藝大美術館のコレクションを調べたら、改めて”凄いな~!”と実感。

東京藝術大学大学美術館の所蔵作品

 

私がたまに足を運ぶ場所に、上野の東京藝大美術館(東京藝術大学大学美術館)があります。

 

ここは藝大の敷地内にあるため、意外と”美術館の存在”は知られていない様ですが、実は結構凄い作品が所蔵されていたりします。

今回は改めて調べてみたら”凄かった!”というわけで、藝大美術館のコレクションの一部を見てみようと思います。

 

目次

藝大美術館の作品の収集意図って何だろう!?

藝大美術館がする名画を5つ挙げてみました!
 …高橋由一の「鮭」(明治10年頃)
 …高橋由一の「美人(花魁)」
 …原田直次郎の「靴屋の親爺」
 …浅井忠の「収穫」
 …黒田清輝の「婦人像(厨房)」

 

 

 

藝大美術館の作品の収集意図って何だろう!?

東京藝術大学大学美術館

上野という好立地と、周辺に多くの美術館がある事から、私にとって非常に足を運びやすい美術館の一つ。

というわけで、先日も藝大美術館(東京藝術大学大学美術館)に行ってきてしまいました。

もちろん目的は”展覧会”を観るためだったわけですが、改めて”凄い作品を所蔵しているな~”と思った次第でした。

 

て、いきなり作品を挙げてみるのもいいですが、まずは藝大美術館の作品の収集意図について話す必要がありそうです。

コレクションには美術館の個性が表れると思うので、どういった目的で収集しているのか?を知るのも大切だろうと思うわけです。

 

というわけで…

藝大美術館の公式HPを見たら、所蔵品概要のページに以下の様な気になる一文が記載されていました。

学生たちの学びに役立つものを、古今東西を問わず収集するという方針のもと…”

※東京藝術大学大学美術館の公式HP,収蔵品概要のページより一部

 

本来は藝大美術館は、東京藝術大学の敷地内にある美術館です。

他の美術館と違い、”学生たちの学びのため”という目的で作品が収集されてきたわけです。

 

「池畔納涼」(1897年)藤島武二

「池畔納涼」(1897年)藤島武二

・152.0×194.4cm、カンヴァスに油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

古今東西問わず学びのためなら、いつの時代の作品でも収集するという考えで、そういった意図と経緯で現在コレクションは約30,000点にも及ぶそう。

もちろん絵画や彫刻などの美術品のみならず、作家の資料なども多く所蔵しています。

そういった意味では、所蔵作品というより”コレクション”と呼んだ方が適切なのかもしれませんが…。

 

ポイント!
そして興味深い点として、学生たちの制作作品も多く収集しているのも大きな特徴です。

卒業制作や終了制作、そして卒業生たちが近い将来偉大なる画家や芸術家になるかもしれない…。

そういった考えの元、自画像も抱えているそうです。

素晴らしい作品なら、学生やプロの芸術家問わず積極的に収集するといった感じでしょうか。

私が”凄い作品を所蔵しているな~”と感じたのも当然なのかもしれませんね。

 

 

 

藝大美術館が所蔵する名画を5つ挙げてみました!

東京藝術大学大学美術館の所蔵作品

それでは、現在約30,000点近くあるコレクションの中から、私が思う名画5つ挙げてみようと思います。

今回は私の独断と偏見でチョイスしてみたわけですが、おそらく誰もが知る作品ばかりだと思います。

日本の近代芸術を語る上で重要な画家の作品や、中には文化財指定されている作品もあります。

まずは、近代日本洋画の開拓者と称される”高橋由一”の作品から見てみようと思います。

 

高橋由一の「鮭」(1877年頃 / 明治10年頃)

「鮭」(1877年頃 / 明治10年頃)高橋由一

「鮭」(1877年頃 / 明治10年頃)高橋由一

・140.0×46.5cm、紙に油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

これは高橋由一(たかはし ゆいち)の代表作と言われる作品「鮭」です。

現在は重要文化財に指定されています。

高橋由一(1828年~1894年)は、江戸生まれの日本の洋画家。

画家として名が知られる様になってから、多くの弟子たちを持ったと言います。

上の「鮭」を見ても分かる通り、写実性の高さ!は圧巻の一言。

高橋が弟子たちに模写”の重要性を唱えたのも頷けますね。

 

 

高橋由一の「美人(花魁)」(1872年 / 明治5年)

「美人(花魁)」(1872年 / 明治5年)高橋由一

「美人(花魁)」(1872年 / 明治5年)高橋由一

・77.0×54.8cm、カンヴァスに油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

2点目も高橋由一の代表作と言われる作品です。

この「美人(花魁)」も、現在は重要文化財に指定されている作品です。

見て分かる通り、女性の顔や衣装の質感が実にリアルに描かれているのが分かります。

この作品を語る上、ある重要なエピソードがあるのですが…

絵のモデルとなった花魁”小稲”から、「私はこんな顔ではない!」と泣いて怒ったと言われています。

当時、一般的な美人画とはかけ離れていたわけで、高橋由一の写実性の高さとこだわりが感じられる一枚だと思います。

 

 

原田直次郎の「靴屋の親爺」(1886年 / 明治19年)

「靴屋の親爺」(1886年 / 明治19年)原田直次郎

「靴屋の親爺」(1886年 / 明治19年)原田直次郎

・60.3×46.5cm、カンヴァスに油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

これは重要文化財に指定されている作品「靴屋の親爺」。

高橋由一に勝るとも劣らない”高い写実性”と、人間味の表現された感じは圧巻の一言です。

原田直次郎(はらだ なおじろう)は高橋由一の門人とも言われていて、近代日本洋画を語る上で重要な人物の一人。

写実主義を取り入れながら、それでいて日本らしさを残した作品が特徴です。

他に代表作として、東京国立近代美術館に「騎龍観音」もあります。

 

 

浅井忠の「収穫」(1890年 / 明治23年)

「収穫」(1890年 / 明治23年)浅井忠

「収穫」(1890年 / 明治23年)浅井忠

・69.6×98.2cm、カンヴァスに油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

浅井忠(あさい ちゅう)の作品「収穫」です。

1856年~1907年、明治時代に活躍した洋画家です。

浅井忠の経歴を調べると分かるのですが、一時期”東京美術学校(現在の東京芸術大学)”で教授の職に就いていた事もありました。

この「収穫」も重要文化財に指定されていて、藝大美術館を代表する作品の一つでもあります。

 

 

黒田清輝の「婦人像(厨房)」(1892年 / 明治25年)

「婦人像(厨房)」(1892年 / 明治25年)黒田清輝

「婦人像(厨房)」(1892年 / 明治25年)黒田清輝

・179.6×114.3cm、カンヴァスに油彩、東京藝術大学大学美術館所蔵

そして5点目は、黒田清輝(くろだ せいき)の「婦人像(厨房)」です。

印象派の影響を受け、外光派と呼ばれる作風を確立した日本を代表する洋画家の一人です。

もちろん黒田も東京美術学校(現在の東京藝術大学)で教鞭をふるっていた経歴があり、藝大とは繋がりがある画家なわけです。

 

・・・

東京藝術大学大学美術館
こうやって見ると、どれも凄い作品ばかりなのが分かります。

もちろん近代日本美術を語る上では重要な作品ばかりなので、藝大美術館が所蔵するのも納得というもの。

ここに挙げた以外にも素晴らしい作品は多数あるので、ぜひ藝大美術館に行った際はお見逃しなく!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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