- 2019-7-21
- Artwork (芸術作品)
- コメントを書く

”写真で見るのと、生で観るでは全く違うな~“
こう思う事ってあると思います。
改めて思いますが、
絵画は本物を観るに限る!と思います。
今月はそんな1枚を紹介したいと思います。
・・・

「炎舞」(1925年)速水御舟
速水御舟の「炎舞」(1925年)
そういえばだいぶ前の話になるでしょうか…
この「炎舞」という作品は
予備校講師”林修先生”がテレビで紹介していたものでした。
それからというもの、
なぜかこの絵が頭から離れなかったのです。
そして先日”山種美術館”に行き
ついに本物を目にしてきたわけです!
見ての通りこの絵は
”燃え盛る炎とその炎の上で舞っている蛾”を描いています。
”写実と幻想の融合”した絵とも評されるほどで、
思うにその理由は
炎の描写が仏画の炎の様に見えるからだと思います。
だからなんでしょうね…
私が最初この絵を見た瞬間、
炎が燃え盛っている様に描かれているのに、
なぜか熱い炎には見えなかったのです。
御舟の絵は柔らかく
儚い感じの絵が多いからなのかな??
リアルに描かれた炎でありながら、
まるで浮かび上がってくる幻の炎に見えてしまう…。

”ん~、不思議な絵ですね!!”
そういえばこの絵の解説で
背景の黒をもう一度描けと言われても、
御舟は二度と描けないと言っていたそうです。
ここまで「炎舞」がリアルで幻想的に見えるのは、
背景があるからこそなのだろう…と思うのです。
まさにこの絵は本物を見て、
実際に感じるに限る絵だと思います。
この炎舞は山種美術館所蔵の作品なので、
観たい人はぜひ山種美術館に行く事をおすすめします。
(常に展示しているとは限らないので、前もって調べてから行った方がイイと思います。)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。