髪をかき上げる仕草が魅力的! 渡辺弘行さんの彫刻「髪」

渡辺弘行さんの作品「髪」 …新宿中央公園にて

 

新宿中央公園を散歩していて、ふと目に飛び込んでくる女性の彫刻があります。

 

エコギャラリー新宿に行く前に立っている、渡辺弘行さんの(かみ)という作品です。

髪をかきあげているしぐさが魅力的なので、散歩していたら惹かれる事間違いないでしょうね。

 

渡辺弘行さんの作品「髪」 …新宿中央公園にて

シンプルな構図でありながら、でも女性らしいセクシーさが感じられる♡

私は一瞬で惹かれてしまいました。^^

 

なみに制作は1956年だそうで、渡辺弘行(1901年‐1988年)が50代半ばの作品。

彫刻家としては一番油の乗った時期かもしれませんね。

なぜなら、女性らしさがすべて注ぎ込まれている作品だから!

 

渡辺弘行さんの作品「髪」 …新宿中央公園にて

女性らしい質感と、女性らしい肉体表現、そして女性らしい仕草!

まさに女性の魅力が凝縮された三位一体の作品です。

ここまで要素が詰まっていると思うと、「日展」や「帝展」で受賞歴があるのも頷けます。

 

探偵
実は彫刻家渡辺弘行”さんについて調べてみたものの、私の手持ちの辞書でも見つからないのです。

それなりの功績がありながら、不明な点も多い彫刻家の様です。

でも「東洋のロダン」と称された朝倉文夫を師事していたは間違いない事実!

 

上野駅中央改札前にある朝倉文夫の「三相の像」
・「三相の像」(1950年)朝倉文夫、上野駅中央改札口前より

確かに言われてみれば、朝倉文夫氏の作品に通じる感じが…。

代表作「三相の像」とダブる感じがするからです。

 

 

渡辺弘行さんの作品「髪」 …新宿中央公園にて

もし彫刻家の名が示されていなかったら、彫刻の制作者は”朝倉文夫”と思っていたかもしれない。

人物の質感表現に特徴がある朝倉文夫の彫刻の様に、この「髪」にも女性の質感表現が際立っている感じがしたからです。

まさに写実的と言った感じでしょうか。

見れば観るほど、女性の表現方法に共通点が感じられるわけですね!

 

 

私の考え
私が新宿中央公園を散歩していて、ふとこの女性の像に惹かれたのも分かってもらえたかと。

というわけで、ぜひ渡辺弘行の「髪」から女性らしさを感じてもらいたいものです。

彫刻作品は、実物を観ないと良さは分からないですからね!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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