- 2019-6-10
- Artwork (芸術作品)
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ー THE MATSUKATA COLLECTION …2 ー
さて松方コレクションというテーマで
前回はゴッホとルノワールの2大作品を取り挙げました。
(結構話が長くなったので、
今回は②という事で話していきたいと思います。)
元々”松方コレクション”は松方幸次郎という実業家が
1910年~20年にわたって
ヨーロッパ各地で収集したコレクションが中心になります。
今回は松方コレクションを随所に入れながら話していきたいと思います。
松方氏の収集したコレクションはかなりのもので
浮世絵が約8000点、
西洋絵画、版画、彫刻など約3000点ほどあり、
計1万点を超えるとまで言われていました。
しかし松方氏の事業破綻やら戦争の影響によって
多くの作品を手放したり焼失したりで
今では当時のすべてを一堂に見れる事はないわけです。
前回ちょっと触れましたが、
松方氏自身も彼のコレクションも
戦争や時代の変化に翻弄されてきたわけです。
しかし現在国立西洋美術館では
少しづつですが”当時の松方コレクション”を収集しているのです。
その1つが2018年にフランスから”返還”されたモネの「睡蓮、柳の反映」
これは60年以上も所在も不明とされていた作品です。
今現在国立西洋美術館には
約5,700点以上の作品数が所蔵されているそうです。
上で挙げたルノワールやゴーギャンといった
有名どころの作品もかなり所蔵しているのです。
もちろん寄贈されたもの、
松方コレクション以外の作品もあるので、
”当時の松方コレクション”と呼べるものが果たしていくつあるのか…。
それはちょっと分かりませんが、
いくつか主要な作品を挙げてみたいと思います。
・・・
【松方コレクション】・「水浴」モーリス・ドニ(1920年) などなど他多数(順不同)があります。 |
・・・
※ちなみに
現在こういう書籍が発売されています。
「松方コレクション 西洋美術全作品第1巻 絵画」 …2018年7月17日に発売されていて |
松方幸次郎氏が収集した1万を超える”コレクション”は
時代の変化という出来事に翻弄されなければ
今でもそのほとんどを観れたかもしれないのです。
実は松方氏は自身のコレクションで
美術館を設立したいという思いがあったそうです。
でもそれもかなわぬまま1950年に亡くなってしまいました。
そして1959年に”国立西洋美術館”として設立。
あと10年長く松方氏が生きていれば、
ル・コルビュジエ氏の設計した”国立西洋美術館”を眺めていたかもしれませんね。
こうやって記事を書きながら、
ふと思ってしまうのですが
本当に人生って上手くいかないものですね。
そして悔やまれるのが、
歴史によって焼失したりと亡くなってしまった作品たち。
失った芸術品たちはもう戻ってくる事はないわけです。
でも形あるからこそ芸術作品は尊いのだろうけど…。
(とはいえもったいないですが…)
でもそう思ったら芸術作品は
見れる時に見ておかないと!!と思うのです。
いつ見れるかわかりませんしね。
誰かのフレーズではないですが、
”いつ見るの??”
…”今でしょ!!”
まさに芸術にも言える言葉だと思います。
さてあなたも…
…”明日美術館に行ってみよう!!”
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