ルノワールの静物画(オランジュリー美術館所蔵)

ルノワールと静物画

 

オーギュスト・ルノワール”というと、
女性を描いた印象派の画家というイメージが特にあります。

もちろん風景画も素敵なものばかりですが、
何気に忘れてはいけないのが静物画です。

 

「オランジュリー美術館展」…横浜美術館より
今回は先日行ったオランジュリー美術館展で、
特に気になったルノワールの静物画を挙げてみたいと思います。

 

オランジュリー美術館には
数多くのルノワールの作品が所蔵されているそうですが、
その中でも特に目を惹いたのがルノワールの静物画だったのです。
 

 

ずは花の静物画から…

「桟敷席の花束」(1878-1880年頃)オーギュスト・ルノワール

「桟敷席の花束」(1878-1880年頃)オーギュスト・ルノワール

これは1878~1880年頃に描かれた桟敷席の花束

 

考え…・思い…
最初この絵を観た印象派は”面白い!と。
何よりこの花束の”視点”が絶妙に面白いですね。

この角度から花束を描くなんて、
ちょっと斬新にも思えませんか!?

椅子に置かれた花束を
ありのままを描いているのが
イイですね!

 

さてこれは参考ですが、
ルノワールはいくつか”桟敷席”の絵を描いています。

「劇場の桟敷席」(1880年頃)オーギュスト・ルノワール

「劇場の桟敷席」(1880年頃)オーギュスト・ルノワール

幼さの雰囲気が残る綺麗な2人の女性と赤いバラが特徴的な作品です。

こんな風にルノワールは女性を交えた絵画が多い中で、
先ほどの絵の様に”花束”だけをそのまま描いている。

個人的にちょっと異色だな~と思うわけです。

 

 

して
もう1つ花の静物画を…

「花束」(1900年頃)オーギュスト・ルノワール

「花束」(1900年頃)オーギュスト・ルノワール

 

考え…・思い…
どうでしょう!?

花瓶の質感や花のリアルさが素敵だと思いませんか?

白、黄色、赤と様々な色の花がある中で、
特に赤い花の存在感が突出していると思うのです。

ルノワールは絵画に”美”を求めていたのは有名な話ですが、
花と女性はある意味”美”に通じる部分があると思うのです。

花の静物画を多く描いていたのも、
何となく分かる気がしますね…。

 

 

3つ目は…

「桃」(1881-1882年頃)オーギュスト・ルノワール

「桃」(1881-1882年頃)オーギュスト・ルノワール

 

この絵は今回の「オランジュリー美術館展」で
個人的に一番気に入った作品でした。
桃の質感が伝わってくる感じが何より惹かれたのです。

 

絵を見て感動!
この絵を観ていて感じませんか!?
熟した柔らかい桃の感じが!!

私が思うルノワールの絵の特徴は
優しく柔らかく、綺麗”が挙げられるけれど、
まさに果物や花、
女性を描かせたらルノワールは天下一だと思います。

 

考え…・思い…
オーギュスト・ルノワールと言えば、
人物を描いた印象派というイメージが強いのですが、
こういった静物の絵もとてもイイですね!!

 

ルノワールの静物画は

百聞は一見にしかず!です

ぜひあなたの目で味わってほしいと思います。

 

 

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