4月中~5月中旬は、表参道の美術館巡りがイイ!?

表参道周辺にある「根津美術館」と「岡本太郎記念館」

 

4月中旬~5月中旬は、表参道周辺の美術館がGOODかな~と思っています。

先日の日曜日、表参道周辺にある美術館に行ってきました。今回紹介する2つの美術館は私的に本当に最適なルートだと思っています。共に日本的で、でも全く対照的!それでいて歩いて近い距離にある好立地!!自分で言うのもなんですが、この美術館巡りのルートは実にGOOD!だと思っています。

今回は”雑談”形式で話していこうと思うので、デートする際やショッピングのついででもイイので、参考にしてみてほしいですね。

 

さて、”表参道”周辺と言ったものの、「渋谷~原宿~表参道」の三角地帯は大小様々な美術館が密集しています。正直言って、どこの美術館でもイイ!!わけですが、今回はあえて”4月中旬~5月中旬”と時期を指定しました。なぜか??それはやっぱりこの時期にしか見れない作品があるからですね!!

 

1、根津美術館(Nezu Museum)

根津美術館(2023年3月)

私にとっては、ある意味初詣に行くような感覚でしょうか。正直言って、4月16日はちょっと早いかな~とは思いつつ。でも、行ける時に行かないと後悔するかも…、そんなわけで行ってきたのです。

実は翌日の月曜日に職場のある女性から、「アレ!?またあの絵を観に行ってきたの?」と言われてしまいました。この女性は普段から私の行動に興味がある様で、休日の過ごし方について聞いてくる事があります。別に私に対して好意があるわけではないと思うのですが…、何せ相手は既婚者ですしね。ただ、僕自身色んな事をやっている人間で、休日はスポーツジムに行ったり、美術館に行ったり。はたまた、たまにはダイビング(スキューバダイビング)をしたり。何気に御朱印集めが好きなので、プチ旅行に行ったりしています。だから、私が休日何をして過ごしているのか気になる様ですね。

 

「国宝 燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716」展

さて、4月中旬~5月中旬と言ったら、根津美術館では毎年恒例の特別展が開催します。行った事のある人なら分かるでしょうけど、”あの絵”つまり、国宝燕子花図屏風が展示される展覧会です。2023年は「光琳の生きた時代 1658~1716」という展覧会名で、尾形光琳の「燕子花図」を主役に尾形観山や喜多川相説、土佐光起などの作品が展示されていました。

 

毎年恒例なので、「燕子花図」は当然のごとく展示されます。後は、その時のテーマに沿って色んな作品が展示されると言った感じでしょうか。もちろん「燕子花図」が主役なので、作品の周辺は人だかりです。ただ今年はちょっとこれまでとは様相が違っていて、外国人が多い印象でしたね。コロナの水際対策緩和の影響なのか、外国からの観光客が増えたのが理由でしょうか。

個人的に日本人だろうが、外国人観光客だろうが、どちらでもイイわけですが。ただ僕としては琳派って日本を代表する美術だと思うので、まずは日本人に見てほしいという考えがあります。だって日本の文化ですから、日本人が見ないでどうするの?と言った感じです。

「燕子花図屏風(右隻)」(江戸時代、18世紀)尾形光琳筆

「燕子花図屏風(右隻)」(江戸時代、18世紀)尾形光琳筆

 

つくづく思いますが、何度観てもイイものですね。さすが琳派を象徴する尾形光琳の代表作「燕子花図屏風」です!私の持論ですが、1度や2度見ただけではその良さは分からないと思っています。装飾性とデザイン性に富んだ「燕子花図」は、回数を重ねる毎にその良さや凄さが分かると思うからです。もちろん知識量によっても鑑賞ポイントも違ってきますから、量に比例して作品の深みも大きく変わってきますしね。

だから、職場の女性から言われた言葉「アレ!?またあの絵を観に行ってきたの?」に対して、私は大きく反発したい^^!だって、回数を重ねる毎に、作品の深みが増してくるわけですから!一度や二度では足りないのです。

この女性は美術についてはあまり詳しくない人なので、同じ作品を何度も観る事に対して理解できないでしょう。美術好きな人間だったら、私の”何度見ても、楽しい!!”という気持ちは分かってもらえるかな??

 

ちなみに、今回の私的注目ポイントは、燕子花の色味でした。燕子花を構成している群青と緑青の2色に釘付けと言った状態でした。共に鉱物を砕いて絵具にして描いているのですが、どちらも当時かなり貴重というか高価なものだった。それを贅沢に使用して描いています。背景の金箔に負けないくらい燕子花の発色が良いのは、絵具のこだわりが理由の一つ!!というのが改めて感じられますね。見た目は非常にシンプルな「燕子花図屏風」ですが、実はこだわりと贅沢の塊で出来ているんですよね。これは背景や技法を知らないと分からない見所だと思います。

「燕子花図屏風(左隻)」(江戸時代、18世紀)尾形光琳筆

「燕子花図屏風(左隻)」(江戸時代、18世紀)尾形光琳筆

 

しかも今回は、周辺に喜多川相説の「四季草花図屏風」や光琳の「夏草図屏風」と言った、比較的淡い感じの作風が展示されているだけに、余計に燕子花図の色映えが良く見えてしまう。まさに現場でしか味わえない発見というか、醍醐味ではないでしょうか。

それに、その日の精神状態によっても、作品の印象が変わる事だってあります。だから何度同じ美術館に行っても、同じ作品を見ても印象は違ってきます。繰り返しになりますが「アレ!?またあの絵を観に行ってきたの?」に対しては、大きく反発したいですね^^!!

 

ところで、今回の「国宝 燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716」展で、私のおススメ作品を挙げてみたいと思います。

・「夏草図屏風尾形光琳

・「物外和尚送別図物外本超、大川崇達ほか

・「伊勢参宮道中図屏風

どの作品もそこまで有名ではないかもしれない。でも、なかなかイイ代物ばかりという印象です。

 

画集『根津美術館 新蔵品選 近世絵画』
ちなみに、『根津美術館 新蔵品選 近世絵画』に網羅されているので、こちらも行った際は要チェック!!ショップで販売されていますよ!

 

さらに根津美術館と言えば、素敵な庭園も見所の一つ!季節によって咲く花も違えば木々の様子も変化してきます。時期によって様々な違いを味わえるのがイイですね!

 

”亀がいる!” …根津美術館の庭園(2023年3月)より
↑亀がいるのが分かりますか??まさか、都心”表参道”に生きた亀が生息しているなんて…。こういうシーンを見ると、一瞬都内にいる事を忘れてしまいますね。

 

根津美術館の庭園(2023年3月) 根津美術館の庭園(2023年3月)

毎回違った愉しみ方が出来るのも根津美術館の魅力でしょうね。

美術作品も庭園の自然もそうですが、写真や画像で見るよりも本物を目で観るに限ります。スイーツや食べ物も食べないと味わいは分かりませんしね。なので、ぜひ一度は味わいに行ってほしい!というわけで、美術館は何度行っても楽しいわけです。

国宝 燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716」展は、2023年4月15日(土)~ 5月14日(日)まで開催します。ぜひ、足を運んでほしいと思います。

 

 

2、岡本太郎記念館(Okamoto Taro Memoria Museum)

表参道周辺にある「岡本太郎記念館」

2つ目は、岡本太郎記念館です。

記憶に新しいと思いますが、つい最近東京都美術館で「岡本太郎」展(2022年10月18日~12月28日)が開催しました。行った人は分かると思いますが、かなり混んでいましたよね!!というか、めっちゃ混んでいました。改めて日本での存在感の大きさを知る機会になりました。「岡本太郎記念館」は、今でも絶大な人気の岡本太郎の自宅兼アトリエを公開した場所なわけです。

ここは根津美術館から歩いて5分くらいの場所にあるので、ぜひ立ち寄って見るのもイイでしょうね。

どうでしょう??めちゃめちゃ近いでしょ!!

 

岡本太郎と言えば、企画展が開催となれば結構な人だかりになりますが、この記念館は意外と??人は少なめです。というか、あまり知られていないのかもしれませんね。

名前が”岡本太郎記念館”となっているだけに、美術館で検索すると「川崎市の岡本太郎美術館」が一番上に来ると思います。だから、意外と知名度がないのかも!?立地的には根津美術館から超~近いのに、行かないなんて勿体ないですね!!でも、逆に穴場だろうと思いますけど。^^

 

ゲリラ豪雨後の雨に濡れた「岡本太郎記念館」の様子 「岡本太郎記念館」の様子

ここは岡本太郎のアトリエも見る事が出来るので、個人的には一見の価値あり!!と思っています。確かに自宅兼アトリエの場所だったところなので、そこまで大きくはありません。でもちゃんと作品も展示されていますし、何よりもオブジェもしっかりと立っています。入場料も結構リーズナブルなので、次いでに行くには本当にピッタリな場所です。

 

そういえば私が先日行った4月16日は、ちょうど岡本太郎記念館を出た後に、ゲリラ豪雨と遭遇してしまいました。傘を持ってなかったので、さすがにひどい目に遭いましたが…。普段晴れ男なのに、なぜこの日だけは??と思ってしまったけれど、遭遇しまったものはしょうがないですしね。

 

ゲリラ豪雨後の雨に濡れた「岡本太郎記念館」の様子

でも、逆にすぐに引き返してこんな雨に濡れた光景も観れたので、一石二鳥かなと。濡れた姿もまたイイと思いませんか??屋外にある彫刻やオブジェは、天候に左右されて普段とは違う姿を観れるのも醍醐味!!雨に濡れて光沢が増しているというか、照っている感じも味わいがあります。雪の日だったら、一体どんな感じなのだろう??とふと思ってしまいました。

 

岡本太郎と言えば「芸術は爆発!!」で有名で、ちょっと風変わりな画風が印象的!!正直言って、未だに理解できない部分ではあるけれど…、でも一度観たら目に焼き付いて離れないのは不思議!個人的に岡本太郎の美術への考えは好きで、常識に囚われない自由さは超共感です。これが日本の美術館に浸透したら、もっと様々な美術鑑賞が楽しめるだろうな~と。そう思いながら、「岡本太郎記念館」を後にしたわけです。

 

どうですか??4月中旬~5月中旬の表参道は意外と面白いのです。都内は美術館があちこちにあるので、探してみると結構イイ場所があると思います。意外と歩いてすぐの場所にあったりするので、散歩ついでやショッピングついでにイイと思います。

この時期は燕子花図の時期ではあるけれど、同時に天候も不安定な時期なので、行く際は傘(折り畳み傘)は必須!!と思います。何事も準備は大事ですよ!!当然デートも準備は大事ですが。

それでは、楽しんできてくださいね!!

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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