ヴェネツィア派とフィレンツェ派 …特徴と違いとは?

ヴェネツィアとフィレンツェ

 

ルネサンス美術を観ていくと
ヴェネツィア派フィレンツェ派という
2つの流派を目にする事があると思います。

 

もちろん””というだけあって、
それぞれ特徴や違いがあるわけです。

 

考え…・思い…
今回はヴェネツィア派とフィレンツェ派
それぞれ代表する画家の作品を取り挙げながら、
分かりやすく話していきたいと思います。

 

 

代で言えば
14世紀~16世紀頃になるでしょうか…

ちょうどこの頃は
ルネサンス期と言われていた時代でした。

 

ルネサンス期とダヴィデ
当時イタリアを中心にヨーロッパ各地で
ルネサンス美術”という芸術運動が広まっていたのです。
ルネサンス(renaissance)…フランス語で「再生」「復活」を意味します。
 古代ギリシャ、ローマの文化を復興しようとする文化芸術運動の事。

 

考え…・思い…
でもルネサンス美術とはいっても、
当時の政治情勢や地域って
様々な派があったと言われているのです。

つまり同じルネサンス美術でも
ヴェネツィアとフィレンツェでは
地域によって特色があったわけですね!

 

ではなぜ同じルネサンス美術でも
地域によって違いが出たのだろう??

・・・

 

 

じルネサンス美術でも地域によって違うのはなぜ?

ヴェネツィアとフィレンツェ

 

考え…・思い…
というのも当時は画家の多くは
パトロン”によって支えられていたからなのです。
パトロン(patron)…支援者、後援者という意味。

 

現代でもたまに聞く言葉だと思いますが、
当時パトロン(支援者)の多くは、
権力者や経済的影響力のある人間が多かったと言います。

そんな理由もあって
当時の政治や地域性が絵画にも現れてきたわけです。

 

もちろん今回のヴェネツィア派とフィレンツェ派もそうで、
同じルネサンス美術でも
地域による特色が出てきたわけなのです。

 

??
では今回の2つの流派
ヴェネツィア派
フィレンツェ派
特徴と違いについて話していきたいと思います。


まず結論から言ってしまうと
伸び伸び描くキッチリと描くの違いなるようです。

それでは
ヴェネツィア派とフィレンツェ派について

それぞれの特徴や画家について話していこう思います。

・・・

 

 

ェネツィア派の特徴と代表する画家は?

ヴェネツィア
水の都と呼ばれるヴェネツィア(Venice)ですが
そんなヴェネツィア派を代表する画家と言えば
かの有名なティツィアーノ・ヴェチェッリオがいます。

 

ティツィアーノはヴェネツィア派”でも特に重要な画家です。
そんなわけでティツィアーノの作風を見ると、
ヴェネツィア派の特徴が自ずと分かってくると思います。

 

考え…・思い…
まずティツィアーノの特徴(凄い所)と言えば
彼はほとんどデッサン(素描)をしなかった事!
そのままキャンバスに絵具で描く方法を多用していたといいます。

明暗の調子を色彩で表現し、
流動的であいまいな線によって伸び伸びとした感じや
そして全体の空気感や雰囲気を表現
しようとしたのです。

 

下書きや素描にとらわれず、
自由に伸び伸びと描いていたわけです。
ヴェネツィア派の最大の魅力は曖昧さになると思います。

 

「聖母子」(1560年頃)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

「聖母子」(1560年頃)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

ヴェネツィア派の作品が
美しい色彩で華やかさがあり、
伸び伸びと躍動感があると言われるのは、
こういった絵を描く工程によるものだったわけです。

もちろんヴェネツィア派では
デッサン(素描)を重要視していないため、
現在デッサンしたものがほとんど残っていないと言われています。

 

談なりますが…

ちょっと余談になりますが
国の紙幣”について話したいと思います。

紙幣(紙のお金)はその国によって様々なデザインがあります。

特にどの国も人物の顔を採用するケースが多いのですが、
採用されるポイントはその国にとって功績のあった人物が多いと言われています。

日本だと主に政治家や天皇が採用される場合が多いようです。
(時には学問や文学界の功労者が採用される事もありました。)

してイタリアの紙幣はどうかというと、
興味深い事に画家が採用される事も多くあったのです。
例えば今回挙げたヴェネツィア派を代表する画家
ティツィアーノ・ヴェチェッリオがイタリア紙幣の採用された事もあったのです。
(イタリアにとってティツィアーノの存在は大きいって事だと思いますが…)

ちなみに他でいえば
ルネサンスの3大巨匠と言われるダヴィンチミケランジェロ
そしてラファエロも紙幣に採用された事があったそうです。

日本とは対照的でイタリアでは画家の存在は大きいって事なんだろうと思います。

 

 

ィレンツェ派の特徴と代表する画家は?

フィレンツェ
対してフィレンツェ派はデッサンを重要視していました。

 

そのためあいまいさを排除し、
きっちりとした線で形を正確に捕える事を目指していたのです。

 

ちなみに
フィレンツェ派を代表する画家といえば、

ボッティチェリフィリッポ・リッピなどがいます。

 

「聖母子と天使」(1465年)フィリッポ・リッピ

「聖母子と天使」(1465年)フィリッポ・リッピ

 

考え…・思い…
きっちりとしてメリハリがあったり、
知性的と言われるのは、
フィレンツェ派がデッサンを重視していたからなんですね。

 

 

とめると

フィレンツェとヴェネツィア
ヴェネツィア派は自由で伸び伸びした作品が主で、
フィレンツェ派はキッチリした作品が特徴的だった。

同じルネサンス絵画とはいっても、
ヴェネツィア派とフィレンツェ派では
全くと言ってもいいほど対照的なのです!

 

 

の解釈によるヴェネツィアとフィレンツェが対照的な理由

ここからは私の解釈になりますが、
どうしてヴェネツィアとフィレンツェが対照的なのか??

思うにこんな理由もあったからだと思うのです。

 

当時のフィレンツェは金融や商業で栄えた都市でした。
そんな事もあって
はっきりとメリハリがある絵が受け入れられたのかもしれませんね。

 

水で栄えた都”ヴェネツィア”
逆にヴェネツィアは貿易で栄えた都市でした。
異国の文化や様式を受け入れていただろうから、
良い意味でゆるさと自由があったのだろと思うのです。

実際ヴェネツィアは水で囲まれていた地域だっただけに、
湿気も多かったそうです。
ヴェネツィア派は壁画よりも
持ち運びができる絵画の方が主流だったと言われています。

 

同じルネサンス絵画でも、
こうも地域によって特色があるのも面白いと思います。

 

さてここで
ティツィアーノの代表作を見てみて下さい。

「フローラ」(1515年)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

「フローラ」(1515年)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

ティツィアーノ・ヴェチェッリオの代表作フローラ

※”フローラ”という女性はローマ神話に登場する花と春の女神です。

 

  考え…・思い…
この絵を一言でいうなら本当に美しい!
それしか言いようがない名画だと思います。

ティツィアーノはこの絵を描くのに、
何度も塗り重ねて描いたと言います。
肌の描写が綺麗で深みがあるのはそのためなんでしょうね。

 

もしティツィアーノがフィレンツェ出身だったら、
こういう作品にはならなかったのでは?と思います。

それぞれ特徴と違いがあるからこそ、
それぞれの巨匠や名画が生まれたのかもしれませんね!

 

ヴェネツィア派フィレンツェ派

ぜひ観る機会があったら、
見比べてみるのも面白いと思います。

 

ルネサンス超入門 (エイムック 3780)

 

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