東京国立近代美術館で、企画展「下村観山展」を観てきました。

東京国立近代美術館で、企画展「下村観山展」を観てきました。

 

東京国立近代美術館で、企画展下村観山展を観てきました。

 

先日、前々から楽しみにしていた企画展「下村観山展」を観てきました。

今回は展示作品などを紹介しながら、鑑賞レビューをしていこうと思います。

 

目次

企画展「下村観山展」を観てきました。(鑑賞レビュー)
 「下村観山展」を観てきました。(後半の鑑賞レビュー)

「下村観山展」の開催概要

 

 

 

 

企画展「下村観山展」を観てきました。(鑑賞レビュー)

東京国立近代美術館で、企画展「下村観山展」を観てきました。

先日、東京国立近代美術館で「下村観山展」を観てきたので、その鑑賞レビューをしていこうと思います。

私の考え
ず、私な率直な感想としては…

実に見ごたえ有!の展覧会でした。

観山の代表作「弱法師」や「木の間の秋」も展示されていたし、さらには海外の美術館からも作品がやってきていたから。

ここまで観山の作品で埋め尽くされた展覧会もそうはないと思います。

琳派や日本画を好きな人にとっては、必見の展覧会だろうと思います。

東京国立近代美術館では、5月10まで開催するので、興味のある方はぜひ!!

 

て、今回特に圧巻だったのが…

「唐茄子畑(左隻)」(1911年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「唐茄子畑(左隻)」(1911年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・169.1×363.6cm、紙本着色、六曲一双、東京国立近代美術館所蔵

中盤で観れた屏風「唐茄子畑」でした。

現在は東京国立近代美術館に所蔵されていますが、私から言わせれば物凄い!作品です。

見ごたえもあるし、何より作品の状態も非常に良いし。

私はこの作品を鑑賞するだけで、果たしてどれだけの時間を費やした事か…

 

「弱法師」1915年(大正4年)、下村観山

「弱法師」1915年(大正4年)、下村観山

・186.4×406cm(各)、絹本金地着色、六曲屏風、東京国立博物館所蔵(重要文化財) ※Public Domain画像使用

多くの人は下村観山と言えば、「弱法師」を思い浮かべるかと思います。

重要文化財に指定されているから、こう思うのも当然でしょうか。
※「弱法師」は、前期展示(~4月12日)になっています。

でも今回展示されている作品はどれも凄いものばかりです。

特に屏風はもの凄い描写と技術で、私は目を奪われてしまいました。
(もちろん単眼鏡で、マクロ鑑賞も楽しめますよ!!)

 

なみに今回の展示構成ですが、大きく分けて2部構成になっています。

第1部は”画業をたどる ー 生涯と芸術”で、下村観山の生い立ちに沿った展示内容に。

後半となる第2部では、”制作を紐解く ー 時代と社会”のテーマで、作品制作の目的というか、意図毎で展示されていました。

 

まずは前半部分からレビューしていこうと思います。

第1部”画業をたどる ー 生涯と芸術

第1章若き日の観山… 1873~1902年の観山の初期頃の作品

第2章西洋を識る… 1903~1905年、イギリス留学時の作品
… 2章で私の見所作品としては、「ディオゲネス」(大英博物館)とラファエロの「《小椅子の聖母》の模写」 《小椅子の聖母》(ラファエロ)

第3章飛躍の時代… 1906~1913年、帰国し観山が一躍名を挙げた時期の作品が展示。
… 私のおススメ「木の間の秋」が展示されています。

第4章画壇の牽引者として… 1914~1931年、日本美術院再興から観山の死去までの作品
… この4章では、代表作「弱法師」が展示。また個人的に嬉しかったのが、最後に展示された製作に使用された絵画の道具が観れたのが嬉しかった。

 

※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・「東方朔」(1883年)下村観山(北心斎)、横浜美術館所蔵
・「十六羅漢 第五尊者 諾距羅」(1884年)下村観山(北心斎)、横浜美術館所蔵

第1章で私が驚かされたのが、狩野芳崖に師事していた頃の作品です。

北心斎”は芳崖から授けられた号で、観山が10~11歳頃の作品だそう。

現在で言えば、小学5~6年で描いたわけだから、ハッキリ言って上手過ぎ!です。

実は今回、東京芸術大学の卒業制作「熊野観花」(1894年)も展示していましたが、こちらも物凄い上手さです。
※観山は1894年に東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業しています。

 

「留学出発辞令」(1902年) ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「留学出発辞令」(1902年) ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・「留学出発辞令」(1902年)神奈川県立歴史博物館所蔵

 

「書簡  橋本雅邦宛」(1903年) ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「書簡 橋本雅邦宛」(1903年) ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・「書簡 橋本雅邦宛」(1903年)、個人蔵

 

「小倉山(右隻)」(1909年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「小倉山(右隻)」(1909年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・157.0×333.5cm、絹本着色、六曲一双、横浜美術館所蔵

そして第3章で展示されていた「小倉山」も見事!!

私の様な分際で”見事”と言うのはおこがましいですが、これも本当に目が釘付けになる作品です。

 

「小倉山(左隻)」(1909年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「小倉山(左隻)」(1909年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・157.0×333.5cm、絹本着色、六曲一双、横浜美術館所蔵

細部まで描き込まれた右隻に対し、余白を活かしたシンプルな左隻。

この対比は観山作品の特徴の一つではないでしょうか。

私はこういったメリハリある作風は好きですね。

 

私の考え
ここまで第1章を観てきた思いますが、どれも本当に凄い!!

さっきから、”凄い!”としか言ってませんが、本当に凄いのです。

一見地味に見えるけれど、でも近寄って観ると細密描写や”たらしこみ”などの技術が盛りだくさん!

単眼鏡の出番が多くなるのも仕方がないわけです。

という感じで、マクロ鑑賞が好きな私にとっては実に見ごたえ有!の第1章だったわけです。

 

 

 

「下村観山展」を観てきました。(後半の鑑賞レビュー)

そして後半となる第2部ですが、ここからも凄い作品が展示されています。

2部は制作年は関係なく、テーマ毎での展示構成になっています。

 

ちなみに2部の展示構成ですが…

第2部”制作を紐解く ー 時代と社会

第1章何をどう描いたか ー 不易流行
… 「日蓮上人辻説法」(東京藝術大学所蔵)と「寒山拾得」(北野美術館所蔵)が私的おススメ!

第2章なぜこれを描いたか ー 日本近代と文化的アイデンティティ
… 「蒙古襲来図」と「大原御幸」(東京国立近代美術館所蔵)がおススメ!

第3章作品の生きる場所、作品がつなぐもの

作品数のボリューム的にも、第1部の約半分と言った感じでしょうか。

 

んな中にあって、特に目を惹いた作品が…

「蒙古襲来図」(1895年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「蒙古襲来図」(1895年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・159.0×233.5cm、紙本着色 一幅、東京大学駒場博物館所蔵

「蒙古襲来図」でした。

さすがに画像では伝わりにくいと思いますが、モンゴル兵と武士の表情がとても鬼気迫るものがあります。

これは実際の光景を目にしたわけではなく、歴史上の出来事”元寇”を主題とした作品です。

それでもこれほどの人物表現が出来るわけだから、観山という画家の凄さには驚かされます。

 

※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・左「文晁夫妻影像」(1834年)谷文晁・谷文二、個人蔵
・「納涼」(1902年頃)下村観山、東京藝術大学所蔵

 

・・・

して最後に!

私がどうしても紹介したい一枚があります。

「寒空」(1923年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

「寒空」(1923年)下村観山 ※東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」展示風景より

・45.0×94.0cm、絹本墨画淡彩、一幅、福島県立美術館所蔵

観山が50歳頃に制作した「寒空」です。

これは私が部屋に飾りたいな~と思った逸品です。

実はこの作品の見所に、枝の描写があります。

黒の墨だけで描かれているかに見えて、実はルーペで観ると茶色?で枝が表現されている。

こういった些細な部分にも、観山のこだわりというか、技術の高さが垣間見れる。

私的に言わせれば”地味だけれど、好きな作品”と言った感じでしょうか。

 

私の考え
今回の下村観山の作品ですが、普通に鑑賞するだけじゃなく、ルーペ(単眼鏡)によるマクロ鑑賞も楽しめる。

私的には多角的な視点による鑑賞を楽しめたのが良かった。

下村観山の作品はどれも細部に描き込まれた高い技術力や細密描写が特徴。

一見地味に見えて、でも凄い作品ばかりなのです。

マクロ鑑賞が好きな人には必見の展覧会だと思います。

 

東京国立近代美術館で、企画展「下村観山展」を観てきました。
「下村観山展」は5月10まで、東京国立近代美術館で開催します。

興味のある方はぜひ!!

 

 

 

「下村観山展」の開催概要

東京国立近代美術館で開催の「下村観山展」

 

て、肝心の開催概要は以下の通りになっています。

下村観山展の開催概要

・会期:2026年3月17日(火)~5月10日(日)
・場所:東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリー()

・休館日:月曜日(ただし3月30日、5月4日は開館)
・開館時間:10:00~17:00(金曜・土曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで

・観覧料:一般2,000円(団体は1,800円)、大学生は1,200円(1,000円)、高校生は700円(500円)

※今展では、一部の作品は会期替えを行います。

前期3月17日(火)~4月12日(日)、後期①4月14日(火)~5月10日(日)、②4月14日(火)~4月26日(日)、③4月28日(火)~5月10日(日)

 

 

の後の巡回開催予定は…

和歌山開催)

・場所:和歌山県立近代美術館
・会期:2026年5月30日(土)~7月20日(月・祝)

 

興味のある方は、ぜひ足を運んでほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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