- 2024-10-2
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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なぜ、この場所に”巨大なバナナ”が??
気が付いた人も多いだろうけど、ラピロス六本木にバナナが落ちていました。
というか、三塚新司さんの『Slapstick』という作品なので、これもれっきとしたアート!です。だから落ちていたというか、”展示されていた”と言った方が適切でしょうけど。
つまり、それだけ意表を突かれた作品だったわけです。
しかも”なぜ??”と、疑問が湧き起こるくらい…。
私にとって、今回の「六本木アートナイト 2024」で最も印象的な作品でした。
そんなわけで、一体どんな意味があるのだろう?と思い、気になって調べてみたわけです。
・『Slapstick』三塚新司 ※「六本木アートナイト2024」
まず疑問に思ったのが、作品名の『Slapstick(スラップスティック)』です。
意味は、「ドタバタ喜劇」となる様です。
あまり馴染みのある英単語ではないですが、よくコメディで”スラップスティック・コメディ”として使われるようです。つまり”喜劇”の象徴というわけですね。
そして深掘りしていくと、比喩的で哲学的な意味が込めれている!
だから、実に深い~作品なわけです。
「六本木アートナイト」の開催プログラム一覧を見ると、この様な解説がされていました。
~ 誰もが「疑問」を持つことを忘れつつあり、むしろ「疑問」は足枷となるだろう現在、私は、もはや喜劇でなければ「疑問」は存続できないのではないかと疑っているのです。
・「六本木アートナイト 2024」開催プログラム一覧より
私なりに解釈すると、こうなりました。
現代は”疑問”を持たず何も考えなくても、決められたレールに従ってさえすれば生きていける。合理化された社会では、そんな生き方こそ正しいのかもしれないけど、でもそれだと選択肢も狭められてしまう。
だから人生においては、時には”疑問”を持つ事も必要なのでは??バナナの皮を踏みつけて転んで、立ち止まったっていい。
つまり人生を”喜劇”に例え、その象徴としてバナナの皮をモチーフにした作品を作り上げた…と。
こう解釈すると、三塚新司さんの『Slapstick』は実に深みのある作品だったわけです。
時には立ち止まって、作品と向かい合ってみる!
そんな瞬間も必要かもしれないですね。^^
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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