モネ展から分かる印象派画家の個性

 

今回のテーマは”対比

 

同じ風景画で同じ印象派でも、

描く画家によってまったく雰囲気が違うのです。

 

今回印象派を代表する画家として
セザンヌやシスレー、ルノワールなど登場しました。

 

改めて比べて見ると

その違いは一目瞭然!

 

今回は印象派の画家を
私なりの主観でそれぞれの特徴を話したいと思います。

 ※ここで紹介する絵は参考で載せています。実際のモネ展で展示されたものではありません。

 

 

まず”セザンヌ”については、

作品で見た方が分かりやすいと思います。

「リンゴとオレンジのある静物」(1895-1900)ポール・セザンヌ
「リンゴとオレンジのある静物」(1895-1900)
※出展:Web Gallery of Artより

一言で言うなら

重さ”を表現できる画家だと思います。

 

セザンヌは主にリンゴを中心に描いた人ですが、
リンゴその物の重さを表現できる画家だと思います。

どっしりとした力強さ、
力強いタッチが特徴だと思います。

 

自然を描かせても

「サント・ヴィクトワール山」(1904-1906)ポール・セザンヌ
「サント・ヴィクトワール山」(1904-1906)
※出展:Web Gallery of Artより

 

例えば”山”の様なドッシリ感は
他の画家でマネできない描き方だと思います。

 

 

対して今展の主役の”モネ”は、

まるで風にそよぐ葉や木々、風で揺れる水面を表現できる画家です。

 

セザンヌが力強いなら柔らかい感じのタッチで、
まるで自然の一部分を切って貼り付けたような絵画が特徴だと思うのです。

特に最初の方に見た『散歩』は
そんなそよ風に揺れる草や木の様子が伝わってきます。

 

単に自然を見たままを描いたというよりも、

目で見て感じた音や風もキャンバスに表現した様です。

 

同じ印象派でも全く違った作風で、
それぞれの個性があるのは印象派の最大の見所です。

印象派は見て感じたままをキャンバスに描いたジャンルだけに、
画家の個性や感性がモロニ出てくるのです。

 

 

そして”ルノワール”は

まるで淡さと高貴さを感じさせる画風。

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1876年)ルノワール
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1876年)
※出展:Web Gallery of Artより

 

淡さがあるため、

柔らかく浮き出て見えるのがルノワールの特徴だと思います。

 

 

また”シスレー”は…

「洪水と小舟」(1876年)アルフレッド・シスレー
「洪水と小舟」(1876年)
※出展:Web Gallery of Artより

 

シスレーは

印象派の典型と言われている画家です。

「パリのサン・マルタン運河」(1870年)アルフレッド・シスレー
「パリのサン・マルタン運河」(1870年)
※出展:Web Gallery of Artより

 

どことなくモネに似ている感じにも見えますが、
モネに比べて少し繊細さが感じられます。

 

おそらく性格的にも
几帳面で細かい性格だったのかもしれませんね。

 

国立西洋美術館で開催された「モネ展」より

こう見ると今回の「モネ展」は

対比がテーマだっただけに、

画家の個性も分かる様に展示されていたと思います。

 

 

【 モネ展の関連記事 】
モネをより知るために…2013年開催の「モネ展」から
モネを対比で見ると…

 

 

※ここで取り上げている画像は、
「Web Gallery of Art」のパブリックドメインを使用しています。
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