東京都現代美術館の「共時的星叢」展って、実際どうなの!?

東京都現代美術館で「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」を観てきました。

 

先日、東京都現代美術館共時的星叢(きょうじてきせいそう)」展を観てきました。

正式名は「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」で、近代台湾美術を大規模に展観する展覧会です。

 

実は先日の話ですが、同趣味の人から”「共時的星叢」展って、実際どうなの?面白いの??”との質問がありました。

当初私が思っていた不安と同じだったので、多くの人も同じ様に考えているのかもしれませんね。

 

今回は実際に行った私のレビューを踏まえながら、楽しむための鑑賞のポイント!について話していこうと思います。

 

目次

はじめに…「共時的星叢」展ってどうなの!?
 …実際に「共時的星叢」展に行った私の率直な感想

私のおススメする鑑賞方法・楽しみ方!をご紹介
 …1、散歩する感じのブラブラ鑑賞!
 …2、日本画家との関係を視ると、より深く味わえる!

「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展の開催概要
 …撮影に関して

 

 

 

はじめに…「共時的星叢」展ってどうなの!?

東京都現代美術館で「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」を観てきました。

東京都現代美術館では、共時的星叢(きょうじてきせいそう)が開催しています。

正式名は「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展で、近代台湾美術を大規模に展観する展覧会です。

作品数が約200点で、資料等で約500点!

これほど大規模に台湾美術を紹介する展覧会は日本初だそうで、おそらく興味の持っている人も多い様ですね。

 

私の考え
だ如何せん、「共時的星叢」展では目玉となる様な有名画家や作品があるわけでもない。

しかも”台湾美術”について馴染みもないし、ほとんど知らないし…。

そんな私が行っても楽しめるのだろうか?と思っていたわけです。

実は先日の話になりますが、同趣味の人から”「共時的星叢」展って、実際どうなの??面白いの??”との質問がありました。

こう思うのは、私だけではなかったという事でしょうか。

 

というわけで、今回は私のレビューを通して、楽しむための鑑賞方法も話していこうと思います。

行こうか迷っている人!

そして楽しめるか不安に思っている人にとって、ぜひ参考になれば!と思います。

 

 

「共時的星叢」展に行った私の率直な感想

東京都現代美術館で「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」を観てきました。

当初は楽しめるかどうか不安もあった「共時的星叢」展ですが…

実際に観てきたらオオッ!結構面白いじゃん!!という感じでした。

確かにゴッホやモネといった有名画家がいるわけでもなく、ましてはこれと言った目玉作品があるわけでもない。

でも不思議なもので、目を惹く作品が結構あるのに驚きです。

 

私の考え
思うに、展示数が半端ないのがベースにあるからでしょうか!?

作品数が約200点で、資料等で約500点!で、特に資料の数に至っては圧巻!の一言。
(素人の私の言うのも何ですが、よくこれだけの数を持ってきたな~と感心するほど。)

それに台湾美術は日本との関係も深いので、僕ら日本人の感性と合うのかもしれませんね。

 

て、実際に「共時的星叢」展の様子もちょっとご紹介したいとおもいます。

・・・

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

今回は台湾美術を中心とした展覧会なので、展示作品の多くは台湾出身の画家です。

上の写真は”1章”の展示様子で、特に左上に見える作品に私は釘付けでした。

作品名は「裏町(後巷)」で、鄭世璠(ジェン・シーファン)によって描かれたもの。

私の知らない画家ですが、なぜか違和感を感じないから不思議です。

思うに”芸術に国境はない!”という事でしょうか。

 

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

・「活気づく巷」(1933年)翁崑德、カンヴァスに油彩、台南市美術館所蔵

日本に留学経験のある洋画家”翁崑德(オン・クンドゥ)”による、近代化が進む嘉義市の町並みを描いた作品です。
(嘉義市は台湾中西部の都市)

台湾の都市とはいえ、非常に日本らしさを感じさせる一枚。

描かれている街並みもそうですが、まるで日本人が描いたかの様な作風です。

こういった点からも、日本との関係性が読み取れるのがオモシロイですね。

 

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展より

・「餌食む猫」(1942年頃)朝倉文夫、ブロンズ、東京都現代美術館所蔵

こちらは言わずと知れた、日本を代表する彫刻家”朝倉文夫”の作品です。

解説を観ると興味深い事に、朝倉文夫と台湾人画家との繋がりが!
(作品横に解説があるので、意外と知らない経歴などが知れるのがオモシロイですね。)

こんな感じで、アートを通して台湾との繋がりを垣間見れる!

今展の最大の醍醐味だろうと思うわけです。

 

 

なみに、「共時的星叢展の展示構成は以下の通り

1、翻訳と創造のはざまで
2、幻想に包まれた都市
3、シュルレアリスムの時差

4、故郷 / 私 とはなにか
5、描いた / 描かせた のは誰か
6、長い白夜

※4章以降は3階の展示で、撮影不可エリアになります。
今展は1階の作品のみが撮影可能で、資料や撮影禁止マークの作品は撮影不可になっています。

 

私の考え
個人的に風景画が非常に興味深く、絵を通して台湾の都市の町並みを見るのもイイ!

これこそ風景画の最大のオモシロさではないでしょうか。

知らない画家の絵でも、違和感なく楽しめるわけで、芸術に国境はない!という事でしょうか。

 

東京都現代美術館
…という感じの、共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展でした。

東京都現代美術館2026年12月13日まで開催なので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。

 

 

「共時的星叢」展の鑑賞方法・楽しみ方!をご紹介

東京都現代美術館で開催の「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展

ここから、おススメの鑑賞方法など話していこうと思います。

近代台湾美術については馴染みもなく、ほとんど知らなかった私ですが、ちょっとポイントを押さえるだけでより楽しめると思うかです。

かといって、特別な鑑賞法方があるというわけではないので、参考として聞いてもらえればと思います。

 

STEP1、散歩する感じのブラブラ鑑賞!

ちょっとカッコつけて”STEP1”としましたが、これは至って普通の鑑賞方法です。

散歩する感じでブラブラ鑑賞してみて下さい。

とりあえずぶらぶら~と散歩感覚で見て回り、気になる作品があったら立ち止まってじっくりと鑑賞する。

ハッキリ言って、これに限ります。

今回の様に展示数が多い展覧会では、まさに打ってつけの鑑賞方法です。

 

「静物(雉)」(1941年)靉光 ※Public Domain

「静物(雉)」(1941年)靉光 ※Public Domain

・198.0×101.0cm、カンヴァスに油彩、東京都現代美術館所蔵

 

なみに、「共時的星叢」展で私が目を目を惹いた作品をいくつかご紹介したいと思います。

・1-50「裏町後巷(1941年)鄭世璠(ジェン・シーファン)、カンヴァスに油彩、台北市立美術館所蔵
・3-20「静物(1941年)靉光、カンヴァスに油彩、東京都現代美術館所蔵
・4-23「廟宇門神(1926-1940年頃)藍蔭鼎(ラン・インディン)、紙に水彩
・4-28「林草と原住民族(1930年)林草(リン・ツァオ)、印画紙、国立歴史博物館所蔵
・5-26「戦時下の鉄工所(制作年不詳)鶴田吾郎、紙にコンテ、東京都現代美術館所蔵
・6-16「重い手(1949年)鶴岡政男、カンヴァスに油彩、東京都現代美術館所蔵

 

 

STEP2、日本画家との関係で観ると、より深みあってオモシロイ!

そして”STEP2”が、日本画家との関係に焦点を当てて観てみましょう!です。

単に”台湾美術”と言っても、展示されている作品すべてが台湾作品ではありません。

日本画家の作品も随所に展示されています。

 

なぜ台湾の展覧会に、日本画家の作品があるのだろう??

…こう思うのがとても重要です。

台湾と日本画家の繋がりに焦点を当てて観ると、新たな発見もあり、作品により深みも増してきます。

 

「台南風景」(1933年)藤島武二 ※Public Domain

「台南風景」(1933年)藤島武二 ※Public Domain

・40.9×53.2cm、カンヴァスに油彩、神奈川県立近代美術館所蔵

ちょっと歴史の話になりますが、1895年~1945年まで台湾は日本の統治期にありました。

日本統治時代の台湾では、日本の「官展」に倣った形で「台展(台湾美術展覧会)」が開催されていたり、実際に審査員で日本人も多く関わっていたとか。

私も知らなかったのですが、藤島武二も「台展」や「朝鮮美術展」、「満州国展」の審査員を務めていたそう。

上↑は、審査のため台湾を訪れた際に描いたもので、今展で展示されていた作品でした。

藤島武二についてそれなりに知っていた私ですが、まさかこういった経歴があるなんて!!

こういった新たな発見は、”美術好き”にとってはタマラナイですね!^^

そんなわけで、気になる作品を目にしたら、ぜひ台湾との繋がりが示された解説にも目を通してみましょう!

 

なみに「共時的星叢」展で展示されていた、代表的な日本人の画家を挙げてみました。

・「餌食む猫(1942年頃)朝倉文夫、ブロンズ、東京都現代美術館所蔵
・「台湾風景(1933年)梅原龍三郎、カンヴァスに油彩、府中市美術館所蔵
・「超現実派の散歩(1929年)東郷青児、SOMPO美術館所蔵

・「日輪(1938年)立石鐵臣(たていし てつおみ)、カンヴァスに油彩
 …日本統治期の台湾で生まれた日本人で、俗に「台湾のゴッホ」とも称された”湾生画家”です。

 

 

 

東京都現代美術館の「共時的星叢」展の開催概要

東京都現代美術館で「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」を観てきました。

て、肝心の開催概要は以下の通りになっています。

 

「共時的星叢 -時を共にした星たち  越境する芸術のまなざし」展の開催概要

・会期:2026年9月5日(土)~12月13日(日)まで
・会場:東京都現代美術館 企画展示室1F・3Fにて

・時間:10:00~18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで  ※11月の毎金曜日は20:00まで開館します。
・休館日:月曜日(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日

・観覧料:一般は2,000円(20名以上団体は1,600円)、大学生・専門学校生・65歳以上は1,400(1,120円)、中高生は800円(640円)小学生以下は無料

 

撮影に関して…

鑑賞時のポイントと写真撮影

今回の「共時的星叢」展ですが、1階の作品のみ撮影が可能(撮影禁止マークの作品は撮影不可)なっています。

※資料(ケース内の展示)および3階は全て撮影が出来ないのでご注意を!

もちろん動画撮影やフラッシュ、三脚等の使用も出来ません。

興味のある方はぜひ!

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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