「カラヴァッジョ展」を観てきました。

「カラヴァッジョ展」…国立西洋美術館にて

 

カラヴァッジョ展(caravaggio)」に行ってきました。

 

これは日伊国交樹立150年を記念する絵画展。

行く前から展示作品を下調べしていったのですが、
気になる作品がちらほらとあって、
前々から楽しみにしていた絵画展だったのでした。

 

国立西洋美術館
場所は上野の国立西洋美術館でした。

 

私が行った行ったのは平日だったのですが、
思った以上の賑わいだったのはビックリでした。

 

考え…・思い…
今回の企画展の感想を率直に言えば…

ちょっと展示数が少ないかな~という事なのですが、
とはいえ1つ1つの作品が大きく迫力あるものばかりだ!

そういう意味では

全体的にインパクトのある企画展だったと思います。

 

それでは個人的に
気になった部分を話していきたいと思います。

1:風俗画:占い、酒場、音楽
2:風俗画:五感
3:静物
4:肖像
5:光
6:斬首
7:聖母と聖人の新たな図像

「果物籠を持つ少年」(1593年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

「果物籠を持つ少年」(1593年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

カラヴァッジョ果物籠を持つ少年(1593年頃)

これは手前にある果物や葉っぱの描写がリアルです。
写実的と言えば写実的となるんだろうけど、
果物に当たる光具合が本物っぽいのです。
それとは対照的に
描かれている人物の描写が生々しいのです!

 

それから

「バッカス」(1595年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

「バッカス」(1595年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

カラヴァッジョバッカス(1595年頃)

このバッカス(Bacchus)という人物は、
ローマ神話に登場する”ワインの神”を言います。

 

絵を見て感動!
個人的に注目してほしいのが、
バッカスが左手に持っている”グラス”!

実はここにワインの波紋が描かれているのです。
このワインの揺れる動きの一瞬を描いているわけですね!

カラヴァッジョの描いた作品は
まさに動きの一瞬をとらえた様な…
つまり”劇的”なんですよね!

 

そして…

「トカゲに噛まれる少年」(1596年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

「トカゲに噛まれる少年」(1596年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

カラヴァッジョトカゲに噛まれる少年(1596年頃)

この作品背景でオモシロいエピソードが…
ルネサンス期に活躍した3大芸術家の1人
ミケランジェロ・ブオナローティ”がこんな言葉を言ったそうです。

泣いている顔は、笑った顔を描くよりも数倍も難しい…

 

考え…・思い…
この言葉は妙に深いと思いませんか!?
実はカラヴァッジョはこの言葉に対して
自分の力量を誇示しる形で作品を描いたそうです。

人間の感情や表情を絵で表現する。
改めてカラヴァッジョの技術の画力の高さを感じますよね!

こんな風に動くものと動かないモノ、
そして人間の感情まで絵画で表現している。
それを高い領域で描いているのがスゴイですね!

カラヴァッジョが天才と言われるのも分かる気がしますね。

 

 

もそんな凄い作品をたくさん残していながら、
私生活はかなり問題を抱えていたのは有名ですよね。

喧嘩に事件沙汰、犯罪歴もかなりだったと言います。

 

そんなカラヴァッジョの人物像を伝える
当時の文書もいくつか展示されていました。

~”小太りと言うよりは、がたいがよく(体格が良い)
色白というよりは浅黒く、
礼儀正しい時もあれば、そうでない時もある。”~

 

たくさんの犯罪歴と殺人で、
カラヴァッジョは各地を転々をしていきますが、
それでも行く先々で高い評価を得ていった。

良いものは良い!!
純粋に作品を評価する文化が
当時のイタリアにはあったのかもしれませんね。

 

・・・

「エマオの晩餐」(1606年)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

「エマオの晩餐」(1606年)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

カラヴァッジョエマオの晩餐(1606年)

この作品は141cm×175cmのサイズで
思った以上の大きさの絵なのです。

そのため穏やかな絵なのに思った以上の迫力があります!

 

実はこの絵を見て最初疑問に思ったことがあったのです。

光がどこから差しているのか分からなかったのです。
月光なのか?
もしくは星光なのか??…。

実はカラヴァッジョは光の源を描かなかったそうです。

 

それとは対照的に
カラヴァジェスキの中には””を描いた画家もいたのです。
(カラバッジェスキとは
カラヴァッジョに影響を受けた人たちの事。)

 

「キリストの降誕」(1620年頃)ヘリット・ファン・ホントホルスト

「キリストの降誕」(1620年頃)ヘリット・ファン・ホントホルスト

ヘリット・ファン・ホントホルストキリストの降誕(1620年頃)

 

実は今展で私的に好きな絵の一枚なのですが、
これは”イエスから発せられている光”なのが分かりますよね!

カラヴァッジョは工房を持たないで、
弟子も持ったことがなかったといわれています。

でも影響を与えた画家は多かったそうです。

カラヴァッジョを見習いながらも、
それぞれカラヴァジェスキたちは
独自の道を切り開いたってことなんでしょうね~。

 

「キリストの捕縛」(1613‐1615年)バルトロメオ・マンフレーディ

「キリストの捕縛」(1613‐1615年)バルトロメオ・マンフレーディ

バルトロメオ・マンフレーディキリストの捕縛(1613‐1615年)

 

特に最後に見れたこの1枚は超惹かれたのです!

「長崎におけるフランシスコ会福者たちの殉教」タンツィオ・ダ・ヴァラッロ

「長崎におけるフランシスコ会福者たちの殉教」タンツィオ・ダ・ヴァラッロ

タンツィオ・ダ・ヴァラッロ長崎におけるフランシスコ会福者たちの殉教

 

これは豊臣秀吉の命によって
26人のキリシタンが長崎西坂の丘で殉教した場面を描いているのですが、
この出来事は日本だけでなく、
世界的に衝撃的ニュースだったそうです。

締めにこういった歴史的出来事を絵画で観れたのは、
とても私にとって印象的だったわけです。

展示作品数はそこまで多くはなかったですが、
1枚1枚はとても深い作品ばかりだった印象です。

 

やっぱり”見れば見るほど深くて凄いな~
…そう思った「カラヴァッジョ展」でした。

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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