エドゥアール・マネの傑作「フォリー=ベルジェールのバー」

「コート-ルド美術館展」…東京都美術館にて

~ マネの大作「フォリー=ベルジェールのバー ~

 

印象派を代表する画家 …エドゥアール・マネ

 

時には絵画の常識に囚われず、
独自の絵画感を持っていたフランスの画家”マネ”

 

そんなマネの最高傑作と言われているのが、
このフォリー=ベルジェールのバーという名画。

「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)エドゥアール・マネ

「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)エドゥアール・マネ

この作品が制作されたのが1882年。

エドゥアール・マネが亡くなったのが1883年なので、
この作品がマネのとって事実上最後の作品だった事になります。

 

考え…・思い…
現在この「フォリー・ベルジェールのバー」は
マネの最高傑作と称されるほど!!

マネが制作した人生最後の作品もあるだろうけど、
何よりこの1枚には
マネの卓越した技術が凝縮されているからでしょうね!

 

実はこの1枚の絵に中に
人物、群集、静物と様々なテーマが描かれているのです!

中央のバーメイドの女性…”人物画”
奥に見える人の群れ…”群集”
手前のテーブルに置かれた瓶などの飲み物や果物…”静物画”

まさにマネの総決算と言っても過言ではないと思います。

 

ちなみにフォリー=ベルジェール
パリにあるミュージックホールの事。
このホールでは歌や踊り、演劇などの催し物が公開され、
様々な地位の人達が行き交う場所だったそうです。

この絵はそんなミュージックホールの中の様子と、
アルコールの提供をしているバーメイドを描いた作品なのです。

 

考え…・思い…
ただこの絵にはあるちょっとした謎が…。

実はこの絵はほとんどが鏡に映った世界だというのです。

 

「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)エドゥアール・マネ

「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)エドゥアール・マネ

テーブルの上に見えるのが鏡の枠で、
それより上はすべて鏡に映った様子だというのです。
女性の後ろに見える白いテーブルと飲み物や
その上に見える観客たちの様子もすべてが鏡に映っている様子なのです。

 

考え…・思い…
確かに言われてみれば
そうだよな~”と思いますね。

メイドの後ろのテーブルや群集の構図は、
普通に考えたら違和感がありますしね。

でもそれ以上に謎なのが、
この女性の立ち位置と鏡像の位置関係なのです。

テーブルに置かれたビンの位置と鏡像の位置関係に対して
中央のメイドと鏡に映った後ろ姿のメイドの位置関係が合わないのです。

実はこの事はX線調査でも解明されていて、
調査では鏡像の位置はもう少し左側に描かれていたそうです。

それが修正を加えられ、
より右側に描かれたというのです。

あえて不自然を分かった上で、
女性の鏡像をずらして描いているのです。

 

??
なぜだと思います??
普通に考えれば鏡像はもう少し左側に描かれるのが常識で、
あえて遠近法や陰影を無視して描いている…

実はこれは眼に映った世界観よりも、
絵の構図”を重視しているからだそうです。

中央のメイドの女性の頭を頂点として、
三角形の構図を作り出す事で、
作品全体の安定感やバランスを優先して描いたと言われています。

 

ただ実際のところどんな意図で描かれたのか??
それは描いた本人
”エドゥアール・マネ”にしか分からない事ですが…

でもこれまでマネは三次元、
遠近法といった常識的な観方に囚われる事なく、
二次元で平面的な絵を描く傾向があっただけに、
マネは構図を重視して描いた可能性が高いと思うのです。

 

にかく…

考え…・思い…
マネの作品が名画となりえたのは、
伝統や常識に囚われず
独自の絵画観を貫いたからだと思うのです。

名画には画家の個性が現れているから、
何度観ても面白いんでしょうね!!

ぜひあなたも名画を見て、
画家の個性を感じ取ってみて下さい!!

 

 

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