- 2024-10-21
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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公園や街中を歩いていると”ふと現れる芸術好きならではの習性”があります。
つまり公園に立っている彫刻に、自然と目線が向いてしまうのです。
そして気が付けば、目の前の作品に魅入っているから不思議です。
言うなれば”習性”と言った方が適切かもしれませんね。
先日、新宿に行った際の話です。
新宿には、都内でも最大級と言われる”新宿中央公園”があるのはご存知だと思います。
SOMPO美術館から歩いて5分程の距離にあるので、私的には美術鑑賞ついでに寄ってほしいと思う場所です。
ビル街に囲まれた公園でありながら、辺りは自然が溢れているし。
何よりくつろげる芝生もあり、魅力的なオブジェや史跡もあちこちにあるからです。
まさに散歩をするには最高な場所というわけです。
そうやって新宿中央公園を散歩していると、ふと芸術好きの習性が出てしまう事があります。
先ほども話した様に、公園に立っている彫刻に自然と目線が向いてしまっているのです。
そして気が付けば、目の前の作品に魅入っている!
例えば、分部順治(わけべ じゅんじ)さんの「瞭(りょう)」です。
これは新宿中央公園を散歩していたら、最初に目が向いてしまうだろう彫刻です。公園前にある”新宿ナイアガラの滝”を回ってすぐの場所に立っているからです。
この「瞭」は1977年に寄贈・設置された作品で、「日本芸術院賞」を受賞した作品だそうです。
見る角度によっては、男性像が新宿の街を見渡している様にも見えるので、ぜひ像の周りをグルっと回ってみるのもイイと思います。
そこから、ちょっと歩くと…
今度は佐藤健次郎さんの彫刻「燮(やわらぎ)」が目に飛び込んできます。
子供を抱えた母親の姿が何とも印象的な像です。
そして同時に、”燮”という作品名にも興味が注がれてしまう…。
なぜ、こんな難しい漢字を使っているのだろう?
これには何か深い意味がありそうな感じがしませんか!?(それは後ほど話します。)
ちなみに、反対側には”白糸の滝”というオブジェもあります。
目を凝らして観ると、”亀”が生息している事に気付くかと。
こちらもお見逃しなく!!
そしてエコギャラリー新宿の方に歩いていくと、渡辺弘行さんの「髪(かみ)」という作品が現れてきます。
「日展」や「帝展」で多くの受賞歴がある彫刻家で、1956年に制作された作品です。
実は「東洋のロダン」と称された朝倉文夫を師事していたのは有名な話。
確かに言われてみれば、朝倉文夫氏の作品に通じる感じが…。
上野駅にある「三相」に似ている感じがしませんか??(これについても後日お話します。)
もし私が芸術を好きになる前だったら、公園に立っている彫刻に見向きもしなかったでしょう。
でも芸術を興味を持つようになってから、公園や道路に立っている彫刻に目が向くようになってしまった。
まさに芸術好きならではの”習性”ですね!
彼女とデートの際に”この習性”が現れると、「また!?」と言われる始末で相手を困らせる事も多い。
でも時には散歩しながら、芸術鑑賞も出来る!!というお得なメリットもある。
芸術好き人間の”習性”も、時と場所によるというわけですね!!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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