東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。

東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。

 

先日、東京藝大美術館NHK日曜美術館50年展を観てきました。

 

「NHK日曜美術館」は1976年から開始した、美術好きなら誰もが知る?番組です。

それにしても、50年も続くって本当に凄いですよね~。

私も少なからず見ていたので、展示の様子も踏まえながら鑑賞レビューをしていこうと思います。

 

目次

東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。(鑑賞レビュー)
巡回展「NHK日曜美術館50年展」の開催概要

 

 

 

「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。

東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。

先日、東京藝大美術館NHK日曜美術館50年展を観てきました。

「NHK日曜美術館」は1976年から放送開始した、計2,500回を超える長寿番組です。

おそらくアート好きの人なら、見た事のある人も多いかと思います。
(私も少なからず見ていましたし。)

それでは、私の鑑賞レビューをしていこうと思います。

 

私の考え
ず、率直な感想ですが…

映像と共に作品を鑑賞すると、感動も深みもひとしお!だと。

今回は過去の「日曜美術館」の番組映像が流れますが、これがイイ意味で作品に味付けをしています。
※会場では計100分近くの過去の番組映像が見れます。

展示作品の多くは日本各地の美術館から構成されているので、見慣れた作品も結構あります。

そういった意味では、作品だけで言ったら新鮮味は欠けます。

でも、映像と作品を一緒に観たら物凄く味わい深くなる!

何といったらいいか、実に感慨深いわけです。^^

 

「NHK日曜美術館50年展」の番組セットレプリカ ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より
・「NHK日曜美術館50年展」の番組セットレプリカ ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

これは館内に入って見れる展示物で、番組セットの再現レプリカだそう。

こうやって見ると、実にシンプルで簡素な感じですよね。

よく言えば”シンプル”ですが、ちょっと地味過ぎるとも言えるし…。

まさかこういった番組が50年も続くなんて…”と、私はセットを見た瞬間思ってしまった。

 

昔の僕だったら、間違いなく興味を示さなかった番組でしょう。

でもアート好きの現在の私から言わせれば、豪華な番組だよな~と思ってしまう。

何せ、本物のアーティストや画家が出演しているから!

過去に岡本太郎横尾忠則も出演していたわけだから、そう考えたら本当に豪華な番組ですよね!?

 

「縄文土器 深鉢 火焔型土器」(縄文時代(中期)」 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

「縄文土器 深鉢 火焔型土器」(縄文時代(中期)」 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

・土製、國學院大學博物館所蔵

そういえばアートディレクターの”佐藤卓”さんも出演していた過去があり、こんな興味深いコメントを残しています。

土偶は現代のデザインにも通じる!”と。

普段は土偶を見てもそれほど興味を持たなかったものの、このコメントを聞いたら妙に土偶への深みも感じてしまう。

今回は複製品ではありますが、「縄文の女神」と「縄文のヴィーナス」が展示されています。

同じ”女神”とはいえ、ゴツゴツと角ばったものもあれば、丸みを帯びていたる土偶もある。

この視点に目が向くって、やっぱりプロのアーティストならでは!

 

さらには、ジョルジュ・ルオーと親交があった福島慶子のコメントも印象的でしたね!

現在はアーティゾン美術館に所蔵されている「裁判所のキリスト」ですが、実はキリストが裁判される様子を描いたものではないとの事。単に裁判の傍聴席にいるキリストを描いているに過ぎない!と。

実際に交流があった人にしか分からない”事実”でしょう。

これは実にオモシロい!

 

て、今回の展示構成ですが…

第1章、語り継ぐ美 ~ 時を越えて美を語る言葉・語らせる作品
第2章、日本美の再発見 古代から明治まで
第3章、工芸 伝統と革新
第4章、災いと美
第5章、作家の生き様と美 ~ アトリエ&創作の現場

東京藝大美術館では、B2Fで第1章の西洋篇→第2章→第3章、その後3階へと移動し第1章の日本編→第4章→第5章と続きます。

※撮影については、基本撮影禁止になっています。(一部は撮影可能で、その際は”カメラ”マークの表記がされています。)

 

「社長の傘の下」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

「社長の傘の下」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

・103.0×145.6cm、板にアクリル、静岡県立美術館所蔵

これは石田徹也さんの「社長の傘の下」という作品。

 

「飛べなくなった人」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

「飛べなくなった人」(1996年)石田徹也 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

・103.0×145.6cm、板にアクリル、静岡県立美術館所蔵

※上↑の「飛べなくなった人」は東京、静岡会場、大阪会場でも展示予定。

何ともユーモア溢れるけれど、でも不思議と”毒らしさ”も感じられる。

現代人の”心の病み”を描いている様ですね。

 

「洛北修学院村」(1918年)速水御舟 ※Public Domain画像使用

「洛北修学院村」(1918年)速水御舟 ※Public Domain画像使用

・132.0×97.5cm、絹本著色、滋賀県立美術館所蔵

こちらは速水御舟の「洛北修学院村」で、東京会場と静岡で展示されます。

この絵を説明している時の現代芸術家森村泰昌”さんの話も興味深かったですね!!

全く関係ない余談ですが、意外と森村さんって背が低かったのかな!?と。

これは意外な発見でしたね。

 

 

「白銀角鴟面附白絲縅兜袖(2022年)塩見亮介 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

「白銀角鴟面附白絲縅兜袖(2022年)塩見亮介 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

・鉄、真鍮、漆、革、正絹組紐、個人蔵

そして第3章”工芸 伝統と革新”も、非常に釘付け作品が勢揃いでした。

特に私的必見!は、江里朋子さんの『截金飾箱皓華』でした。

これは映像を観てからの、実物鑑賞がヤバいです。

マジで釘付けになります。

私はこの瞬間、”単眼鏡を持ってくればな~”と後悔してしまいました。

江里佐代子截金彩色飾筥花風有韻(1991年)文化所蔵 ※東京会場だけの展示
江里朋子截金飾箱皓華(2011年)個人蔵 ※東京、静岡、大阪で展示

 

それから自在置物も超必見です!

映像を観たら、実際に触りたくなる代物です。^^

非常にリアルな置物でありながら、しかも関節が本物の様に動かせるって…。

明珍蛇自在置物(明治時代)京都国立近代美術館所蔵 ※東京、静岡、大阪で展示
・作者不詳『伊勢海老自在置物(江戸後期-明治)京都国立近代美術館所蔵 ※東京、静岡、大阪で展示

 

 

後の第5章では…

「遭遇」(1981年)岡本太郎 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

「遭遇」(1981年)岡本太郎 ※東京藝大美術館で開催の「NHK日曜美術館50年展」の様子より

・160.5×227.0cm、カンヴァスに油彩、川崎市岡本太郎美術館所蔵

上↑は岡本太郎さんの「遭遇」という作品。

5章は”作家の生き様と美”というテーマで、実際の創作現場が映像として見れます。

実際に制作している場面が見れるって、私的に言わせると”鳥肌ものです!!”

特に岡本太郎や加山又造、諏訪敦は、個人的に釘付けでしたね。

映像と実物の両方を堪能できる!って、実に贅沢だと思いませんか!?

 

東京藝大美術館で「NHK日曜美術館50年展」を観てきました。
という感じで、私にとって非常に楽しかった「日曜美術館50年展」でした。

気が付けば、どれほど長居してしまったのだろう!?
(本当に楽しい時間って、アッという間ですね。^^)

「NHK日曜美術館50年展」は、東京藝術大学美術館2026年6月21日まで開催します。

興味のある方は、ぜひ!!

 

 

 

巡回展「NHK日曜美術館50年展」の開催概要

「NHK日曜美術館50年展」の開催概要

「NHK日曜美術館50年展」では、過去の番組映像が約100分、展示作品も120点を超えています。

そして細かな細工や工芸品もあるので、私的には”単眼鏡”も用意してほしい!

鑑賞時間には、それなりの余裕を持っていた方がイイと思います。

 

心の開催概要は以下になります。

NHK日曜美術館50年展の開催概要

・会期:2026年3月28日(土)~6月21日(日)
・場所:東京藝術大学大学美術館にて(東京都台東区上野公園12-8)

・休館日:月曜日(ただし5月24日は開館)
・時間:10:00~17:00まで ※入館は閉館の30分前まで

・観覧料:一般は2,000円、高校・大学生は1,200円、中学生以下は無料

※会期中は作品の一部展示替え有。

 

の後の巡回開催は..

NHK日曜美術館50年展の巡回開催予定

静岡県立美術館にて(静岡県駿河区谷田32-2)
 会期:2026年7月18日(土)~9月27日(日)

大阪中之島美術館にて(大阪府大阪市北区中之島4丁目3-1)
 会期:2026年10月10日(土)~12月20日(日)

※会期中は作品の一部展示替え有。

 

興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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