「シャセリオー展」に行ってきた! …その2

「シャセリオー展」…国立西洋美術館より

 

前回では「シャセリオー展」前半として
”シャセリオーとラファエロって似ているな~”
そんな感じを受けたわけですが…

それが後半になってくると、
今度は”シャセリオーらしさ”が味わえる様になってきたのです。

 

考え…・思い…
そんな私が思うシャセリオーらしさとは…

このWebサイトでも何度は話していますが、
まるでドラマの一場面を切り取った様な…
そんな絵が特徴だと思っています。

やっぱりドラクロワに影響を受けただけあって、
ロマン主義の特徴ともいえる”劇的”な要素を十分持っていると思います。

例えば
この絵はまさに”劇的”な感じです。

「マクベス」(1855年)テオドール・シャセリオー

「マクベス」(1855年)テオドール・シャセリオー  ※オルセー美術館所蔵

 

見てみよう!
まさに”劇的”って感じですね!

というかドラマの場面を描いた感じです。

今にも動きそうな人物の描き方や、肉体の描写は凄いですね~。

この絵も実際に間近で見てほしい逸品です。

もちろんタイトルから分かる通り、
この絵はシェイクスピアの「マクベス」を題材にした作品だと分かりますね。

   

・・・

芸術を楽しもう!
そしてもう1つ見てほしいポイントとして

馬の描写”をじっくりと観察して欲しいのです。

このシャセリオーの描いた馬が本当にスゴイ!のです。

馬の毛並みや、
今にも動きそうな筋肉の質感。

リアルというよりも生き生きとした感じが絶妙です!!

他にも馬が描かれた作品があって、
例えば

「狩りに出発するオスカール・ド・ランシクール伯爵の肖像」
「左を向く白馬(習作)」
「雌馬を見せるアラブの商人」など
今展では馬を描いた作品が結構あります。
どれも”馬の生き生きとした描写はスゴイ!”の一言だと思います。

 

そしてシャセリオーといえば、
異国情緒あふれる絵も魅力と言われています。

・・・

「コンスタンティーヌのユダヤの娘」(1846~1856年)テオドール・シャセリオー
「コンスタンティーヌのユダヤの娘」(1846~1856年)テオドール・シャセリオー※ポストカードより

 

服装の色などから、
民族というか異国情緒が感じられる絵ですね。

これはシャセリオーがアルジェリアを旅しながら、
その地の人物や生活や様子を描いたものだそうですが、
これまでのシャセリオーとは全く違った感じの絵に見えてきます。

もちろんこの絵もそうですが、
人物の目から力強さやまっすぐな生き様を感じられると思います。

「アレクシ・ド・トクヴィル」(1850年)テオドール・シャセリオー

「アレクシ・ド・トクヴィル」(1850年)テオドール・シャセリオー
※ヴェルサイユ宮美術館所蔵

 

考え…・思い…
実のところ私的に肖像画の絵は
あまり好んで見る方ではないのですが…

でもシャセリオーの描いた人物画に関しては、
人物の””を見ているだけでも十分楽しいと思います。

極端に言えば
シャセリオーの描いた目だけでご飯が食えるほど…(^^)

 

そういえば
印象派のルノワールも同じように旅をして
アルジェリアの地域の風景など描いていたそうです。

 

・・・

そして観終わった後の感想として~

「シャセリオー展」のポストカード
いろいろな画家の絵を観るのもイイですが、
今回の様にシャセリオーの作品に絞った企画展は、
これまで気が付かなかった発見もあって楽しいと思います。

今回はシャセリオーのスケッチや習作、
版画など様々な作品が見れた事もあって、
正直のところ思った以上に充実していたと思います。

 

実はこの日”六本木”で「ミュシャ展」も見たのですが、
注目度でいえば「ミュシャ展」の方が高い様ですが、
でも私的にはこちらの「シャセリオー展」の方が好きですね!

ミュシャはどちらかと言えば画家というよりも
デザイナーやイラストレーターとしての評価が高いと思うので、
シャセリオーと比べるのも違いますが…。

 

そんな感じで
思った以上の充実ぶりで堪能できた「シャセリオー展」でした。

 

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