偉大なる画家の子”ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ”について解説!

イタリア、ヴェネツィア(イメージ画像)

 

今回紹介するのは、18世紀ヴェネツィア派の画家”ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ”。

父の画風を受け継ぎながら、風俗画でも優れた才能を示した事で知られる画家です。

ただ如何せん、父が偉大過ぎたのでしょうか!?

 

今回は代表作を交えながら、ジャンドメニコ・ティエポロについて解説していこうと思います。

 

目次

”ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ”について解説!
 …1、ジャンドメニコ・ティエポロの生い立ち
 …2、ジャンドメニコ・ティエポロの作風と特徴

ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの作品

 

 

 

”ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ”について解説!

辞書(イメージ画像)

今回紹介する画家は”ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ”。

もしくは”ジャンドメニコ・ティエポロ(Giandomenico Tiepolo)”とも言い、18世紀に活躍したヴェネツィア派の画家です。

父の画風を受け継ぎながら、風俗画でも優れた才能を示した事で知られる画家です。

 

ただ如何せん、父が偉大過ぎたのでしょうか!?

父の名は”ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ”で、18世紀ヴェネツィア派を代表する、フレスコ画の名手とも言われた画家です。
※参考⇒18世紀の偉大なる画家”ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ”について解説!

早速ですが、まずは生い立ちから見ていこうと思います。

 

 

1、ジャンドメニコ・ティエポロの生い立ち

1727年、偉大なる画家”ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ”の息子として、ヴェネツィアで生まれる。

13歳で父の工房で働き始め、助手として数多くの装飾画や宗教画を制作。イタリア各地、その後はスペインのマドリードへも父と同行し様々な作品制作に携わり、画家として評価を上げていきます。

 

「神になったヘラクレス」(1765年頃)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「神になったヘラクレス」(1765年頃)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・102×86cm、カンヴァスに油彩、ティッセン=ボルネミッサ美術館所蔵(マドリード)

ジョヴァンニ・ドメニコは父の画風を受け継ぎ装飾壁画や宗教画で評価を得、同時に風俗画でも優れた才能を示していきます。

1770年、偉大なる父”ジョヴァンニ・バッティスタ”が死去。

弟に画家ジョヴァンニ・ロレンツォ・ティエポロ(Giovanni Lorenzo Tiepolo)もいましたが、1776年にマドリードにて病気で亡くなります。

その後も画家として活動を続け、1804年にヴェネツィアで死去。享年76歳でした。

 

私の考え
父に負けず劣らずの才能を見せながら、それでも父親を超えるには至らなかった感があります。

それ程に父”ジョヴァンニ・バッティスタ”が偉大過ぎたって事でしょうか。

 

 

2、ジャンドメニコ・ティエポロの作風と特徴

「メヌエット(カーニバルの光景)」(1754-55年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「メヌエット(カーニバルの光景)」(1754-55年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・81×105cm、カンヴァスに油彩、ルーヴル美術館所蔵

女性の軽やかなダンスとステップ、そして煌びやかな黄色いドレス。

まさに軽やかな筆致装飾性溢れる色彩観が存分に表現されているのが分かります。

父”ジョヴァンニ・バッティスタ”は18世紀を代表するヴェネツィア派の巨匠で、特に装飾画を描かせたら天下一とも称された程の画家。

上の絵からも分かる通り、父の画風を画風をしっかりと継承したのが感じられます。

そして同時に”風俗画”でも高い才能を示した事でも知られています。

風刺画的でユーモアに溢れた風俗画は、まさにジャンドメニコ・ティエポロの真骨頂!!

「メヌエット」が代表作として挙げられるのも、当然と言った感じでしょうか。

 

ティエポロジョヴァンニ・ドメニコ

Giovanni Domenico Tiepolo[伊]1727ー1804年

18世紀ヴェネツィア派の画家。ジョヴァンニ・バッティスタの息子。父の忠実な協力者として国外(ヴュルツブルク、マドリード)にも同行。壁画装飾や宗教画のかたわら、風俗画にすぐれ、大道芸人、農民などをカリカチュアなユーモア豊かに描いた。版画家としても知られる。

・出典元:『西洋絵画作品名辞典』より

 

 

 

ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの作品

「メヌエット」(1756年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「メヌエット」(1756年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・カンヴァスに油彩、カタロニア美術館所蔵(バルセロナ)

まず挙げるとすれば、「メヌエット」は外せないでしょう!

ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの代表作とも言える作品で、画家の個性がいかんなく発揮された一枚だからです。

女性の軽やかなダンスとステップ、そして鮮やかな色彩観を帯びた衣装。

作品からも分かる通り、軽やかな筆致装飾性溢れる色彩観が存分に表現されているのが分かります。

父の画風を画風をしっかりと受け継ぎ、同時に”風俗画”の分野でもその特徴が活かされているのが分かります。

 

「新世界」(1757年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「新世界」(1757年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・フレスコ画、ヴィラ・ヴァルマラーナ(ヴィチェンツァ)

そして「新世界」と以下↓の「大道芸人」も代表作として名高い作品です。

 

「大道芸人」(1757年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「大道芸人」(1757年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・フレスコ画、ヴィラ・ヴァルマラーナ(ヴィチェンツァ)

「大道芸人」という主題と、カリカチュア的でユーモア溢れる作風は非常に相性が良いのが分かります。

代表作と言われるのも納得!と言った感じですね。

 

「詐欺師(歯を抜く男」(1754-55年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「詐欺師(歯を抜く男)」(1754-55年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・81×110cm、カンヴァスに油彩、ルーヴル美術館所蔵

 

「トロイアに入る木馬の行進」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「トロイアに入る木馬の行進」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・39×67cm、カンヴァスに油彩、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵

これは「トロイア戦争」の中で、最も有名なエピソード「トロイアの木馬」を描いた作品。

トロイの人々が木馬を市内に引き入れている場面で、これによって城が陥落。10年続いたトロイア戦争が終結に至ったわけです。

 

私の考え
めに、私の解釈として…

ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロは風俗画において、とても才能高く個性溢れる作品を数多く残しました。

ただ残念から…、新古典主義の台頭もあってか、時代の流れに合わない作風となっていきました。

それに父が偉大過ぎたのもあるでしょう!結局父を超えるには至らなかったと思うのです。

偉大なる父を持つと、子は大変なのかな!?”と思う今日この頃でした。

 

ちなみに日本でも、ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの作品を見る事は出来ます。

上野の国立西洋美術館には、「聖母子と三聖人」と他に版画も数点所蔵されています。

「常設展」で展示さえる機会もあると思うので、ぜひ機会があったら観てほしいと思います。

その際は、親子並べて展示してくれたら嬉しいものですね!^^

※参考⇒18世紀の偉大なる画家”ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ”について解説!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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