1月の”January”は、ローマ神話の神”ヤヌス(Janus)”が由来!?

Janus(ヤヌス) ※イメージ画像

 

ご存知の人も多いでしょうけど、1月を英語で書くと「January」になります。

では、Januaryの語源は??…

 

ローマ神話に登場する門や扉を守護する神ヤヌス(Janus)が語源となっています。

まさか、神話が由来となっているとは意外ですよね!?

 

今回はアートを交えながら、神”ヤヌス”について見ていこうと思います。

 

目次

1月(January)と神ヤヌス”Janus”について解説!
二コラ・プッサンの絵画に描かれる”ヤヌス”の姿

 

 

 

1月(January)と神ヤヌス”Janus”について解説!

Janus(ヤヌス)

Januaryローマ神話の神ヤヌス(Janus)が由来だったのはご存知でしたか!?

冒頭でもちょっと話しましたが、ヤヌスはローマ神話において門や扉を司る守護神

上の画像でも分かると思いますが、前と後ろの両方に顔を持った姿をしているのがヤヌスです。

前後に顔があるから、入口と出口の両方を見る事の出来るというわけです。

一見すると異様にも見えますが、神の姿形にもちゃんとした理由があるのもオモシロイですね。

また”始まりの神”とも言われるので、”年初めに当たる月”⇒1月の守護者でもあります。

 

て、ヤヌスの姿が分かったところで、今度はアートで観てみようと思います。

「ヴィクトリア、ヤヌス、クロノスとガイア」(1532-1534年頃)ジュリオ・ロマーノ

「ヴィクトリア、ヤヌス、クロノスとガイア」(1532-1534年頃)ジュリオ・ロマーノ

・37.4×31.7cm、J・ポール・ゲティ美術館所蔵

上の素描には4人の神が描かれていますが、ヤヌスはどの人物か分かりますか??

前後に顔を持つ神というヒントから、すぐに分かると思います。

神話画や宗教画には人物を特定するヒントとなるものがあって、西洋美術ではこれを”アトリビュート”と言います。
※アトリビュート(Attribute)…宗教画や歴史画、神話画などで人物を特定する役割を果たす持物(じもつ)。

なみに上で描かれている神を左から説明すると、月桂樹の輪(月桂冠)を持った翼の女神が”ヴィクトリア(Victory)”で、ギリシャ神話では勝利の女神と言われています。

そして大鎌を携えたのが農耕を司る神”クロノス(Chronos)”で、一番右が大地を意味する女神”ガイア(Gaea)”です。

 

「スピノーラ宮殿の天井画(detail)」(1665-1667年頃)ドメニコ・ピオラ

「スピノーラ宮殿の天井画(detail)」(1665-1667年頃)ドメニコ・ピオラ

・フレスコ画、スピノーラ宮殿(ジェノバ) ※Web Gallery of Artよりpublic domain画像

特徴的な姿や持物が分かると、上の様にたくさんの神が描かれていても一目で特定できる。

神話画を楽しむ上で、神話のストーリーや背景の理解は大事なわけですね!!

 

普段僕らが使用している言葉には、何かしらの意味や語源があるのがほとんど。

調べてみると、Januaryの様に神話が由来となっている言葉って結構あります。

単に英語の綴りが似ているだけじゃなく、調べてみるとちゃんと意味や起源があったりします。

ぜひこの機会に、気になった言葉を深掘りするのもオモシロいと思います。

 

ヤヌス(Janus)

ローマの神で、住居の戸口と市門の守護者。従って、前方と後方を一度に見られるよう、頭の後ろにも顔のある双面の神として表わされるのが常である。古代ローマの「テルミヌス」すなわち地所の境界を示す柱には、ヤヌスの頭部が冠せられていた。ヤヌスはまた、企ての開始や月・年のはじめ(1月をJanuarius、Januaryと呼ぶのはそのまめ)にあたって祈念される「始まり」の神でもあって、それゆえ世界の創造にもかかわった。~

・出典元:『西洋美術解読事典』より、一部抜粋

 

 

 

二コラ・プッサンの絵画に描かれる”ヤヌス”の姿

「人生の踊り」(1634-1636年頃)二コラ・プッサン

「人生の踊り」(1634-1636年頃)二コラ・プッサン

・82.5×104cm、カンヴァスに油彩、ウォレス・コレクション

これはバロック期の巨匠二コラ・プッサン(Nicolas Poussin)の名画「人生の踊り」です。

神話や宗教画でもそうですが、画家の解釈によって描かれ方も変わってくるのもアートのオモシロさ!

ヤヌスは前後に顔を持った神で、多くは人物の姿で描かれるのがほとんど。でも、時にはプッサンの様な描かれ方もされます。

ヤヌスを始まりと終わりの神、つまり”時”を表わす寓意としてテルミヌス柱を描いています。

上の絵で一番左に描かれている2つの顔を持った柱がそれに当たります。

 

「人生の踊り(習作)」(1635年頃)二コラ・プッサン

「人生の踊り(習作)」(1635年頃)二コラ・プッサン

・148×199cm、スコットランド国立美術館所蔵

二コラ・プッサンは個人的にも好きな画家で、何より作品に奥深さがあるのが最大の魅力!

一見派手さはないものの、じっくり観ると非常に奥深いのです。

知的というか道徳的というか、つまりは思想的な作品が多いのもプッサン作品の特徴です。

 

私の考え
の持論になりますが…

絵画鑑賞は僕ら鑑賞者側にとって、解釈次第で色々な感じ方や受け取り方があります。

これは描く側(画家)にも同じことが言えると思うのです。

解釈次第で違うわけだから、絵画にはコレだ!といった正解はないわけですね。

私なりにちょっとカッコつけた言い方になりますが、アートに正解はない!のです。^^

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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