”チューリヒ美術館展”はこんな感じだった!(その2)

チューリヒ美術館展(国立新美術館入口の様子)

 

続きです。

 

ムンクを見た後の

”7”の”表現主義”から・・・

表現主義

・・・感情を作品に反映させて表現する。

つまり画家の内面性を絵に表現しようとした事です。

これまで一般的な絵画の技法が無視され、
輪郭や色彩方法が強烈になったり情緒的になってきます。

絵を観ると
画家の内面や心境を読み取る事が出来るのも
表現主義の醍醐味と言われています。

 

表現主義の作品を観る時のポイントは、

画家がどんな気持ちで描いたのか?

読み取りながら見る事だと思います!

 

とはいえ、
読み取るとは言っても、
人それぞれ感覚も印象も違います。

 

合っている間違っているではなく、

自分なりに感じる事が大切!

 

あなたなりに自由に読み取ってみて下さい!

これが絵画の楽しみ方でもあるのです。

 

そうすると、
お気に入りの作品が発見できるかも!

 

そんな表現主義の流れに影響された
一人の画家の作品が登場してきます。

 

ココシュカ”です。

ココシュカは、
表現主義の影響を受けた画家なのですが、
その後は、
独自の道を探求していきます。

 

そんな作品がここで見れます。

 

でも、
どの作品も何とも暗い感じの雰囲気なのです。
しかも人物が微妙にゆがんでいたり、
タッチもかなり荒々しいのです。

 

ココシュカは元々詩人でもあったらしく、
こういった詩的感覚で、絵を描きたかったのかもしれない。

 

でもそれ以上に、
私生活で恋人アルマとの辛い経験が絵に現れたのかも!?

その辛さや寂しさが心の歪みとなって
荒々しいタッチになったのかも…。

さて実際のところは
どうなのだろうか?

 

でも、
そんな中にあって、

唯一これはっ!!

って思った作品があります。

 

それが

 

・・・「モンタナの風景

この作品があったら、
じっくりと見てほしい!

これは良い作品です!

 

前面には活気のある街並みがあって、
その後ろには
山や自然が広大に描かれている作品。

でもこの自然が、
何とも絶妙で自然の明るさがある反面、
自然の暗さも表現されている。

まるで一枚の絵に

明と暗の二つが描かれている様なのです。

 

これは、
一瞬で好きになった絵でした。

 

そして

この辺から、

作風が形を超越していきます。

 

まるで、
今の近代絵画の様な・・・。

チューリヒ展のチラシで言うと、
この下の部分です

チューリヒ美術館展のチラシ(下部分)

チューリヒ美術館展のチラシ(下部分)

 

例えば、

 パウル・クレーの作品

スーパーチェス

ブックカバー(スーパーチェス柄)

ブックカバー(スーパーチェス柄)

デザインなのか、

それとも作品なのか?

正直理解に苦しむ感じです。

 

まるで音楽の様な・・・

詩的な雰囲気も感じられます・・・。

 

でも

なぜか不思議と惹かれる魅力があります。

 

 

そんな中にあって、
シャガールの作品は、
見ていてシャガールらしさがあって、

私は好きな作品です。

 

元々映画「ノッティングヒルの恋人」を見て、
その中でシャガールの絵が出てくるのですが、
ここで、好きになった画家です。

 

いつ見てもシャガールは

”が感じられるんですね!

 

部屋に飾りたいくらいです。

 

そういう訳で、
ここでちょっと長居してしまった。

”もうちょっとシャガールの作品を置いてほしかった”
というのが、本音ですが・・・。

 

そんな感じで、

今回のチューリヒ展は

まるで”絵画の歴史”を見ている様な・・・

 

 

そんな感じに仕上がっています。

 

はじめ、

絵画はそのものを素直に描く事から始まって、

 

次第に、

そのもの(対象物)を感覚で描くようになった。

つまりは印象派の作品ですね。

 

そして、

そのもの(対象物)の内面を描こうとしていった。

表現主義などがこれに含まれると思います。

 

それが、

最後に行きついたのが、

そのものを超越して描く事に向かっていった。

今の近代芸術みたいなものです。

その先駆けが、
ピカソだったのかも。

 

こう見ていくと、

今回のチューリヒ展は

絵画の流れが自然と分かるように

構成されていたのかもしれない。

チューリヒ美術館展のチラシ

チューリヒ美術館展のチラシ

 

今までにない

意外な発見があった企画展でした!

 

国立新美術館の様子

そして、

国立新美術館を後にするのでした。

 

今回も売店で
画集(図録集)を買ったのですが、
今回は表紙のカバーが計3種類ありました。
 

私が買ったのは、

迷った末これでした!

「サント=マリーの白い小屋」(画集の表紙より)
「サント=マリーの白い小屋」(画集の表紙より)

これはフィンセント・ファン・ゴッホの「サント=マリーの白い小屋」の絵です。

 

そして

画集を裏返すと…

「サント=ヴィクトワール山」(画集の表紙より)
「サント=ヴィクトワール山」(画集の表紙より)

ポール・セザンヌの愛した”サント=ヴィクトワール山”

セザンヌはこの山をこよなく愛し、
このサント=ビクトワール山を何度も描いています。

 

モネも後世”睡蓮”をテーマにした風景を
何度も描いているのですが、

好きな風景を何度も描くという行動は、
風景画家特有なのかもしれないですね~。

 

そんな事を考えながら

余韻に浸り図録集を開いて眺めるのでした…。 

 

 

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