映画『グラディエーター』から、絵画で”コロッセオ”を観たくなった!

コロッセオ(Colosseum)

 

先日、映画『グラディエーター』を見ていたら、コロッセオの絵を観たくなってしまった!

 

何事も”アート”と結びつけてしまう…

これも、芸術好きの性というものでしょうか。

今回は絵画を通して、コロッセオを観ていこうと思います。

 

目次

まずは、コロッセオについて解説!
コロッセオが描かれた絵を観てみましょう!

 

 

 

 

まずは、コロッセオについて解説!

コロッセオ(Colosseum)

コロッセオ(Colosseo)は、イタリア、ローマにある”円形の闘技場”です。

ローマ皇帝”ウェスパシアヌス帝”の頃に建設が始まり、西暦80年のティトゥス帝時代に完成した闘技場でした。

ローマ市民の娯楽のために建てられたそうです。

 

「指し降ろされた親指」(1872年)ジャン=レオン・ジェローム

「指し降ろされた親指」(1872年)ジャン=レオン・ジェローム

・96.5×149.2cm、カンヴァスに油彩、フェニックス美術館所蔵

フランスの画家ジャン=レオン・ジェローム(Jean Leon Gerome)の作品です。

作品名は「Pollice Verso(指し降ろされた親指)」で、勝利した剣闘士に向けられた観客のハンドサインが特に目を惹きますね。

当時は実際に剣闘士同士を戦わせたり、野獣狩りを観客に見せる、ある意味”見世物”的な感じだったようです。

高さは48m、面積は3,357平方メートルあり、当時は約5万人を収容しただろうと言われています。

形は円形状をイメージする人も多い様ですが、実際は長径約187mに短径約156mの楕円形の闘技場でした。

 

コロッセオと言えば、映画『グラディエーター』を思い起こす人も多いでしょう。

映画ほどのダイナミックさはなかったかもしれないけれど、当時は生死を賭けた生々しい”戦い”が行われていたのかもしれないですね。

 

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ

・99.4×135.6cm、カンヴァスに油彩

それから時代とともに血生臭い”戦い”は無くなっていき、現在の様な”人気の観光名所”になっていきました。

ご存知の通り、コロッセオは1980年に「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」の構成資産の一つとして”世界遺産”に登録されました。

2000年近い歴史があるわけですから、世界遺産い登録されるのも当然と言えば当然。

現在は”半壊状態”の姿で残っていますが、それでも当時の姿が残っているのは凄い事ですよね。

 

というわけで、お次では様々な”コロッセオ”を、絵画を通して観ていこうと思います。

 

 

 

コロッセオが描かれた絵を観てみましょう!

鑑賞

何事もアートと結び付けてしまう!

これも、芸術好き人間の性というもの。

先日見た映画『グラディエーター』がきっかけで、今回”コロッセオ”に関する絵を探してみたのですが..

探してみると、意外にもたくさんの絵画があるのに驚き!

 

今回は私が探して目を惹いた作品を、いくつか挙げてみたいと思います。

 

「コロッセオ跡地」(1604年頃)ルイ・ド・コーレリー

「コロッセオ跡地」(1604年頃)ルイ・ド・コーレリー

・26.5×33.5cm、銅板に油彩、ワルシャワ国立美術館所蔵

フランドルの画家ルイ・ド・コーレリー(Louis De Caullery)の作品です。

 

「ローマ、コロッセオの眺め」ガスパール・ファン・ウィッテル

「ローマ、コロッセオの眺め」ガスパール・ファン・ウィッテル

・73×98cm、カンヴァスに油彩、個人蔵

ガスパール・ファン・ウィッテル(Gaspar Van Witte)の作品です。

1653~1736年、オランダ出身の画家。

風景画のジャンルでは、外してはならない画家の一人。

景観画を代表すカナレットに大きな影響を与えたとも言われています。

 

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」(1736年頃)ガスパール・ファン・ウィッテル

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」(1736年頃)ガスパール・ファン・ウィッテル

・27×48.5cm、カンヴァスに油彩

 

「ローマ遺跡と古代建築」ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ

「ローマ遺跡と古代建築」ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ

・カンヴァスに油彩、個人蔵

ジョバンニ・パオロ・パニーニ(Giovanni Paolo Pannini)の作品です。
1691~1765年、イタリアの画家で建築家

これほど緻密かつ、精密な景観画はあるだろうか!?

建築家として活躍した画家だけあると思います。

現在は国立西洋美術館にもパニーニの作品があるので、興味のある人は見に行くのもイイと思います。

 

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」アントニオ・ジョリ

「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」アントニオ・ジョリ

・122×187cm、カンヴァスに油彩

アントニオ・ジョリ(Antonio Joli)の「コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の眺め」です。

イタリア出身で、特にヴェドゥータ(景観画)で名を馳せた画家です。

 

「ローマ、コロッセオの眺め」ヴィルヘルム・カンドラー

「ローマ、コロッセオの眺め」ヴィルヘルム・カンドラー

・90×144cm、カンヴァスに油彩、個人蔵

ヴィルヘルム・カンドラー(Wilhelm Kandler)の作品です。

画風が変われば、コロッセオの雰囲気も一変する!

これもアートのオモシロさだと思います。

 

私の考え
どうだったでしょうか!?

時代共に移り変わるコロッセオの姿を、絵画を通して観るのも”一興”というもの!

今回の様に”テーマ”でアートを探してみるのもイイものですね!^^

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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