- 2024-6-13
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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先日”にしうら 染”さんの「フランスふらふら一人旅 モネの足跡をたどる旅」という本を衝動買いしてしまいました。
”衝動買い!”というと、ちょっと聞こえは悪いかもしれませんが、如何せん芸術の国”フランス”が舞台になっているわけで、しかも私が芸術を好きになるきっかけとなった画家”クロード・モネ”が主役。
どうしてもこの手の代物には目がないわけです。^^
というわけで今回は、「フランスふらふら一人旅」についてレビューしていこうと思います。また随所にモネの作品も挙げているので、気楽に見てほしいと思います。
「フランスふらふら一人旅 モネの足跡をたどる旅」
今回のテーマは”モネの足跡をたどる旅”で、約2年前に発売された「フランスふらふら一人旅」の第2弾になります。
もちろん前回と同じく漫画をメインとした、俗に”コミック旅行記”といった感じでしょうか。
漫画家として活躍している”にしうら染”さんによる味のある漫画と、自身の体験談がベースとなっている内容で、良い意味で”リアル感”が味わえる。
よくある写真メインのガイドブックと違って、随所に失敗談も盛り込まれていたりと、何とも生々しい内容に仕上がっているわけです。
漫画だからと言って、決して侮れないわけですね!
・151.5×121cm、カンヴァスに油彩、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート所蔵
元々にしうら 染さんは美術学校で西洋画を学んだだけあって、内容も初心者目線よりもちょい深め!しかも大のモネ好きなだけあって、オタクらしさが随所に描かれているのもオモシロい。^^
というか、オタク感丸出し!といった感じでしたが…。
「フランスふらふら一人旅 モネの足跡をたどる旅」の大まかな目次 ・モネの足跡をたどる旅 ・旅のおまけ…列車旅の注意点、チケット、お土産など |
漫画形式の本なので、本当にアッという間で読み終えてしまったわけですが、特に印象に残ったのが…。
「睡蓮」のモチーフとなったモネの庭に行ってみたいな~。
それからルーアン大聖堂やルーアン美術館も行きたい!と。
つまり印象に残ったというか、行きたい欲求が増してしまっただけだったわけです。
・89.9×94.1cm、カンヴァスに油彩、シカゴ美術館所蔵
「モネの庭」はこれまで写真でも見た事はあるので、何となく分かっているつもりだけど、やっぱり現地を見たくなるもの。
それにモネは「睡蓮」を200点以上も描いているわけですから、モネの好きな場所をこの目に収めたい!と思うのは当然の欲望だと思います。
・100.1×65.9cm、カンヴァスに油彩、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート所蔵
それからルーアン大聖堂も興味がある。
宗教的な建物なので見ごたえもあるだろうし、何より醸し出す雰囲気は直接感じたい!別にモネ好きでなくても、この気持ちは分かってもらえるだろうと思います。
・64.8×100.3cm、カンヴァスに油彩、J・ポール・ゲティ美術館所蔵
こちらはモネの「積みわら」で、ジヴェルニーの自宅の周りにある風景を描いた作品。
約25点は描いたとされていて、どれも微妙に光加減が違うわけです。何てことはない風景だけれど、モネは何かしら感じるものがあったのかもしれないですね。実際に現地に行って、感じてみたいものです。
・100×82cm、カンヴァスに油彩、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート所蔵
”聖地巡礼”ではないですが、カンヴァスに描かれた場所を巡れる。
これって、風景画ならではの醍醐味ではないだろうか!?
実は今回紹介した作品の多くは、モネが連作として描いた代物ばかり!モネの好きな場所を訪れるのも、ロマンあるな~って思いませんか!?
ちなみに「フランスふらふら一人旅 モネの足跡をたどる旅」は、随所に旅行の準備やお土産などのエピソードも書かれています。つまり”ガイドブック”として利用できるのがイイですね。
ただ如何せん4日間の旅行を約160ページにまとめているので、それぞれの観光場所の様子が詳しく描かれてはいないのがちょっと残念。結構アッサリ系で紹介されているわけで、これはちょっと物足りないですね。
とはいえ、漫画なので実際はどんな場所なのだろう?って興味が湧いてきてしまうのはあります。
(漫画だからこそ、なおさらなのかもしれませんが…。)
それに何といっても、自身の実体験がベースとなっているのがイイ!
漫画で描かれているのに、不思議と”リアル!”さを味わえるわけです。
とにかくモネ好きなら読んでみる価値はあると思います。
ぜひ興味があったら、お試しあれ!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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