東京都美術館の「ボッティチェリ展」に行って… in 2016

『ボッティチェリ展』東京都美術館にて

 

東京都美術館で開催の

ボッティチェリ展』に行ってきました。

 

1月16日から開催した企画展で、
日伊国交樹立150周年を記念しての開催です。

 

実は昨年も渋谷Bunkamuraで開催していて、
同じ画家がテーマで2年連続開催しているのです。

それだけボッティチェリが
イタリアを代表する画家なんだな~と改めて思いますね。

 

そんなわけで…

東京都美術館

私が行った東京都美術館はやっぱり混んでいました。

 

ここでは『ボッティチェリ展』の様子や感想を
私なりに分かりやすく話していきたいと思います。

 

今回は大きく分けて
3人の画家で構成された展示になっていました。

主役はもちろん”サンドロ・ボッティチェリ”。

そしてボッティチェリの師匠
フィリッポ・リッピ”(1406年~1469年)

ボッティチェリの弟子で
フィリッポ・リッピの息子の”フィリッピーノ・リッピ”(1457年~1504年)

この3人の作品が主に展示されています。

 

  聞いて!!
まずはボッティチェリの作品から見ていきますね!

 

今回ボッティチェリが描いた絵で、
私的に気に入った作品が2つありました。

チラシや広告では
『書物の聖母』が一押しとして紹介されている様ですが~

 

特に下の2作品が印象に残っているのです。

『ラーマ家東方三博士の礼拝』と『アペレスの誹謗』のポストカード

ラーマ家の東方三博士の礼拝』と『アペレスの誹謗』です。

 

この2つの作品が良いな~と思ったのは、
ボッティチェリらしさが出ているからです。

 

ボッティチェリらしさ

… さて何だと思います?

それはこれから話していきます。

 

まず入口入ってすぐに展示していた

ラーマ家の東方三博士の礼拝』から~

「ラーマ家の東方三博士の礼拝」(1475年頃)ボッティチェリ

「ラーマ家の東方三博士の礼拝」(1475年頃)ボッティチェリ
※出展:Web Gallery of Artより

 

これは結構有名な作品だと思うので、
一度は見た事がある人もいると思います。

私は本物を見れたのは今回が初めてでした。

 

考え…・思い…
これを一言で表すなら、

スゴイ!!”の一言になってしまうのですが…。

 

もう少し掘り下げて話すと、
聖母を囲むように立っている人たちに注目してほしい!

写真で見る以上に、

ボワッと浮き出る様な立体感があるのです。

これは実際に観て味わって欲しいですね~。

 

ちなみに余談ですが、
この群衆の中にボッティチェリ自身が描かれています。

「ラーマ家の東方三博士の礼拝」に描かれた自画像(1475年頃)

「ラーマ家の東方三博士の礼拝」自画像(1475年頃)
※出展:Web Gallery of Artより

 

聖母マリア、イエスが生きていた時代は、
ボッティチェリの生きていた時代のもっと昔の事です。

思うに絵に自分自身を描いたって事は、
当時にタイムスリップした感覚でこの絵を描いたのかもしれないですね~。

 

そんなこんな思いながら、
この作品の解説を見るとこんな事が!

実はこの絵はかなり計算して描かれているのです!

 

見て分かると思いますが、

構図的に3角形のピラミッド型になっているのです。

 

この計算された構図が、

立体感や遠近感を生み出しているのかもしれませんね。

 

!!
ボッティチェリらしさ”1つ目は、

1つ1つが計算されて描かれている事!

 

それからこの絵は、
ぜひ近くによって見てほしいのです。

金細工の模様など細かな部分が綿密に描かれています。

この繊細なタッチもまた魅力だと思います。

 

!!
ボッティチェリらしさ”2つ目は、

精密ともいえるくらいの繊細な描写です!

これは近寄ってじっくりと見てほしいですね!

 

このボッティチェリの繊細な描写は、
女性の人物画を描く際にも発揮されている様です。

例えばこの『美しきシモネッタの肖像』という絵。

「美しきシモネッタの肖像」(1480-85年頃)ボッティチェリ

「美しきシモネッタの肖像」(1480-85年頃)ボッティチェリ
※所蔵:Marubeni collection(Tokyo)

この作品も実際に展示していました。

この”シモネッタ”という女性…

 

考え…・思い…
そういえば…

最近買った本の表紙に登場してきた女性です。

 

「ボッティチェリとリップ」…本

本でも触れている事なのですが、

この”シモネッタ”は”ヴィーナスのモデル”とされているそうです。

 

当時の権力者だったジュリアーノ・デ・メディチは、
絶世の美女と言われたシモネッタ・ヴェスプッチに恋をしたそうなのです。

でもシモネッタはマルコ・ヴェスプッチの妻でもあった。

今風に話せば、
ジュリアーノは人妻のシモネッタに恋をしていたのです。

叶わぬ恋心だったという事なのかな?

 

その美女シモネッタをイメージして、
ヴィーナスが描かれたというのもまたオモシロいですね。

 

聖母マリアやヴィーナスもそうですが、
描く画家によって顔が違うと感じる事があります。

それぞれモチーフになった女性が違うって事なんでしょうね。

 

背景に深い人間関係が渦巻いていると思うと、

なんだか楽しくなってきます。

 

こんな風に

スキャンダルを交えて観るのもおもしろいと思いますよ。

 

結構長々となってしまうので、
もう一つの『アペレスの誹謗』については次でお話しします。

 

 

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