「ルーヴル展」のこんな所が良かった後半

ルーヴル美術館展(国立新美術館の入り口)

 

後半に行くにつれ…

 

私的には女性をテーマにした作品に

特に興味が出てくるのでした。

 

実際に三章は
雅なる情景として
男女の恋愛をテーマにした作品だったり、

 

五章は

題して”室内の女性

日常生活の女性の姿を描いた作品が多かったのもあります。

 

その内の一つが

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

…「鏡の前の女

「鏡の前の女」ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(図録集)

「鏡の前の女」ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

 ※これは図録集の表紙を参考にしています。

 

これも今展のメインの作品として紹介されています。

この絵でお面白いのが、

当時の美人について

当時の美人の条件”は…

長く縮れた優雅な髪の毛。

広く長い額。

そして純白な胸元。

どちらかと言えば、
ふくよかな女性なんだろうけど、
今とはちょっと美人の条件とは違うようです。

 

美人とは?

でも綺麗な女性には

変わりはないんですよね~。

 

今も昔も男にとって、

女性を見る眼は変わらないのかも…。

 

それを裏付ける様に、

フランソワ・ブーシェの「オダリスク

「オダリスク」(1745年)フランソワ・ブーシェ

「オダリスク」フランソワ・ブーシェ

※出展:The Yorck Project

 

ちなみに、タイトルの「オダリスク」とは…

”オダリスク”
トルコ語のodaliq(部屋)から来ています。

意味は主人に仕える女奴隷、
もしくは寵姫を意味するそうです。

主人から可愛がられる女性となるのでしょうが、

どっちにせよ
主人の好みの女性が選ばれる事には変わりはないと思います。

 

そう思うと、

この絵に描かれている女性は

当時の男性の美人の条件を垣間見るには

最適なのかもしれないと思うのです。

 

そして今展の面白いのは、
そういった日常の様子や
当時の女性たちもそうですが、

教訓やユーモアが混じった作品が意外に多かった事。

 

単なる当時の生活ぶりを垣間見れる風俗画ではなく、

ユーモアや皮肉、教訓など

その絵に描かれているメッセージがおもしろかった!

 

最後の方で目にしたのが

アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカンの「猿の画家

「猿の画家」(1833年)アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン
「猿の画家」アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン
※出展:Web Gallery of Artより

 

これは解説では

…”画家は目の前にあるものを

そのまま描くのは猿まねと同じだ!”

”そこから抜け出してこそ

本当の画家なんじゃないのか?”

そんなメッセージがあるそうです。

 

絵画の描写方法は、
そのものをそのまま描く”写実主義”から
次第に印象派へと移って行くのですが、

 

印象派は19世紀後半頃から流行り始めたと言われているので、
そういう意味では
この絵の果たした役割は大きいのかもしれません。

 

そして

最後にこの1枚!

今回特に気に入った作品がありました!

…「身づくろいをする若い娘

「身づくろいをする若い娘」カミーユ・コロー(ポストカードより)

「身づくろいをする若い娘」

 

ポストカードでも購入したのですが、
これは僕の目を惹いた作品でした。

 

遠くから見ると、

まるで浮かび上がる。

近くによってみると、

何となく荒い感じがしないでもないタッチと筆遣い。

 

このギャップが良かったのです。

「身づくろいをする若い娘」カミーユ・コロー(ポストカードより)

「身づくろいをする若い娘」

 

上で紹介した2枚の美人がと比べると、
貧しく貧祖な感じはあります。

でも妙に迫ってくるのです。

ぷら~と館内を観ていた時に、

グサリと刺さった逸品でした。

 

何ていうかな~

弱さとは逆に
なんだか怖さが感じられたんですよね。

家には飾りにくいけど、
でも魅力があった作品でした。

 

こんな風に観てきて、

感想としては…

思った以上にいい作品が集まっています!

 

でも欲を言えば…

作品数が83作品なので、
ちょっと少な目。

”できればもう少し作品を観たかった!”

というのが本音ですね。

 

ルーヴル美術館(フランスのパリ)

ルーヴル美術館は
所蔵している作品だけでも何十万点とあるのだから、

もう少し頑張ってほしかったな~と。

 

でも中身は

結構濃いものばかりです。

 

風俗画とは言いながら、

かなり奥が深いな~と思ったのでした。

 

 

【 ルーヴル展の関連記事 】
「ルーヴル展」の詳細と見所は?
パリの”ルーヴル美術館”について…
「ルーヴル展」に行く前に~国立新美術館へ向かう途中~

 

 

※ここで取り上げている画像は、
「The Yorck Project」
「Web Gallery of Art」の素材(パブリックドメイン)を使用しています。
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