- 2018-11-24
- Artwork (芸術作品)
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今回は新たなテーマでお話したいと思います。
私が思う11月に見たい”この1枚”という事で、
こんな名画を1点紹介したいと思います。

この11月に私が観たいと思う名画!
それは…
・・・

「落穂拾い」(1857年)ジャン=フランソワ・ミレー
…ミレー(ジャン=フランソワ・ミレー)の「落穂拾い」

これは誰もが知るミレーの名画「落穂拾い」
季節的にもこの時期にぴったりな絵で、
リアルな描写と穏やかさ感じがあって、
それと”神聖さ”というか”崇高さ”さえも感じさせる絵。
観ていると不思議と落ち着く絵なんですよね~。
でも何よりもイイのは
この絵にはこんな深い意味も込められているからです。
この「落穂拾い」は刈り入れが終わった後の畑で、
麦の穂の葉を集めている風景なのですが…、
実はこの絵には
当時のこんな背景や意味が込められているのです。
当時畑の持ち主は刈り入れが終わった後は、
落穂を回収せずにそのままにしていたそうです。
そして生活するのも厳しい貧しい人たちが
生活の糧として残った落穂を拾い集めていた。
この絵はその様子を描いたものなのです。
これは当時の農村地域の風習みたいなもので、
畑の持ち主はすべてを自分のものにするのでなく、
残ったものは他の人に残しておくという
互いに助け合い分け合う風習みたいなものがあったそうなのです。
この1枚の絵からこの様な
当時の文化や風習などが読み取れるんですね!
なんとも深くて興味深いと思いませんか!?
絵はただ観るだけでも面白いですが、
その絵に込められた背景などを知るとより面白いのです。
ちなみにミレー(ジャン=フランソワ・ミレー)は
バルビゾン派の画家と言われていて、
農村や農民の生活や姿を描いたものが多いのが特徴です。
特にミレーの描いた絵は、
農村の人たちの質素な生活と苦しさ、
それから
どことなく神秘さみたいなものが感じられるんですよね。
おそらく労働というものに対して
神聖さみたいなものを込めていたんじゃないかと思います。
今回ミレーの「落穂拾い」という絵を選んだのは、
日本の”勤労感謝の日”と11月の季語でもある”落葉”から
まさにこの時期にぴったりの1枚だと思ったからです。
それにしても
ミレーは本当にイイ絵を描きますね!!
現在この「落穂拾い」は
フランスパリのオルセー美術館に所蔵されています。
さすがにフランスまで行くのは難しいですが、
でもできる事なら日本で見れ(ミレ)ないかな~(^^)
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