世界の名画ミステリー ② ~「ルーヴル展」で展示される名画~

ミステリー的な…

 ”世界の名画ミステリー その2

 

ここから紹介するのは

2015年開催の「ルーヴル美術館展」でも展示されている絵です。

 

実際に見に行ってもイイと思います。

ルーヴル美術館展(国立新美術館の入り口)

やっぱり絵画は、

生で見るのが一番イイと思いますよ!!

 

それでは3つ目の名画は…

二コラ・レニエの「女占い師

「女占い師」(1626年頃)二コラ・レニエ

「女占い師」(1626年頃)二コラ・レニエ
※出展:Web Gallery of Artより

 

これは高価な白い服を着ている女性が、
占い師に占ってもらっている場面の絵なのですが、

よーく見ると、
高貴な女性(婦人)の右側
つまりは中央辺りを見てみると…。

後にいる人が

女性の巾着(財布)のひもを掴んでいるのです。

 

ルーペ(奥まで探ってみると…)
どういう事かと言うと…

この女占い師とスリ(泥棒)が

グルになって盗みを働いているのです。

 

しかももっと怖いのが、

占い師の背中辺りに見える怪しい手。

帽子をかぶった男性が女占い師から盗みを働いているのです。

 

見た目は当時の生活感が描かれているのだけど、

じっくり見ると奇妙な、
しかもちょっと怖い場面が描かれているんですね。

 

そして次もちょっと怖い
ミステリーチックな絵かと思いきや…

次はちょっと違います。

 

これも「ルーヴル展」で展示されている絵ですが、

時にはこんな

ちょっと温かい絵もあるのです。

 

…「蚤をとる少年

「蚤をとる少年」(1645年)ムリーリョ

「蚤をとる少年」(1645年)ムリーリョ
※出展:Web Gallery of Artより

 

これは貧しい少年が
自分の体に付いている蚤を
取っている場面を描いたものだそうです。

 

”ルーヴル美術館展”の広告ポスター

これは2015年開催の「ルーヴル美術館展」でも展示される絵なので、
ぜひ見てほしいのですが…。

 

実に少年の貧困さがリアルに描かれています。

でもこの絵には

明るい希望も込められていると言うのです。

 

それが窓から入ってくる光。

この光には希望が込められているそうです。

単に貧しいリアルさだけを描いたわけではない。

少年に希望を込めて

温かい気持ちが込められているそうです。

 

実はこの絵を描いたムリーリョ自身、
子供の頃親を亡くし”ストリートチルドレン”だったそうです。

つまりは孤児だったのです。

「自画像」(1670年)ムリーリョ

「自画像」(1670年)ムリーリョ
※出展:Web Gallery of Artより

 

同じ境遇を味わった事があるだけに、

この少年に対して温かい目で見守っていたのかもしれないのです。

 

それにムリーリョは
結婚してから自分の子供を次々と病気で亡くしたそうです。

 

 考え…・思い…

ここからは私の想像ですが…

ムリーリョはそんな親としての目線で

この蚤を取っている少年を見ていたと思います。

 

ムリーリョが宗教画家として
特に聖母子の絵や子供をテーマにした作品を多く残しています。

そしてその多くが穏やかで優しい雰囲気のものばかりです。

自分が子供の頃孤児で貧しかった事もあって、
心のよりどころとして宗教画に関心を持っていたのかもしれません。

 

もしくは母親の愛情をあまり知らなかっただけに、
聖母に母親の愛情的なものを求めていたのかもしれません。

 

こうやって画家の背景を知って作品を見ると、

いろんな事が見えてくると思います。

 

やっぱり背景を知ると

絵画を見るのが楽しくなると思います!

 

 

 

 

中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇

 

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