- 2026-4-4
- Enjoy This (観てほしい絵画展), Impression (絵画展の感想)
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先日、東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。
「NHK日曜美術館」は1976年から開始した、美術好きなら誰もが知る?番組です。
それにしても、50年も続くって本当に凄いですよね~。
私も少なからず見ていたので、展示の様子も踏まえながら鑑賞レビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 ・東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。(鑑賞レビュー) |
「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。

先日、東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。
「NHK日曜美術館」は1976年から放送開始した、計2,500回を超える長寿番組です。
おそらくアート好きの人なら、見た事のある人も多いかと思います。
(私も少なからず見ていましたし。)
それでは、私の鑑賞レビューをしていこうと思います。

まず、率直な感想ですが…
映像と共に作品を鑑賞すると、感動も深みもひとしお!だと。
今回は過去の「日曜美術館」の番組映像が流れますが、これがイイ意味で作品に味付けをしています。
※会場では計100分近くの過去の番組映像が見れます。
展示作品の多くは日本各地の美術館から構成されているので、見慣れた作品も結構あります。
そういった意味では、作品だけで言ったら新鮮味は欠けます。
でも、映像と作品を一緒に観たら物凄く味わい深くなる!
何といったらいいか、実に感慨深いわけです。^^

・「NHK日曜美術館50年展」の番組セットレプリカ ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
これは館内に入って見れる展示物で、番組セットの再現レプリカだそう。
こうやって見ると、実にシンプルで簡素な感じですよね。
よく言えば”シンプル”ですが、ちょっと地味過ぎるとも言えるし…。
”まさかこういった番組が50年も続くなんて…”と、私はセットを見た瞬間思ってしまった。
昔の僕だったら、間違いなく興味を示さなかった番組でしょう。
でもアート好きの現在の私から言わせれば、豪華な番組だよな~と思ってしまう。
何せ、本物のアーティストや画家が出演しているから!
過去に岡本太郎や横尾忠則も出演していたわけだから、そう考えたら本当に豪華な番組ですよね!?

「縄文土器 深鉢 火焔型土器」(縄文時代(中期)」 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・土製、國學院大學博物館所蔵
そういえばアートディレクターの”佐藤卓”さんも出演していた過去があり、こんな興味深いコメントを残しています。
”土偶は現代のデザインにも通じる!”と。
普段は土偶を見てもそれほど興味を持たなかったものの、このコメントを聞いたら妙に土偶への深みも感じてしまう。
今回は複製品ではありますが、「縄文の女神」と「縄文のヴィーナス」が展示されています。
同じ”女神”とはいえ、ゴツゴツと角ばったものもあれば、丸みを帯びていたる土偶もある。
この視点に目が向くって、やっぱりプロのアーティストならでは!。
さらには、ジョルジュ・ルオーと親交があった福島慶子のコメントも印象的でしたね!
現在はアーティゾン美術館に所蔵されている「裁判所のキリスト」ですが、実はキリストが裁判される様子を描いたものではないとの事。単に裁判の傍聴席にいるキリストを描いているに過ぎない!と。
実際に交流があった人にしか分からない”事実”でしょう。
これは実にオモシロい!
さて、今回の展示構成ですが…
第1章、語り継ぐ美 ~ 時を越えて美を語る言葉・語らせる作品
第2章、日本美の再発見 古代から明治まで
第3章、工芸 伝統と革新
第4章、災いと美
第5章、作家の生き様と美 ~ アトリエ&創作の現場
東京藝大美術館では、B2Fで第1章の西洋篇→第2章→第3章、その後3階へと移動し第1章の日本編→第4章→第5章と続きます。
※撮影については、基本撮影禁止になっています。(一部は撮影可能で、その際は”カメラ”マークの表記がされています。)

「社長の傘の下」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・103.0×145.6cm、板にアクリル、静岡県立美術館所蔵
これは石田徹也さんの「社長の傘の下」という作品。

「飛べなくなった人」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・103.0×145.6cm、板にアクリル、静岡県立美術館所蔵
※上↑の「飛べなくなった人」は東京、静岡会場、大阪会場でも展示予定。
何ともユーモア溢れるけれど、でも不思議と”毒らしさ”も感じられる。
現代人の”心の病み”を描いている様ですね。

「洛北修学院村」(1918年)速水御舟 ※Public Domain画像使用
・132.0×97.5cm、絹本著色、滋賀県立美術館所蔵
こちらは速水御舟の「洛北修学院村」で、東京会場と静岡で展示されます。
この絵を説明している時の現代芸術家”森村泰昌”さんの話も興味深かったですね!!
全く関係ない余談ですが、意外と森村さんって背が低かったのかな!?と。
これは意外な発見でしたね。

「白銀角鴟面附白絲縅兜袖(2022年)塩見亮介 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・鉄、真鍮、漆、革、正絹組紐、個人蔵
そして第3章”工芸 伝統と革新”も、非常に釘付け作品が勢揃いでした。
特に私的必見!は、江里朋子さんの『截金飾箱「皓華」』でした。
これは映像を観てからの、実物鑑賞がヤバいです。
マジで釘付けになります。
私はこの瞬間、”単眼鏡を持ってくればな~”と後悔してしまいました。
・江里佐代子『截金彩色飾筥「花風有韻」』(1991年)文化所蔵 ※東京会場だけの展示
・江里朋子『截金飾箱「皓華」』(2011年)個人蔵 ※東京、静岡、大阪で展示
それから”自在置物”も超必見です!
映像を観たら、実際に触りたくなる代物です。^^
非常にリアルな置物でありながら、しかも関節が本物の様に動かせるって…。
・明珍『蛇自在置物』(明治時代)京都国立近代美術館所蔵 ※東京、静岡、大阪で展示
・作者不詳『伊勢海老自在置物』(江戸後期-明治)京都国立近代美術館所蔵 ※東京、静岡、大阪で展示
最後の第5章では…

「遭遇」(1981年)岡本太郎 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・160.5×227.0cm、カンヴァスに油彩、川崎市岡本太郎美術館所蔵
上↑は岡本太郎さんの「遭遇」という作品。
5章は”作家の生き様と美”というテーマで、実際の創作現場が映像として見れます。
実際に制作している場面が見れるって、私的に言わせると”鳥肌ものです!!”
特に岡本太郎や加山又造、諏訪敦は、個人的に釘付けでしたね。
映像と実物の両方を堪能できる!って、実に贅沢だと思いませんか!?

という感じで、私にとって非常に楽しかった「日曜美術館50年展」でした。
気が付けば、どれほど長居してしまったのだろう!?
(本当に楽しい時間って、アッという間ですね。^^)
「NHK日曜美術館50年展」は、東京藝術大学美術館で2026年6月21日まで開催します。
興味のある方は、ぜひ!!
巡回展「NHK日曜美術館50年展」の開催概要

「NHK日曜美術館50年展」では、過去の番組映像が約100分、展示作品も120点を超えています。
そして細かな細工や工芸品もあるので、私的には”単眼鏡”も用意してほしい!
鑑賞時間には、それなりの余裕を持っていた方がイイと思います。
肝心の開催概要は以下になります。
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【 「NHK日曜美術館50年展」の開催概要 】 ・会期:2026年3月28日(土)~6月21日(日) ・休館日:月曜日(ただし5月24日は開館) ・観覧料:一般は2,000円、高校・大学生は1,200円、中学生以下は無料 |
※会期中は作品の一部展示替え有。
その後の巡回開催は..
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【 「NHK日曜美術館50年展」の巡回開催予定 】 ・静岡県立美術館にて(静岡県駿河区谷田32-2) ・大阪中之島美術館にて(大阪府大阪市北区中之島4丁目3-1) |
※会期中は作品の一部展示替え有。
興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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