アーティゾンで「漂着:山城知佳子×志賀理江子」を観てきました。

「ジャム・セッション:石橋コレクション×山城知佳子×志賀理江子”漂着”」のチラシ

 

先日アーティゾン美術館で、ジャム・セッション漂着を観てきました。

 

これは石橋財団コレクションと現代アーティスト山城知佳子志賀理江子の共演で、今回で6回目となる開催。

以前から””に包まれた感じの展覧会だったので、ついつい行ってきてしまったのです。

今回は簡単ですが、私的レビューをしていこうと思います。

 

目次

「ジャム・セッション”漂着”」を観てきました。(感想レビュー)
「ジャム・セッション”漂着”」の開催概要

 

 

 

 

「ジャム・セッション”漂着”」を観てきました。(レビュー)

アーティゾンで「漂着:山城知佳子×志賀理江子」を観てきました。

先日アーティゾンで「ジャム・セッション”漂着”」を観てきました。

6回目となる今回は、山城知佳子と志賀理江子の共演!

詳細が”不明!?”だった事もあり、いつも以上に気になっていた展覧会でした。

 

私の考え
は、実際に観た私の一言レビューとしては…

これほどインパクトがあるのも久々だな~!と。

今回の展示はインスタレーションで、映像や写真を使った空間演出がメインになっています。

アートにサウンドが加わると、これほどまで心に刺さってくるものなんですね!!

ちょっと不気味だったりグロテスクな感じもあり、決して後味が良いものばかりではないですが、これもアートのオモシロさではないでしょうか。

 

ずは…

「ジャム・セッション:石橋コレクション×山城知佳子×志賀理江子”漂着”」のチラシ
6階は”山城知佳子”さんのインスタレーションで染まっていました。

部屋全体が薄暗い空間になっていて、そこに計5つの映像が展開されている展示になっています。

パラオの風景や牧師”平良修”の演説やら、戦時中の沖縄戦を背景とした「ハイサイおじさん」の演奏があったりと、もうしっちゃかめっちゃかな映像が続きます。

ただ一つ共通して言えるのが”戦争”という歴史。

沖縄出身の人にとって、戦争は大きなターニングポイントだったのが分かりますね。

山城知佳子さんは沖縄出身の、映像表現を得意としたビデオアーティスト。

1976年生まれなので戦争経験はないけれど、ただ人々の記憶は今でも残っている。そういった戦争史や痕跡、記憶を交差させた展示になっています。

最近はセンシティブな世の中になっているので、”戦争”がテーマは賛否ありそうな感じではあるけれど…

でもこういったユニークな表現が出来るのも、沖縄出身のアーティストだから可能なんでしょうね。

 

して5階では…

「ジャム・セッション:石橋コレクション×山城知佳子×志賀理江子”漂着”」のチラシ

志賀理江子”さんの作品「なぬもかぬも」が広がっていました。

部屋全体にの声が響き渡っていて、中でもウシガエルの声が不気味!

そんなサウンドと共に、グロテスクさを感じさせる写真が次から次と展開されています。

しかも随所に志賀さん?自身のメッセージやら”声”が黒い文字で書かれていて、読み進めていくと妙な世界に引き込まれる様な…

写真とサウンドによる独特な世界観は、観終わった後も僕の記憶にずっしりと残っていて、ここまで刺さるアートも久々ですね。

 

私の考え
志賀さんは東北各地を取材し撮影し、その土地に刻まれた記憶や災害、傷跡を独自の世界観で展示しているわけですが、それにしてもインパクトありまくりですね!

観終わった後も、”ウシガエル”の声が耳に残っているくらいですから…

ちなみに作品名”なぬもかぬも”で、宮城県の地域の方言「何もかも」から来ているそうです。

 

 


今回の展覧会名”漂着”は、2人のアーティストの作品の流れ着いた場所が由来だそう。

災害や戦争、その土地の人々の記憶などが、視覚や聴覚を通して味わえる内容になっています。

それにしても、アートにサウンドが加わると、これほど突き刺さってくるなんて!

改めて思ったのが、インスタレーションは人間の五感に影響を与えるアートなんだな~と。

ぜひ、この世界観に身を置いて観るのもイイと思います。

 

 

 

「ジャム・セッション”漂着”」の開催概要

アーティゾンで「漂着:山城知佳子×志賀理江子」を観てきました。

今回で6回目となるアーティストのコラボ展”ジャム・セッション”!

開催場所は、お馴染みのアーティゾン美術館です。

展示のメインとなるインスタレーションは、その場の雰囲気や空気感も醍醐味なので、興味のある方はぜひ!!

 

んな「ジャム・セッション”漂着”」の開催概要は以下になります。

ジャム・セッション石橋コレクション×山城知佳子×志賀理江子漂着の開催概要

・会期:2025年10月11日(土)~2026年1月12日(月)
・場所:アーティゾン美術館 6・5展示室

・時間:10:00~18:00まで(毎週金曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
・休館日:月曜(11月3日、11月24日、1月12日は開館)、11月4日、11月25日、12月28日~1月3日

・入館料:一般(ウェブ予約)1,200円、一般(窓口販売)1,500
 大学生・専門学校生・高校生は無料(要ウェブ予約)
 障がい者手帳持参者・その付き添いの方・中学生以下:無料(予約不要)

※インスタレーション・アートがメインのため、館内の撮影は禁止になっています。

 

アーティゾンで「漂着:山城知佳子×志賀理江子」を観てきました。
また4階では、「石橋財団コレクション選」も開催しています。

興味のある方はぜひ、足を運んでほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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