- 2023-12-20
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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普段よく目するのに、意外と知らない…。
東京ミッドタウンにある螺旋状で構成された網目の塔「ブルーム」は、まさにそんな類のアート作品だと思います。
それにしても本当に不思議というか、完全に盲点でしたね。
あれほどよく見かける作品だというのに、なぜ今まで知らなかったのだろうと。
今回は六本木にある「ブルーム」というアート作品について迫ってみようと思います。
【 目次 】 ・馴染みのあるアートほど、意外と知らないものだな~と。 |
馴染みのあるアートほど、意外と知らないものだな~と。
・H608.5×W70.9×D99.3cm、2006年制作、素材:アルミニウム・ステンレス、
東京ミッドタウンに行った事がある人なら、一度は目にした記憶があるかと。
四角の筒状を螺旋状に何段にも重ねた大きな鉄塔ですし、赤坂9丁目の交番前にデカデカと立っているわけですから。否が応でも視覚に入っているかと思います。
私は”21_21 DESIGN SIGHT(21 21 デザイン サイト)”に行く時や、もちろん他の予定でもそうですが、ほぼ決まってミッドタウンガーデンを散歩します。その度に、螺旋状の大きな鉄塔「ブルーム」と出くわしてしまうわけです。
でも不思議なものですね…。
これまで何度も目にしてきた作品だというのに、なぜか毎回写真を撮ってしまうのです。僕にとってそれほどまでに、親密感のあるアート作品なのだろうか?
もしくは、これが「ブルーム(BLOOM)」の魅力なのだろうか??
とはいえ作品名や製作者を知ったのは、意外と最近だったりします。
自称”美術通”とは謳っていながら、こういう所が意外と抜けていたりする。完全に盲点でしたね。
そして先日、”そういえば、あの塔って何だろう?”と思い、ふと調べてみたわけですね。
私的には意外とオモシロイ事実が分かってきたので、作品の魅力やアーティストについて触れていこうと思います。
「ブルーム(BLOOM)」について調べてみたら、こうでした!
気になったら即調べる!
こういった行動力の速さは、私が言うのもなんですが自分の長所だと思っています。
まず作品名は今さら話す必要もないでしょうけど、「ブルーム(BLOOM)」という建築的アート作品です。
そして肝心のアーティスト(製作者)ですが、シラゼー・ハウシャリーとピップ・ホーンの合作だそうです。
私なりにまとめてみたのですが、この様な解説になるかと思います。
シラゼー・ハウシャリー(Shirazeh houshiary)
1955年生まれの彫刻家で画家。主にインスタレーションアートを得意とする芸術家。イランで生まれ、ロンドンのチェルシー美術学校で学ぶ。その後は主にロンドンを中心に活躍しているアーティストです。
1994年にはターナー賞でノミネートされた実績もあり、現在ハウシャリーの作品はテートやメトロポリタン美術館など、様々な場所で所蔵されています。
ピップ・ホーン(Pip Horne)
イギリス、バーミンガム生まれの建築家。「ブルーム(BLOOM)」は、ハウリャリーとの共同制作。
シラゼー・ハウリャリーとピップ・ホーンは夫婦で活動し、他にも多数共同で作品を制作しています。
最初あれこれ調べてみたものの、なかなか詳しい解説や情報は見つからなかったのです。単に私の検索能力の無さなのかもしれませんが、日本での知名度もあまりないって事でしょうか。
実は私の知らないアーティストだったのですが、とにかく今回多少ですが知れただけでもイイ機会だったと。
※「東京ミッドタウン」の公式サイトで、”デザイン&アート ⇒ アートワーク in 東京ミッドタウン”でも見れます。
「ブルーム」の意味や意図を、私なりに解釈してみました。
見ての通り「ブルーム(BLOOM)」は、抽象的な建築アート作品です。
一般的に抽象的な作品は、芸術家(製作者)の意図やメッセージが込められている場合が多いと思っています。
そんなわけで、私の様な美術好きな人間はこう考えてしまうわけです。
一体どんな意味があるのだろう?
どういった意図で制作されたのだろうか?と。
ちなみに”東京ミッドタウン”の公式サイトでは、このような解説がされていました。
”創造力を解き放つ、広々とした草原を意味します。日々の生活とは違う何か!ほんの一瞬でも思いを馳せ、触れあってもらえる。そんな作品であってほしいと。”
・”東京ミッドタウン”のデザイン&アート、「ブルーム」の解説より
実は一般的な辞書で調べてみると、「BLOOM」は全盛期や花盛りという意味があります。
つまり、私の解釈になりますが…
ニュアンスとしては、咲き誇る花を創造力に例えているのだろうか?
そんな日常とはちょっと違った時間を、作品を通して触れてほしい!そんなメッセージが込められているのかな~と。
こう私は考えてみましたが、あなたはどう思いますか?
抽象作品は、意味が分かりやすく具現化されていない事が多い。だから観た人による解釈で、如何様にもなるのが面白さでもあると思っています。
街中にあるアート作品も、一つの芸術作品には変わりない。
作品とじっくり向かい合うのも、たまにはイイものですよ!
おまけ、夜の「ブルーム」は実に素敵!です。
最後におまけという訳ではないですが、夜の「ブルーム」を撮ってみたのでお見せしようと思います。
ミッドタウンガーデンに行った事のある人なら分かると思いますが、12月はクリスマスのイルミネーションでライトアップされます。その光の演出を背景に撮った写真が、実に素敵なのです。
というか、とてもロマンチックです。^^
ハッキリ言って、美しい!としか言いようがないですね。
「ブルーム(BLOOM)」自体が光っているというわけではなく、下に設置されたライトによって照らされて、こうも美しい姿を見せてくれている。
何ともニクイ演出だな~と思いますね。
個人的にミッドタウン周辺は、オシャレで芸術的なもので溢れている感じがあります。私の様な美術好きな人間にとっては、実にタマラナイ場所でもあるわけです。
もちろん東京ミッドタウンに行った際は、螺旋状の網目の塔「ブルーム(BLOOM)」もじっくり観てほしいと思います。
そして今回の話をちょっとでも思い返してもらえると、なお嬉しいですね。^^
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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