- 2026-11-7
- Enjoy This (観てほしい絵画展), Impression (絵画展の感想)
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先日、アーティゾン美術館で「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」を観てきました。
毎年この時期になると、ひそかに楽しみなのがアーティストとの共演”ジャム・セッション”です。
2026年は映像インスタレーションを特徴とする現代美術家”藤井光”さんとの共演でした。
今回は展示の様子も交えながら、鑑賞レビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 |
アーティゾンで「ジャム・セッション 藤井光」を観てきました。

WHOSE LIGHT? …だれのひかりか?
非常にシンプルで、それでいて意味深なタイトルだと思いませんか?
アーティゾン美術館では、毎年恒例とも言える「ジャムセッション」が開催されます。
7回目となる今回は、現代美術家”藤井光”さんとの共演でした。
この写真や画像からも、今回はいつもと違った予感が感じられるわけですが…
一体どんな感じなのだろうか!?

さて、今回の「ジャムセッション」ですが、とても重みがある内容だった!という言葉に尽きます。
全体的に戦争や殺害に触れているので、内容的に心に響いてくる重みがあり、それが映像とリンクしているから見ごたえも充分!
”映像インスタレーション”を得意とする藤井光さんならではの演出だと思います。
…では、肝心の展示風景も交えてレビューしていこうと思います。

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「パルテノン神殿浮彫断片模刻」石膏、高さ105.0cm、石橋財団アーティゾン美術館所蔵
WHOSE LIGHT? …だれのひかりか?
このタイトルからも分かる通り、今展のテーマは「光=真理」。
光が何を照らしているか?ではなく、”誰が照らしているか?”という視点に置き換えた内容になっています。
今回は戦争や殺害に触れた内容で、それらが映像とリンクした演出になっているわけです。
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「藤井光 WHOSE LIGHT?」の展示構成 1章、PAX ROMANA(ラテン語で”ローマの平和”を意味) 2章、THE CRUSADES(十字軍) 3章、ATOMS FOR PEACE |
どれも哲学的で宗教や歴史的要素も含まれているので、言わんとしている事を理解するのは非常に難しい。
でも映像作品などを観ていくと、何となくですが”その真理”が分かってくる感じがします。
100%正しく理解するのはさすがに難しいかもしれないですが、あなたなりに解釈し感じ取ってほしいと思います。
・・・
1、PAX ROMANA

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「第一の事実」(2018年/2026年)藤井光、写真、120×120cm、作家蔵
パックス・ロマーナはラテン語で「ローマの平和」を意味し、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス~16代皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝までの時代を指します。
藤井光は一見”平和の時代”に見える裏には、実は組織的な暴力と現代に通じる抑止の論理があったと見ています。それを作品として表現していました。
・見所の映像作品は「第一の事実」(映像インスタレーション:22分)、暴力を現代風パフォーマンスで表現しています。

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「服従する者を赦し、驕る者を討て」(2026年)藤井光、インスタレーション


2、THE CRUSADES

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「ナンバー2、1951」(1951年)ジャクソン・ポロック、カンヴァスに油彩、96.9×66.2cm
十字軍(THE CRUSADES)が行ってきた「戦争をいかに正当化するか?」という神学的問いに着目した章。
また別室では「上野の戦争画展」の作品がモノクロで表現されていて、視覚的に”戦争”を感じさせる仕掛けになっていました。
・日本統治下の台湾で行われた教育を現代の日本で移民として生きる若者に再現させた映像作品「無情」(映像インスタレーション:11分)が見所!

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・日本の戦争美術


3、ATOMS FOR PEACE

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「ディエゴの胸像」(1954-1955年頃)アルベルト・ジャコメッティ
今日の我々の平和は誰によって、どのような意図で形づくられてきたか?
核技術は”平和”の名のもとに正当化されてきたが、その裏側では…。
戦争の記録を誰が編集するのか?という問題を照らし出した章。
・見所の映像作品は「神学者と、その声」(映像インスタレーション:57分)

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「沿岸部風景記録(米軍)福島県双葉郡 1947年」(2026年)藤井光、インスタレーション、作家蔵
これは今展の看板デザインになっている作品。
画像からも分かると思いますが、青白い室内で展示されているのが分かります。
核施設などでは”青い光”が見えると言いますが、まさにこの室内が”核施設”を表現している様です。

※アーティゾンで開催の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」より
・「沿岸部風景記録(米軍)福島県双葉郡 1947年」(2026年)藤井光、インスタレーション、作家蔵
どれも哲学的で理解に苦しむ感じですが、観ていくと何となく分かってくる気がする。
しかも映像インスタレーションだから、より一層心に響いてくるわけで、これは”ぜひ一度、体感してほしい!”と思う次第です。

…という感じの、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光」でした。
今回のテーマは「光=真理」で、光が何を照らしているか?ではなく、”誰が照らしているか?”という視点に置き換えた内容。
ただ私の解釈としては、”事実の裏側”と言った感じに読み取れたわけですが…。
(この表現で分かってもらえるかな??)
さて、あなたは今展でどう感じるだろうか??
2027年1月31日まで開催なので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光」の開催概要

肝心の開催概要は以下になります。
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【 「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」の開催概要 】 ・会期:2026年10月24日(土)~2027年1月31日(日) ・時間:10:00~18:00(毎週金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで |
入場料と予想される混雑具合

今展の入館料は以下の通りになっています。
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・入館料:日時指定予約制 |
※来館前に公式ウェブサイトにて、「ウェブ予約チケット」の購入をおすすめします。(空きがあれば当日でも購入可能)

私の経験から、予想される混雑具合…
私が行った時もそうですが、そこまで混雑する事はないと思います。
おそらく当日購入もすんなり出来ると思いますが、可能なら来館前に「ウェブ予約チケット」の購入をおススメします。
「ウェブ予約チケット」の方が若干割引きで安くなるからです。
写真撮影について

今展は”基本撮影可能(禁止マークの付いている作品は除く)”となっています。
もちろんですが、フラッシュや三脚、自撮り棒の使用は禁止になっています。
また同時開催で、「エトランゼたち ー洋画家たちのヨーロッパ体験」も鑑賞できます。
こちらも私的におススメなので、お見逃しなく!!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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