「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」を見て…

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」…国立西洋美術館にて

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

 

先日観に行ってきたので、
その様子と感想について話していきたいと思います。

 

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」…国立西洋美術館にて
場所は上野にある”国立西洋美術館”でした。

少しづつですが周りでは
草木も緑色に染まってきた今日この頃。
春がやってきたんだな~と
つくづく実感してしまったわけです。

 

プラド美術館
さて”プラド美術館”と言えば、
スペインを代表する美術館として有名だと思います。

 

なかなかスペインに行く機会のない私としては、
こういった企画展は楽しみで仕方がないのですが…。
今回は特に天才”ダリ”が認めていたベラスケスの作品が
7点もやってきたとあって特に楽しみにしていたわけです。

とはいえ
実際に見てみると思うのですが、
ベラスケス以外にも”素敵な”作品が沢山あるわけです。

例えば
1章ではアロンソ・カーノ聖ベルナルドゥスと聖母
4章では王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス
   アランフエスでの狩猟上覧
5章…デニス・ファン・アルスロート
ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡の祝祭:職業組合の行列
それから後半に観れる名画
フアン・バウティスタ・マイーノ聖霊降臨
などなど…

 

絵を見て感動!
どれもが素晴らしいと思える作品ばかり!

宮廷や宗教に関するモノも多く、
ある意味”プラダ美術館らしい”と言えばらしい作品たちだと思います。

 

王室や宗教というと、
”ちょっとお堅い”イメージがあるのですが、
でも何気に面白いテーマでもあるのです。

例えばこの絵…

「聖ベルナルドゥスと聖母」(1657-60年)アロンソ・カーノ

「聖ベルナルドゥスと聖母」(1657-60年)アロンソ・カーノ

アロンソ・カーノの「聖ベルナルドゥスと聖母

 

  考え…・思い…
この絵を観た最初の印象は”??”って感じですが、
背景を知ると意外性と衝撃で溢れた名画なわけです。

この絵で描かれた場面というのは、
聖ベルナルドゥスが聖母マリアの像の前で
”あなたの母たる事をお示し下さい。”と祈りを捧げた。
するとマリアの像が動いて、
聖ベルナルドゥスの唇に向けて授乳したという話だそうです。

当時の宗教背景を知らないと、
聖母マリアに対して挑発的とも取れるし、
ユーモア溢れる作品とも読み取れると思います。

 

あれこれ知るうちに…
実は個人的に気になったので、
私なりに調べてみたわけですが…
※宗教については人によって解釈が別れると思いますが、
ここでは私なりの解釈で分かりやすく話していきたいと思います。

まず初めに簡単に宗教について話をすると、
キリスト教は大まかにプロテスタントとカトリックに分かれます。
プロテスタントは”聖書”を第一に信じ、
偶像崇拝を良しとしなかったそうです。

対してカトリックは聖書の他に伝承も大切とし、偶像崇拝を認めていたそうです。
つまりは宗教的なイメージが認められていたのです。

実は昔からスペインという国は
”美術と宗教”はとても重要な関係にあったと言われています。

この絵の描かれた16世紀~17世紀頃のスペインでは、
こういった宗教的絵画が多く描かれていました。

プロテスタントを弾圧し、
”カトリック教会”の教えを再確認する運動が強かったそうです。
(これを俗に”対抗宗教改革期”と呼んでいます。)
※対抗宗教改革…16~17世紀に起こったカトリック教会側のプロテスタントに対する宗教的、政治的反撃を意味します。

そんな事もあって
当時は宗教絵画が多く好まれていたそうなのです。

実際に当時のスペインはカトリック信者が多く、
権力者”フェリペ2世”ももちろんカトリック信者。

絵画から当時の政治的背景や信仰などが読み取れてくるわけです。

絵画は時として”歴史を学べる”ともいわれていますが、
まさにその通りだと思う作品だと思います。

 

それから~

「王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス」(1585-88年)アロンソ・サンチェス・コエーリョ

「王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス」(1585-88年) アロンソ・サンチェス・コエーリョ

王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス

 

  考え…・思い…
これは純粋にスゴイと思える絵だと思います。

王女の着ているドレスが実に豪華で、しかも綺麗!

特に繊細なタッチでリアルさな作風は、
ベラスケスとはある意味対照的とも思える絵なのです。

当時の宮廷の生活を垣間見れる絵だと思うので、
これはこれでまた面白い作品だと思います。

描かれているこの女性は、
気品があって気が強そうにも思えるのですが、
さて実際の王女イサベルはどんな人物だったんでしょうね。

 

そして…

「アンドロメダを救うペルセウス」(1639-41年) ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス

「アンドロメダを救うペルセウス」(1639-41年)
ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス

 

これはルーベンスが関わった作品です。

今回ベラスケスと同じくらい注目してほしい画家だと思うのですが、
この「アンドロメダを救うペルセウス」は妙に惹かれたのです。

 

というのも、
ちょっと余談になりますが~

「眠る2人の子供」(1612年頃)ペーテル・パウル・ルーベンス

「眠る2人の子供」(1612年頃)
ペーテル・パウル・ルーベンス

※この絵は参考として載せています。

これは国立西洋美術館常設展で見れるルーベンスの絵。
一度見たら妙に心に残ってしまうくらい印象的な絵なのです。

今回ルーベンスと聞いて、
ふとこの「眠る2人の子供」の絵を思い出してしまったのです。

 

今展のメインはベラスケスとされているけれど、
私が思うに他にも良い絵が沢山あると思うのです。

ぜひあなたなりに
お気に入りの作品を探してみても面白いと思います。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る