ポール・シニャックの描いた風景”サン=トロペ”に、私も一目惚れ!

港町”サン=トロペ”

 

美術館に行くと、たまにオオツ!!と唸る瞬間があります。

つまり、僕が作品に一目惚れした瞬間です。

 

三菱一号館美術館
先日、三菱一号館に行った時の話ですが、そこで開催していた小企画展フランス近代美術の風景画」で、僕はある一枚の作品と出くわしました。

それは新印象派の画家で知られるポール・シニャックの版画でした。

作品自体はとても簡素な感じだったのに、不思議ですね…。

妙に心惹かれてしまったのです。

 

んな私を魅了させた作品が…

「サン=トロペ」ポール・シニャック ※6色刷りリトグラフ

「サン=トロペ」ポール・シニャック ※6色刷りリトグラフ

ポール・シニャック(Paul Signac)の版画サン=トロペでした。

上の画像は僕がネット上で発見したもので、実際とは若干の違いはあるかもしれませんが、ほぼ画風は同じ。

簡素で派手さはないにせよ、本当に不思議ですよね…。

シンプルに心に突き刺さるというか、懐かしさを感じるというか。

もうちょっとカッコ良く言えば”ノスタルジー”と言った感じでしょうか。^^

 

三菱一号館美術館で「ルノワール×セザンヌ ー モダンを拓いた2人の巨匠」展を観てきました。
版画「サン=トロペ」が展示されていたのは、三菱一号館美術館で開催されていた小企画展「フランス近代美術の風景画」。

メインの企画展「ルノワール×セザンヌ展」と同時開催なので、行った際は見逃さずに!!

僕はこの作品と出会えただけで、今回のチケット代は充分元は取れた気分ですね。

 

小企画展フランス近代美術の風景画 コローからマティスまで-」の開催概要

・開催期間:~2025年9月7日(日)まで
・休館日:月曜日
 ※ただし祝日の場合、トークフリーデー(6月30日、7月28日、8月25日)、9月1日は開館。

・観覧料は企画展「ルノワール×セザンヌ展」に含まれています。

 

 

 

っかくなので、ポール・シニャックについて簡単ですが話そうと思います。

ポール・シニャックの肖像
ポール・シニャック(Paul Signac)

1863年11月11日生~1935年8月15日没。

ほぼ同時期に活躍したジョルジュ・スーラと並ぶ新印象派を代表する画家。

スーラに影響を受け点描技法を駆使した作品を制作するが、徐々に画風は暖色系が多くなり、装飾性も高くなっていく。

海を描いた風景画が多く、代表作には「アニエールの河岸」や「ジュアン湾」、「サン=トロペ港」などがあります。

 

港町”サン=トロペ”
シニャックを語る上で外せないのが、彼の愛した地”サン=トロペ”です。

1892年に港町”サン=トロペ”に滞在、シニャックはこの地を大変気に入ったそう。それから住宅を購入しアトリエを築いたと言われています。

 

「サン=トロペ港」(1901-1902年頃)ポール・シニャック

「サン=トロペ港」(1901-1902年頃)ポール・シニャック

・131.0×161.5cm、カンヴァスに油彩、国立西洋美術館所蔵

当然シニャックは”サン=トロペ”を題材にした作品を多く制作しました。

 

「サン=トロペ港からの眺め」(1915年)ポール・シニャック

「サン=トロペ港からの眺め」(1915年)ポール・シニャック

・30×42.5cm、素描、スウェーデン国立美術館所蔵

手掛けた作品数からも、いかにこの地を愛していたかが分かります。

こういった経緯もあり、シニャックの作品には海や港、漁村の風景を描いた作品が多いのも特徴です。

 

私の考え
印象派の画家たちは、自身が気に入った場所を描く傾向がある様です。

例えばモネなら「睡蓮」だったり、セザンヌなら「サント・ヴィクトワール山」だったり。

好きな風景を描いたからこそ、素敵な作品が出来上がった。

シニャックの代表作に”サン=トロペ”の風景画が多いのは、当然なのでしょうね。^^

 

というわけで、今回は私が一目惚れした作品を紹介してみました。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Category

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ページ上部へ戻る