「ブリューゲル展」に行って(後半)… in 2018

東京都美術館で開催の「ブリューゲル展」

 

「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」も後半へときました。

後半は前半の風景画に変わり
今度は”寓意”や”静物画”がテーマになってきます。
※”寓意”とは直接には意味を表さず、別の物事に託して表す事。

ピーテル1世は遊び心のある絵
(ユーモアと言った方がいいかな!?)を多数描いていますが、
後の子や孫もそんなピーテル1世のユーモアを受け継いでいる様です。

 

考え…・思い…
今回特に惹かれたのが
この第5章の”寓意と神話”のフロアだったのですが、
隅々までをじっくりと見ているだけでも楽しいものですね。

ウォーリーを探せ!”ではないですが、
あちこちに”??”と思うモノがいくつも発見できます。

「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」ポストカード
左の絵…『嗅覚の寓意』(1645-1650年頃)ヤン・ブリューゲル2世
右の絵…『聴覚の寓意』(1645-1650年頃)ヤン・ブリューゲル2世

元々”寓意”は別のモノに意味を託すって事なので、
描かれているモノには何かしらの意味があるのではないか??

そう思うと
見ているだけで想像が膨らんでくるわけです。

こんな事が…
それにしてもふと思ったのが、
こういったユーモアある作品って、
当時ではどう評価されていたんでしょうね!?

当時は宗教画や歴史画と言った類のものが、良しとされていたと思うので、
その中で”寓意”といった類の絵はどう思われていたんだろう!??

 

と思いながら、
ここでブリューゲル一族のこんな違いを見てみます。

東京都美術館で開催の「ブリューゲル展」

この一族は実に興味深い関係をしている様です。

ピーテル1世と子のピーテル2世、
ヤン1世と子のヤン2世といい、
2世とつく画家たちは1世(親)の模倣が多い様です。

 

「鳥罠」(1601年)ピーテル・ブリューゲル2世

「鳥罠」(1601年)ピーテル・ブリューゲル2世

例えばこの『鳥罠』という作品もそうですが、
ピーテル2世は何度もこの絵を模倣(コピー)しています。
(工房で同じ絵を機械的に何枚も描いていたと言います。)

最近の研究では輪郭に沿って穴をあけたカルトンを使って、
大量にコピーしていたそうです。

コピーを残しブリューゲルブランドを守っていたともいうけれど、
そのため親を超える事は出来なかったのかもしれないですね。

事実模倣をメインとしていたピーテル2世と、
模倣もしながら自分の方向性を探っていった次男ヤン1世では、
画家人生で見ると次男ヤン1世の方が成功している様です。

 

考え…・思い…
でも改めて思うのが、
やっぱり一族でつながっているんだな~と思います。

目指した方向性は違っていても
技術的な事や志向は似ている部分が多かったみたいです。
だから似たような作品やテーマが多いんでしょうね。

 

東京都美術館で開催の「ブリューゲル展」
広告の文面に”受け継がれた一族の魂”とありますが、
私が思うに一族の繋がりゆえに
そこから抜け出せなかった事もあるのかな~と思うのです。

 

考え…・思い…
人にもよると思いますが、
私が今回の「ブリューゲル展」で感じた事は、
画家として生きた子や孫たちにとって
一族”というつながりは、時として”限界”だったのかもしれないな~”と。

…そう思った「ブリューゲル展」でした。

この「ブルーゲル展」は、
東京開催の後も愛知、北海道と順次開催していきます。

ぜひ近くで開催の場合は行ってみてはどうですか??

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る