- 2026-11-1
- Enjoy This (観てほしい絵画展), Impression (絵画展の感想)
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先日、国立西洋美術館で、「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」を観てきました。
テート美術館は世界で最多?でターナー作品を所蔵している美術館だそうで、そこから多数の作品が展示されるわけですから、気になっている方も多いだろうと思います。
今回は展示の様子も交えながら、私の鑑賞レビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 ・国立西洋美術館で「テート美術館 ターナー展」を観てきました。(感想レビュー) |
国立西洋美術館で「テート所蔵 ターナー展」を観てきました。

テート所蔵のターナーとなれば、注目視されるのも当然でしょうか。
実は私も前々から気になっていた展覧会だったので、先日早速観てきてしまいました。
今回は私的おススメ作品やポイントも交えて話していくので、これから見に行こうと考えている人は参考にしてもらえたら幸いですね。

まず実際に観に行ってきた私の感想ですが、予想以上に良かった!というのが本音です。
というか、私の元々の期待値がそこまで高くなかったわけで、”まあまあ良かった!”と言うのが適切でしょうか。
とにかく私の様に、あまり期待しないで行ったほうがイイかもしれないですね。
もちろん「ターナー展」と謳うだけあって、展示作品の大半は”J.M.W. ターナー”でした。
※J.M.W. ターナー …ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)
総展示数約110点に対し、80点ほどがターナー作品(油彩や水彩、素描なども含む)で、思った以上にターナー作品が展示されていたのには驚きでした。
思った以上に大きな作品もあり、ターナーの特徴でもある”大気感”を感じる事も出来たし、何より素敵な作品と出会う事が出来たのは良かったですね。

「アクタイオンの死、遠景にアオスタ渓谷のモンジョヴェを望む」(1837年頃)J.M.W. ターナー
・111.1×149.2cm、カンヴァスに油彩、テート美術館所蔵
中でも私的に一押しの作品がコチラで、私は魅入ってしまいましたね!^^
作品名は「アクタイオンの死、遠景にアオスタ渓谷のモンジョヴェを望む」で、第3章の”歴史的崇高”で展示されていました。
ターナーが生きていた時代は歴史画に対する格付けが最も高く位置付けられていた頃で、もちろんターナーも多数の歴史画を制作しています。
でも単なる歴史画に留まらないのが、ターナー作品の特徴であり凄いところでしょう!
ターナーの絵は歴史画を描いているのに、不思議と風景画に見えてしまうからです。
ここで「テート美術館 ターナー展」の展示構成について触れておこうと思います。
今回は大きく分けて、7つの章に分かれての展示でした。
・Prelude:暗い部屋
・1章:はじまりの歩み、英国の風景から
・2章:山々の内部へ
・3章:歴史的崇高
・4章:崇高の都市、ヴェネツィア
・5章:荒れた海
・6章:黙想、海と空を見つめつつ
・7章:根源的崇高─後期ターナーという問題
※2章までは撮影が禁止、3章~7章は一部(撮影不可マーク)を除き撮影が可能のエリアとなっています。
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では、気になる作品を挙げながら、レビューしていこうと思います。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「バッカスとアリアドネ」(1840年展示)J.M.W. ターナー、カンヴァスに油彩、テート美術館所蔵
これは3章で展示されていた作品「バッカスとアリアドネ」。
先ほどもちょっと話しましたが、ターナーは歴史画を描いているのに風景画に見えてしまうから不思議です。
この「バッカスとアリアドネ」もそうで、人物が小さく描かれているためか”風景画”にも見える。
ターナー作品の場合は、風景画や歴史画、神話画などジャンル分けする必要はないかな?と思ってしまうわけです。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ティヴォリ ートビアスと天使」(1835年頃)J.M.W. ターナー、カンヴァスに油彩、テート美術館所蔵
さて、今回の「テート所蔵のターナー展」ですが、テーマ毎に再編し、ゆるやかな時系列に沿って作品が紹介されています。
また、ターナー作品と現代美術などを併置する事で、過去の画家の問題意識が時空を超えて後世のアーティストに与えた関心に目を向ける…、つまり”対話”が大きな見所だそう。
個人的には??といった感じですが、普通にテート所蔵のターナー作品を展示してくれた方が良かったかな~と。
純粋にターナー作品は、描かれた大気や雰囲気を感じるだけで面白いから!
4章… 崇高の都市、ヴェネツィア

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ヴェネツィアの溜息橋、ドゥカーレ宮殿、税関 -カナレット風絵画」(1833年展示)J.M.W. ターナー、板(マホガニー)に油彩、テート美術館所蔵
4章以降から、本格的に風景画が展示されていきます。
ターナーは広大な海と空を描かせたら、おそらく天下一の画家だろうと思います。
そんな画家が”水の都ヴェネツィア”を描いたわけだから、題材としては最適ではないでしょうか。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ヴェネツィアの船着場、ドゥカーレ宮殿」(1844年展示)J.M.W. ターナー、カンヴァスに油彩、テート美術館所蔵

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ヴェニスの港」(制作年不詳)栗原忠二、カンヴァスに油彩、静岡県立美術館所蔵
ここで栗原忠二(くりはら ちゅうじ)の作品が展示されていました。
私も初めて知った画家ですが、1886~1936年、静岡県出身の洋画家。
実は国立西洋美術館とも関りがあり、母体となった松方コレクションの助言者”フランク・ブラングィン”に師事した画家だそう。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「嵐の海と燃える難破船」(1835-1840年頃)J.M.W. ターナー、カンヴァスに油彩、テート美術館所蔵
正直言って、何を描いているのか分からない荒々しさがある作品です。
唯一分かるとしたら、中央に描かれた高波??でしょうか。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「水中でもがく人物たち」(1804-1805年頃)J.M.W. ターナー、紙にペン,インク,グラファイト、テート美術館所蔵
今展は素描なども数点観れましたが、中でも目を惹いたのコレです。
あまりターナーの素描を観る機会がないので、私としてはとても新鮮に感じました。
出来れば、もうちょっと展示して欲しかったな~というのが本音ですね。
6章… 黙想、海と空を見つめつつ

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号」(1832年)J.M.W. ターナー、カンヴァスに油彩、東京富士美術館所蔵
個人的に6章は好きで、上の作品は印象的だった記憶があります。
たしか、「テート所蔵のコンスタブル展」だったでしょうか、数年前にも日本で展示された作品でした。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「新月」 -あるいは「ボートを失った、きみにフープはやらない」(1840年展示)J.M.W. ターナー、板(マホガニー)に油彩、テート美術館所蔵
実はショップでは、絵に描かれた犬のぬいぐるみがグッズとして発売されています。
キーチェーンの付いた白と黒のぬいぐるみで、私の見た感じは”購入している人が多かった”印象です。

※国立西洋美術館で開催の「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」より
・「ペットワースの長い地下室」(1835年頃)J.M.W. ターナー、板(マホガニー)に油彩、テート美術館所蔵
そして今回の「ターナー展」で、特に意表を突かれたのがこの「ペットワースの長い地下室」です。
ここまでの流れだと、海と空の絵だと思いきや、実は地下を描いた風景だったとは!
ターナーの画風ゆえ、時には何が描かれているのか分からない!?
これもある意味、ターナー作品のオモシロさかもしれないですね。

…という感じの、「テート美術館 ターナー展」でした。
国立西洋美術館にて、2027年2月21日(日)まで開催します。
また国立西洋美術館では「常設展」も開催しています。
今展の観覧券で入場できるので、こちらもぜひ鑑賞してほしいと思います。
※2027年1月12日(火)~2月21日(日)の期間は常設展示室は閉館。
国立西洋美術館の「常設展」は、風景画や宗教画、静物画、人物画など多岐に渡り多数の作品が展示されています。
またモネやゴーガン、ピカソなどよく知る画家の作品も見れるので、個人的には必見です!!
「テート美術館 ターナー展」の開催概要(東京)

肝心の開催概要は以下になります。
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【 「テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話」の開催概要 】 ・会期:2026年10月24日(土)~2027年2月21日(日) ・開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで |
入場料と予想される混雑具合

今展の入館料は以下の通りになっています。
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・入館料: 一般2,400円、大学生1,500円、高校生1,100円 ※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展もご覧いただけます。なお、2027年1月12日(火)~2月21日(日)の期間、常設展は閉室。 |

私の経験から、予想される混雑具合…
今回はターナーが主役の展覧会なので、それなりの混雑が予想されます。
実際に私が行った日もそうですが、当日はチケット販売窓口も行列を作っていた状態だったので、行く予定の方はネット上にて事前にチケット購入をおススメします。
写真撮影について

今展は”撮影可能マークの付いた作品・エリアのみ撮影可能”です。
もう少し具体的にいうと、第3章~第7章において、一部(撮影不可)を除き撮影が可能となっています。
もちろんですが、フラッシュ撮影や三脚、自撮り棒の使用、そして動画の撮影は出来ません。
また「テート所蔵のターナー展」は、大阪でも巡回開催されます。
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【 (大阪開催)「テート美術館 ターナー展」の開催概要 】 ・会期:2027年3月13日(土)~6月27日(日) |
興味のある方はぜひ日程を確認の上、足を運んでほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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