

「ピッグマリオンとガラテア」(1890年頃)ジャン=レオン・ジェローム

・88.9×68.6cm、カンヴァスに油彩、メトロポリタン美術館所蔵

彫刻に命が吹き込まれ、美しい女性へと姿を変えていく…。そしてキスをするピッグマリオンとガラテアの2人。

見ていて愛らしいロマンチックな絵だと思いませんか??私は一目で魅了されてしまいましたが、一体どんな魅力が詰まっているのだろう??

 

魅力的な理由1…彫刻と生身の人間の絶妙過ぎる変化!

等身大の美しい女性の彫刻が、生身の人間へと変化している様子はまさに絶妙!!この繊細さとリアル過ぎる写実性を真っ先に理由の1つ目に挙げたいですね。

”ジャン=レオン・ジェローム”はフランスの画家で、時代的にはちょうど印象派が台頭してきた頃です。でも作品からは印象派の雰囲気は全くしません。一昔前の古典的で写実さが特徴的!もしこれが印象派で描かれていたら、こうはならなかったでしょうね。写実的に描かれているから、リアルで生々しく見えるんでしょうね。

 

魅力的な理由2…見えそうで見えない女性の顔

人間誰しも理想的な女性像を持っているものです。こんな風に顔が見えそうで見えないポーズで描かれたら、否が応でもどんな女性なのか?気になって創造してしまうものです。見る人の想像を掻き立てる構図!これこそ2番目の魅力だと思います。

 

魅力的な理由3…ギリシア神話の物語が魅力的!

この「ピッグマリオンとガラテア」はギリシア神話の物語を絵にしたもの。”彫刻にキスをする、すると命が吹き込まれていく…。”詳しい物語は下で話をしますが、実にロマンチックなストーリーなのです。まさにロマンチストな私にとってはタマラナイポイント!神話画は描かれているストーリーを理解すると、より一層作品が味わい深くなるものです。ぜひ神話「ピッグマリオンとガラテア」は知ってほしいと思います。

 

 

ギリシア神話”ピッグマリオンとガラテア”って?

キスを交わす彫刻

神話画はカンヴァスに描かれた背景や物語が分かってくると、より深みが増してくるもの。今回は様々な画家の作品を挙げながら、ギリシア神話「ピッグマリオンとガラテア」の物語を見ていきます。

 

・・・

プロス島の王ピッグマリオン(もしくはピッグマリオーン)は、女性の汚い部分を見ていくうちに、現実の女性に対して失望してしまいます。そしてもう一生女性とは関わらないと心に決めるのでした。

「Pygmalion and Galatea」(1784年)Laurent Pécheux

「Pygmalion and Galatea」(1784年)Laurent Pécheux

 

そんなある日ピッグマリオンは象牙で等身大の女性の彫刻を制作します。その像は自身が理想とする完璧な女性でした。次第にピッグマリオンは彫刻ガラテアに恋をしてしまいます。
※ガラテア(galatea)…意味は乳白色の肌をもつ者。

話しかけたり、食事を用意したり…、まるで人間の様に接し始めます。そしていつしか彫刻が人間になってほしいと願い始めるのでした。

 

「ピッグマリオンとガラテア」(1819年頃)ジロデ=トリオゾン

「ピッグマリオンとガラテア」(1819年頃)ジロデ=トリオゾン

 

その様子を見ていたアプロディーテは願いを聞き入れます。ピッグマリオンは彫刻ガラテアにキスをします。すると徐々に像が乳白色の美しい生身の人間へと姿を変えていくのでした。

実は話には続きもあり、人間となったガラテアはピッグマリオンと結ばれたと言います。

 

神話画は物語の一部分切り取ってカンヴァスに描いたものがほとんど。より深く作品を味わうなら、ぜひ物語の話も知ってほしいですね。さて、この「ピッグマリオンとガラテア」は現在「メトロポリタン美術館展」でも観れます。お見逃しなく!

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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