「ニキ・ド・サンファル展」を見て ~ 射撃絵画とメッセージ~

国立新美術館で開催の「ニキ・ド・サンファル展」

~「ニキ・ド・サンファル展」~

射撃絵画とニキのメッセージとは?…

 

「ニキ・ド・サンファル展」に行ってきました。

 

場所は六本木にある

国立新美術館

国立新美術館での開催でした。

 

ニキ・ド・サンファル”…

名前は聞いた事がない人でも、
おそらく彼女が製作した作品は見た事があると思います。

それだけ日本でも展示されている作品なのです。

 

特に「ナナ」シリーズは世界的にも有名です。

「ニキ・ド・サンファル展」のチラシ
※「ニキ・ド・サンファル展」のチラシより

この独特な女性のフォルム

そして色遣いは彼女独特のセンスだと思います。

 

でも今展「ニキ・ド・サンファル展」で見れるのは、
実はこの代表作「ナナ」シリーズだけではないのです。

 

ニキ・ド・サンファルが「ナナ」シリーズを手掛ける前

つまり芸術家の道に踏み入れるきっかけになった頃の作品から
そして射撃絵画として一躍有名になった作品~

そしてその後に手掛けた
ナナシリーズまでの経緯が分かる様に展示しています。

 

これは単なる企画展というよりも
ニキドサンファルの生き様を堪能できる企画展になっています。

 

実はニキ・ド・サンファルが芸術の道に進むきっかけは、
ニキ自身が精神的に不安定になり、
その精神療法として始めたのがきっかけ。

 

だから芸術の道に進みたくて進んだというよりも、

自分が健康に生きるための方法として

芸術の道に足を踏み入れたって事なのです!

 

精神療法の一つとして始めただけに、
彼女の残した作品はニキの精神状態を表す様な作品ばかりなのです。

それだけに作品を見ていくと、

どんな精神状態ったかが何となく見えてくるようです。

これが今展の一番の見所になると思います。

 

ニキは子供の頃、
父親から性的虐待を受けたそうです。

それに戦争の頃と重なっていた時期だけに、
戦争や男性に対するイメージが表れているのです。

初期の頃の作品には
拳銃などのモノが使われているのはそのためだそうです。

 

「ニキ・ド・サンファル展」の図録集

ニキ射撃絵画を生むきっかけになったのは、

こういったニキの育った環境やトラウマがあったからなのかもしれませんね。

 

射撃絵画とは…

射撃絵画は絵画のキャンバスに拳銃やおもちゃなど
色々な素材を石灰で固めて、その上から塗料を拳銃で撃ちぬくというもの。

拳銃で飛び散った塗料が独特な色合いや、
まるで血の様な飛び散った様を表しています。  

 

仮に射撃絵画を学校で描いたら、
精神的に問題のある生徒だと思われても仕方ないかもしれないけど。

でも不思議と

深いメッセージがある様に感じます。

 

拳銃やワニ、兵隊のおもちゃがあちこちで固められ、
それとは反対に子供のおもちゃらしきものが張り付いています。

しかもこの子供達が何とも生気が感じられないのは、
戦争や兵隊によって殺された子供達の様子が描かれているのかもしれないのです。

 

考え…・思い…
射撃絵画はある意味、
人目を惹くためのパフォーマンスなのかもしれません。

でも作品に込められているメッセージは意外に深いのかな~と思います。

 

「ニキドサンファル展」最初の方の見所は、

作品に込められたメッセージを読み取る事”だと思います。

 

それに射撃絵画はモノを石灰で固めているためか、
その石灰が剥がれた部分が見れます。

こういう作品の生々しさは、

本物の作品を間近で見ないと分からない部分ですね~

これは写真や映像では味わえない部分ですね!!

 

そして中盤以降は、
ニキが新たに築き上げた「ニキ」シリーズが登場します。

 

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