- 2018-5-4
- Impression (絵画展の感想)
- コメント:2件
– Pushkin(プーシキン) –
この時期の上野公園は本当に”緑”一色!!
その公園内にある”東京都美術館”も、
まるで緑で包まれた美術館になっています。
ちょうどこの日は「プーシキン美術館展」が開催していて、
この時期に相応しく”緑”で溢れた絵画展になっていました。
今回はそんな「プーシキン展」について
私なりに様子やレビューをしていきたいと思います。
・・・
早速ですが、
今回の注目作品はこちら…
アンリ・ルソーが描いた作品『馬を襲うジャガー』。
緑の草木が生い茂るジャングルで、
ジャガーが覆いかぶさる様に馬を襲っている様子を描いています。
それにしても実にこの絵は不思議で…
弱肉強食のグロテスクなシーンのはずが、
なぜかまったくエグイ感じがしない
何とも冷めた感じのする絵でもあるんです。
本当に不思議な感じがする絵なのです。
そして驚くべき事があって、
この絵を描いたのはあの”アンリ・ルソー”って事!
アンリ・ルソーと言えば、
”平面的”な絵が印象的なんですが…。
確かのこの「馬を襲うジャガー」も平面的ではあるけれど、
何よりもインパクトがスゴイものがあるのです。
鮮やかな色使いもそうですが、
斬新的で野性的な感じもしてくるのです!
・・・
この「プーシキン美術館展」は、
主に印象派などの風景画で有名な美術館です。
そのため「馬を襲うジャガー」の様に、
”緑”で溢れた名画がたくさんあったのです。
もちろん
印象派と言えば…
”クロード・モネ”の名が挙がってくるのですが…
これはモネの代表作ともいえる作品「草上の昼食」
この絵は以前に観た記憶がある様で
何だか懐かしさもあるんですよね~。
それに絵のシーンがこの時期の上野っぽいだけに、
上野公園内で寝転んでみたくなってしまいますね~。
やっぱり絵を見る時期も
季節に大きく関係してくるのかもしれないですね~。
それから、
印象派と言えばもちろん”シスレー”も…
これはアルフレッド・シスレーの絵で
オシュデという人物が所有していたロッタンブール城の庭を描いたもの。
ちょうどこの景色は”春”にあたるそうで、
時期的には”今頃”になるんでしょうね~。
そしてこれはクロード・モネの作品「陽だまりのライラック」。
綺麗なライラックの花が咲く木影で、
帽子をかぶった女性が座り込んでいる様子の様ですが、
よ~く見ると奥にも日傘をさした女性がいるのが分かります。
人物よりもライラックの方が存在感が大きい感じです。
なんだかこの絵も見ていたら、
上野公園で座りこんでみたくなってきますね~。
今回は風景画でも
”緑”溢れる風景画を挙げてみましたが、
実は今展で一番お気に入りの1枚があったのです。
それは画像がないのですが、
アンリ=ジョゼフ・アルピニーの「女性のいる森の風景」です。
これは見た瞬間綺麗だな~って思ったのです。
女性が綺麗だとか、綺麗な自然だからというよりも、
深い緑がかった草木から奥の方は光を含んだ透明感のある綺麗な緑と
この緑色のコントラストが絶妙に綺麗なのです。
この「女性のいる森の風景」という絵。
今展のメインには挙げられていない様ですが、
私にとっては非常に素晴らしい絵だな~って思ったのです。
”緑”で溢れる風景画は、
ちょうど今の時期と重なって風情が感じられると思います。
見に行くなら”今”だと思いますよ!!
コメント
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はじめまして、コメント失礼します。
美術展で観たアルピニーの『女性のいる森の風景』を思い出して、画像ないかなあと検索していたところたどり着きました。
印象派のモネやルノワール、ベルト・モリゾなどが好きなのですが、彼らの絵に通じるような明るい色と筆致に惹かれました。
私のお気に入りの絵はたいていメインでなく、ポストカードにもなっていないものが多いのですが、同じ絵を素敵だと思うかたもいらっしゃると知ってうれしいです。
今回は風景画ということで来ませんでしたが、プーシキン美術館所蔵の『ジャンヌ・サマリーの肖像』というルノワールの絵が観たくて、いつか来ないかなあと……
コメントありがとうございます。
数ある絵の中で、このアルピニーの絵を選ぶ人がいて嬉しく思います。
どうしてもメインの作品でなかっただけに、ポストカードがなかったのが残念ですが…。
来年はルノワールの没後100年を迎えると思うので、
ルノワールの単独絵画展が開催されるかも?と期待もしています。
そしたら、もしかしたら…。