六本木ヒルズにある蜘蛛の彫刻「ママン(Maman)」は、愛が詰まっている!?

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

 

六本木ヒルズの”待ち合わせ場所”といえば、巨大な蜘蛛のオブジェが挙げられます。

 

何度も見ているからか、今では別に違和感を感じる事もありませんが、最初観た時はちょっとびっくりしたものです。六本木というオシャレな街というイメージには、何だか似合わないのでは?と。

 

六本木ヒルズ

”美術好き”の私からすれば、蜘蛛の彫刻”ママン”は製作者の愛が詰まった作品だ!と思っています。

それだけに、ただ通り過ぎて眺めるだけでは勿体ない。六本木を利用する人なら、なおさら豆知識として知っててもイイと思っています。

 

目次

まずは彫刻「ママン(Maman)」を見てみよう!
芸術家”ルイーズ・ブルジョワ”について解説
想いを感じながら、魅力的なママンをどうぞ!
2024年、森美術館で「ルイーズ・ブルジョワ展」が開催予定!?

今回はルイーズ・ブルジョワの彫刻「ママン」について、私の撮った魅力的な写真を交えてながら解説していこうと思います。

 

 

 

 

まずは彫刻「ママン(Maman)」を見てみよう!

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

さっそく彫刻や芸術家(製作者)について解説するのもイイですが、まずは写真から見てみようと思います。

 

待ち合わせのオブジェとはいえ、やっぱり彫刻作品です。

美術作品は観てナンボですからね!

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

それにしても、つくづく大きな作品ですよね。

高さが10mくらいありますから、ある程度遠くから撮らないと、さすがに写真には収まりません。周りの木々に負けないくらいの迫力ですから、写真からも大きさが何となく分かるかと思います。

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

それに大きさもさることながら、造形も実にリアルです。

色も黒やグレーを基調としているし、蜘蛛をモチーフにした作品なだけに、見た目もちょっと不気味ですよね。

 

今ではもう見慣れたので不気味には感じませんが、最初見た時はちょっとビックリした記憶があります。

 

・・・

何でオシャレな六本木に、蜘蛛のオブジェが!?と。

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ 彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

でも蜘蛛の彫刻「ママン(Maman)」に秘められた意味を知ってからは、怖いと言うより何て深みがある作品なのだろう!と。

つくづく美術作品は、ただ眺めるだけではダメだな~と思いますね。

作品を深く味わうためにも、制作者の意図やメッセージを感じ取るって大事だな!とつくづく思いますね。^^

 

 

 

芸術家”ルイーズ・ブルジョワ”について解説!

Story

日本ではあまり馴染みがない芸術家だと思います。

ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)”は、フランスのパリに生まれた彫刻家で画家。主にインスタレーションアートを得意とした芸術家です。

代表作は蜘蛛をモチーフにした巨大な彫刻「ママン」で、日本以外にも世界各地に様々なバージョンがあります。

ニューヨークのグッゲンハイムやロンドンのテート・モダン、それにエルミタージュ美術館やカナダのオタワなど、計9か所にあるそうです。もちろんその一つが、日本の六本木ヒルズに立っているママンというわけです。

 


さて蜘蛛の彫刻「ママン」を深く味わうためにも、まずは芸術家”ルイーズ・ブルジョワ”を知る事が一番だと思っています。

というのも、彼女の生い立ちが作品に大きく関わっているから。

 

ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)の生い立ち

1911年12月25日、フランスのパリで生まれる。
父”ルイ・ブルジョワ”は、当時タペストリーの修理工場を営んでいた事もあり、望んでいたのは男児でした。女の子である”ルイーズ・ブルジョワ”の誕生は、父からは決して望まれたものではなかったのです。

その後ブルジョワ家にも、戦争の波が襲ってきます。1914年に起こった第一次大戦によって父は徴兵され、残された家族で工場を切り盛りする苦しい時期を経験します。

ルイーズにとっての大きな転機!
母からタペストリーの修理のためのスケッチをやらないかと勧められます。ルイーズ・ブルジョワが芸術に興味を持つきっかけとも言われています。

1929年にソルボンヌ大学に入学し数学を学ぶ。ほどなくして母親の死もあり、1932年にエコール・デ・ボザールに入学し、芸術の道を志します。

1938年、アメリカ人美術史家”ロバート・ゴールドウォーター”と結婚し、ニューヨークに移住。

1945年、ルイーズ・ブルジョワにとって、初の個展を開催。

1982年(ルイーズ72歳の頃)、ニューヨーク近代美術館で大規模な個展が開催され再評価される。

一般的にルイーズ・ブルジョワは遅咲きの芸術家と言われています。 ニューヨークに渡り着実に芸術家として活動を続けていましたが、なかなか主だった評価がされていなかったようです。それが70歳になり、やっと評価されたからです。

そして1990年代に入り、代表作とも言われる「ママン(Maman)」を制作。

2010年5月31日、アメリカのマンハッタンで死去。

 

映像から分かる通り、ルイーズ・ブルジョワの作品は抽象主義や表現主義に通じる感じがします。

でも実際は、特定の芸術運動に属していない芸術家と言われています。

彼女の作品は幼少期の辛い記憶や愛情を表現化したものが多いから。幼少期のトラウマや母親への愛が作品に凝縮されていると言われ、ある意味唯一無二の画風だからです。

作品を深く味わうためにも、ルイーズの生い立ちを知るのが一番と言った理由も分かってもらえたかと思います。

 

 

 

 

想いを感じながら、蜘蛛の彫刻「ママン」を観てみよう!

絵画作品を観て行きます。

幼少期の辛い記憶や愛情が表現化されている…。

つまり作品自体が彼女そのもの!と考えると、一見不気味にも見える蜘蛛の彫刻も、ちょっと愛らしい感じにも見えてきませんか?

 

ちなみに、「ママン(Maman)」はフランス語で、””を意味する言葉。ルイーズ・ブルジョワの彫刻「ママン」には、母への想いが作品に込められているわけです。

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

お腹に卵が表現されている事からも、ルイーズの母への愛が感じられるかと。

まさに「ママン(Maman)」は、作品に込められた意味や想いを知ってこそ、本当の意味で傑作となるわけですね!

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※六本木ヒルズ

 

私の考え
私の解釈になりますが…

時として芸術作品は、遠回しに伝えた方がより説得力が増すと思っています。このルイーズ・ブルジョワの「ママン」が良い例になるかと。

蜘蛛という生き物を通して、間接的に”愛”を伝えているから。もちろん蜘蛛という一見不気味で怖いイメージがあるだけに、そのギャップもあるからでしょう。

今回の話をきっかけに、ぜひ六本木に行った際は「ママン(Maman)」をじっくり観てほしいですね!

 

今まで感じられなかった”深き愛情”を感じられるかもしれないですから…。

 

 

 

2024年、森美術館で「ルイーズ・ブルジョワ展」が開催予定!?

私が思う醍醐味

まだ先の話にはなりますが、森美術館で「ルイーズ・ブルジョワ展」が開催予定だそうです。

あえて彫刻「ママン(Maman)」が建っている近くの美術館で開催するなんて、なんてセンスのいい!!と思うのは私だけでしょうか。もちろん私は行く予定でいますが、興味のある方は、ぜひチェックしてほしいと思います。

 

チケット・混雑状況

 

ルイーズ・ブルジョワ展開催概要

・会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)まで
・場所:森美術館にて(六本木ヒルズ森タワー53階)

 

あえて開催期間にクリスマスシーズンを含んでいる点は、何ともセンスの良さを感じますね。イルミネーションが点灯する時期ですから、光に包まれた「ママン」を写真に収めながら鑑賞するのもイイと思います。

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※夜の六本木ヒルズ

クリスマスは本来イエス・キリストの誕生を祝う日。

聖母、つまり母をモチーフにしている彫刻「ママン」とはまさに相性もイイ!これぞ私が思う最高の時期!!と思う理由です。

 

彫刻「ママン(Maman)」ルイーズ・ブルジョワ ※夜の六本木ヒルズ

とにかく屋外の彫刻は、背景との調和によって様々な姿を僕らに見せてくれます。

昼間の「ママン」もいいけれど、夜の「ママン」もまた違った雰囲気を見せてくれます。

 

果たして2024年クリスマスの「ママン」は、どんな姿を僕らに見せてくれるんだろう!?

 

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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