非常に幻想的! エドウィン・チャーチの「オーロラ・ボレアリス」

オーロラ(Aurora)

 

今回は番外編という訳ではないですが、オーロラ(Aurora)の絵画を紹介したいと思います。

 

先日”虹”をキーワードに探してみたところ、かなりの絵画作品が挙がってきました。

でも”オーロラ”となると、ほとんどないのが現状の様です。

一般的に”自然現象オーロラ”は見える地域が限られているので、絵画に描かれる機会が少ないのは当然でしょうね。

 

目次

非常に幻想的! エドウィン・チャーチの「オーロラ」
フレデリック・エドウィン・チャーチについて簡単解説!
その他のオーロラを描いた作品を探してみました!

 

 

 

 

非常に幻想的! エドウィン・チャーチの「オーロラ」

「オーロラ(Aurora Borealis)」(1865年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

「オーロラ(Aurora Borealis)」(1865年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

・142.2×212.0cm、カンヴァスに油彩、スミソニアン・アメリカ美術館所蔵

これほど幻想的で神秘的なオーロラの絵は、他にあるだろうか!?

上の「オーロラ」という作品は、探検家”アイザック・イスラエル・ヘイズ”のスケッチや体験をベースに描かれた作品です。

当時はまだ科学的にオーロラのメカニズムは解明されていなかったわけで(現在でもまだ解明されていない様ですが)、そんな時代にあって、この絵はとても神秘的で幻想的に映っていたのかもしれませんね。

 

オーロラ(Aurora Borealis)
実際にチャーチが見た光景ではないですが、でもそれなりに忠実に再現されているだろうと思っています。

画家チャーチは実際に現地に足を運び、自然を丹念に観察し描いた画家と言われているから。しかも人物などの余計なものは描かず、純粋に自然そのままを描いた作品が多い。

私の解釈になりますが、”ありのままを描いた風景画家”と言ってもいいでしょう。

改めて思いますが、幻想的な自然を描かせたらエドウィン・チャーチの右に出る者はいない!と思いますね。

 

特にオーロラを描いた画家と問われたら、僕の中では”フレデリック・エドウィン・チャーチ”一択!です。

というか、オーロラを描いた作品自体が少ないですが…。

 

 

 

フレデリック・エドウィン・チャーチについて簡単解説!

解説

て、画家”フレデリック・エドウィン・チャーチ”について、簡単に解説しようと思います。

西洋絵画を中心に見ている人からすると、おそらくあまり知らない画家だろうと思います。

フレデリック・エドウィン・チャーチは、アメリカ出身のハドソン・リバー派を代表する画家。

一般的にロマン主義に影響を受けた画家が多く、そういった点からも”ターナー”に通じる部分は多いと思います。

※ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)
…1775年~1851年、イギリス出身のロマン主義を代表する風景画家。

 

チャーチ、フレデリック・エドウィン(Frederik-Edwin Church)

1826.5.4ー1900.4.7 アメリカの風景画家。コネティカット州ハートフォードに生れ、ニューヨークで没。キャッツキルでトーマス・コールに学び、ターナーに心酔してその影響を受ける。その後ニューヨークを基点に南米、ラブラドル、西インド諸島、さらにヨーロッパ、中東を旅行し風景画の題材を得た。代表作『ナイアガラの滝』(1857年)

※出典元:『新潮 世界美術辞典』より

・・・

「ナイアガラの滝」(1857年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

「ナイアガラの滝」(1857年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

・101.6×229.9cm、カンヴァスに油彩、ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵

代表作は「ナイアガラの滝」で、非常にドラマチックで美しい風景を描く画家です

人物などは描かず、純粋にありのままの自然を描いた画家で、”ありのままを描いた風景画家”と言っても過言ではないかと。

しかも大画面の作品なので、壮大で迫力もあるのも特徴の一つ!

これほどの風景画家は、世界的に見てもそうはいないと思います。

 

 

 

その他のオーロラを描いた作品を探してみました!

オーロラ(Aurora)

一般的にオーロラが見える地域といえば、アラスカやフィンランド、ノルウェーなどがあります。

日本でもタイミングが合えば稀に見れる事もあるそうですが…

それでもなかなかお目に掛かれない自然現象の一つには変わりはありません。

今回”オーロラ”をキーワードに、私なりに作品を探してみたのでした。

 

「オーロラ(Revontulet)」(1849年)Werner Holmberg

「オーロラ(Revontulet)」(1849年)Werner Holmberg

・40×63cm、カンヴァスに油彩

この作品はフィンランド出身の風景画家”Gustaf Werner Holmberg”による作品。

日本語にすると、グスタフ・ヴェルナー・ホルムベルクとなるでしょうか。

作品名”Revontulet”はフィンランド語で、日本語にすると”オーロラ”を意味します。

薄暗さの中に映えるオーロラの光!

これほど精神性溢れる画風は、なかなか西洋絵画でも見かけないと思います。

 

「港町スヴォルヴァからの眺め」Gudmund Stenersen

「港町スヴォルヴァからの眺め」Gudmund Stenersen

・カンヴァスに油彩、北ノルウェー美術館所蔵

この作品は”Gudmund Stenersen”によるもの。

ノルウェー出身の画家で、日本語にするとグドムント・シュテネルセンとなるでしょうか。

私は知らない画家ですが、光の描写加減がとてもイイ!ですね。

 

”オーロラ”であれこれ探してみたものの、なかなか作品が上がってこない。

本物の自然現象”オーロラ”も珍しいですが、絵画作品も非常に珍しいというわけですね。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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