- 2026-4-19
- Artist (画家について), Artwork (芸術作品)
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美術好きとはいえ、世の中には私の知らない多くの芸術家がいます。
今回紹介するリトアニアの画家”ミカロユス・チュルリョーニス”もその一人。
今回はリトアニアを代表する音楽家&画家”チュルリョーニス”について調べてみました。
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【 目次 】 ・リトアニアの画家”ミカロユス・チュルリョーニス”って誰!? ・実に独特!? チュルリョーニスの作品を観てみました。 |
私がチュルリョーニスを知ったきっかけは”展覧会”でした。

私が美術鑑賞をするようになってから、早10年以上は経つでしょうか。
それなりに知識は備わってきた自負はあるものの、でもまだまだ私の知らない芸術家は沢山いるんだな~と。
改めて芸術の世界は広いな~と思いますね。
そして同時に芸術ってオモシロいな~っと。^^

さて、今回紹介する”ミカロユス・チュルリョーニス”もその一人で、先日初めて彼の存在を知ったのでした。
きっかけは国立西洋美術館で開催した「チュルリョーニス展 内なる星図」
※参考⇒国立西洋美術館で「チュルリョーニス展 内なる星図」を観てきました。
最初観た時は、実に独特な絵を描く画家だな~と。
正直、最近の私の好きな画風とはちょっと違ったりもしますが、でもなぜか気になる画家だったのです。
コレって何か通じる部分があるって事だろうか!?
というわけで、気になった私はチュルリョーニスについて調べてみました。
リトアニアの画家”ミカロユス・チュルリョーニス”って誰!?

ところで、あなたは”ミカロユス・チュルリョーニス”をご存知ですか!?
本名はミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(Mikalojus Konstantinas Ciurlionis)で、リトアニア出身の作曲家&画家です。
日本ではあまり知られていないようですが、本国リトアニアでは最も有名な芸術家の一人。
Wikipediaで”リトアニア”を調べてみたところ、”美術”部門で最も有名な画家として挙げられている程でした。
それでは、もうちょっと掘り下げて見ていこうと思います。

「チュルリョーニスの肖像」※Public Domain画像使用
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(Mikalojus Konstantinas Ciurlionis)
1875年生ー1911年没、リトアニア出身の画家&作曲家。
ー 生い立ち ー
1875年9月22日、オルガン奏者を父に持つ家庭で生れる。早くして音楽の才能を示し、1894年にワルシャワ音楽院に入学し作曲を学ぶ。そして1901年にライプツィヒ音楽院に入学し、約1年程ではあるが作曲を学ぶ。
その後、画家を志し、芸術ワルシャワ芸術学校に入学。
1906年(チュルリョーニス31歳の時)、リトアニア美術展に作品を出品。その後も精力的に創作活動を続け、美術展に作品を出品続ける。
1909年にソフィヤと結婚するが、程なくして過労と精神的な病で床に伏す。闘病しながら作品を制作し続けるが、1911年に風邪をこじらせ肺炎によって亡くなる。(享年35歳)
・・・

35歳という若さで亡くなってしまって、何とも惜しいと言わざるを得ないですね。
もし長生きしていたら、もっと多くの作品を残していたかもしれないのに…。
それでも絵画作品だけで約300点近くあるそうで、かなり精力的に創作活動していたのが分かります。

「冬(Ⅵ)」(1907年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.0×31.2cm、紙にテンペラ・グアッシュ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)
現在作品の多くは国立チュルリョーニス美術館に所蔵されているそう。
先日の「チュルリョーニス展」でも、展示作品の多くがチュルリョーニス美術館所蔵でした。
そういった意味でも、日本で観れるってかなり貴重な事なんでしょうね!!
では、次から肝心の作品を見てみようと思います。
実に独特!? チュルリョーニスの作品を観てみました。

チュルリョーニスは約300点近くの絵画作品を遺していますが、その多くは音楽を題材にした作品だったり、自然をテーマとした抽象的な作品が多い。
しかもどれもが神秘的で幻想的な作風です。
そういった意味では、唯一無二ともいえる画風です。

「冬(Ⅱ)」(1907年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・31.1×35.7cm、紙にテンペラ・グアッシュ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)
最近はオリジナリティ溢れる作品が人気があるとも言われているので、そういった時代の流れが起因してか?
海外では展覧会も開催されているのでしょう。
…と、あれこれ解説していくのもイイですが、芸術は作品を見てこそ!だと思います。
私なりに気になった作品をいくつかチョイスしてみたので、早速見ていこうと思います。
「天地創造(Creation of the World)」シリーズ

「天地創造Ⅰ(Creation of the World I)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.3×31.3cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)
チュルリョーニスは連作を多く手掛けていて、この「天地創造(Creation of the World)」もその一つ。
おそらく、チュルリョーニスの一番の代表作だろうと思います。
・・・

「天地創造Ⅱ(Creation of the World Ⅱ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.2×31.0cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅲ(Creation of the World Ⅲ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・37.0×31.3cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅳ(Creation of the World Ⅳ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.5×31.5cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅴ(Creation of the World Ⅴ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.7×31.6cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅵ(Creation of the World Ⅵ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.3×31.5cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅶ(Creation of the World Ⅶ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.0×31.5cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅷ(Creation of the World Ⅷ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.7×30.7cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅸ(Creation of the World Ⅸ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.5×30.5cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅹ(Creation of the World Ⅹ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.5×30.3cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅺ(Creation of the World Ⅺ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・36.7×30.1cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Ⅻ(Creation of the World Ⅻ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・37.0×30.0cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「天地創造 Xlll(Creation of the World Xlll)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・37.0×31.6cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)
音楽を題材にした作品

「天使の前奏曲」(1909年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
チュルリョーニス作品を語る上で、外せないのが”音楽性”です。
自身が作曲家という側面もあるから、作品に”ソナタ”や”前奏曲”といったタイトルが付いた作品が多々あります。
ここでは、その一部を挙げてみようと思います。
・・・

「第6ソナタ(星のソナタ): アレグロ」(1908年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「アレグロ(太陽のソナタ)」(1907年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・63.1×59.5cm、紙にテンペラ、国立M. K. チュルリョーニス美術館所蔵(リトアニア・カウナス)

「葬送交響曲(Ⅰ)」(1903年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・73.6×62.8cm、紙にパステル
英語名は「Funeral Symphony」で、訳すと”葬送交響曲”となります。

「葬送交響曲(Ⅳ)」(1903年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・62.5×73.0cm、紙にパステル
”葬送”は死者との別れを意味するので、おそらく絵に描かれている樹木は”糸杉”でしょうか。
交響曲という音楽的な用語がタイトルになっている点からも、糸杉がリズミカルに描かれているのが目を惹きますね。

「葬送交響曲(Ⅴ)」(1903年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・73.0×62.0cm、紙にパステル

「賛美歌(Ⅱ)」(1906年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
・73.5×61.5cm、紙にパステル
作品名”HYMN”の意味は讃美歌で、礼拝などで歌われる神をたたえる歌を指します。
現在リトアニアの主な宗教はローマ・カトリックで、全体の80%近くを占めているそうです。

「雷神ペルクナス」(1909年)ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
”ペルクナス”はリトアニア神話における雷神で、ギリシア神話ではゼウスに相当する神です。
怒ると非常に恐ろしい神ですが、リトアニア人にとってはとても親しみ深い神だそうです。
チュルリョーニス独自の感性で、リトアニアの神話や信仰が描かれているのがオモシロイですね。
まとめ…

私自身行った事はないですが、リトアニアは美しい自然で溢れる国と言われています。
アウトドアも盛んで、生活の一部に自然をとり入れている人が多いのも特徴だそうです。
自然に対する愛着や崇拝の精神、つまりリトアニア人の精神性が描かれているのもチュルリョーニス作品の特徴でしょう。
チュルリョーニス作品がリトアニアを象徴すると言われるのも納得ですね!
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【 『チュルリョーニス展』の開催概要 】 ・場所:国立西洋美術館の企画展示室にて(東京都台東区上野公園7番7号) |
※参考⇒国立西洋美術館で「チュルリョーニス展 内なる星図」を観てきました。
というわけで興味のある方は、2026年に国立西洋美術館で開催の「チュルリョーニス展」も押さえてほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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