ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」の凄さ!

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より

 

この「バベルの塔展」の一番のメイン作品は
もちろんですが、
ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」です。

 

ワンフロアを占める形で、
作品とその詳細な解説がズラズラ~と展示していたわけです。

 

  考え…・思い…
”ここまで1つの作品に対して
大々的に展示するわけですから
よっぽど凄い作品なんだろうな~”と思っていたわけですが…

実際に見てみたら、
想像以上の凄さだったのです。

それを順を追って話していきたいと思います。

 

「バベルの塔」(1568年頃)ピーテル・ブリューゲル1世

「バベルの塔」(1568年頃)ピーテル・ブリューゲル1世 ※ボイマンス美術館所蔵

 

実はこの「バベルの塔」は
旧約聖書に登場してくる巨大な塔の事です。

逸話では~
~すべての人類が同じ言葉を用いていた時代…

人間は天まで届くような高い塔を作ろうとした。

しかし神はこの塔を建設するという”人間の傲慢さ”に対して怒り、
そして人間に多様な言語を与え混乱させ、
塔の建設をやめさせたと言われているそうです。~

こういった神話が
この「バベルの塔」には込められているのです。

今ではこの神話に対して様々な解釈があるようですが、
実現不可能な計画”を比喩する言葉としても使われているそうです。

 

それでは…

絵を見て感動!
肝心の”この絵の凄さ”とは”何”なのか?…

それはこの「バベルの塔」という絵が

知識”と”想像力”と”画力”の結晶だからだと思うのです。

この絵が描かれた時代、
当時では天まで届くような高い塔はなかったと言われています。

今住んでいる現在では”天まで届くような高いビル”がありますが、
当時ではそこまでの建築技術もなかったわけです。

そんなわけで、
神話に出てくる高い塔がどういうものなのか?
当時ではまったくイメージも現実味もなかったのです。

だからそれを絵に表現する事がいかに難しい事か、
よっぽどのユーモアというか”想像力”がないと描けなかったと思うのです。

 

そして
もう1つが塔の描写です。

これは間近で見ると、
細かな部分まで繊細に描かれているのが分かると思います。

今回この絵の詳細という形で拡大版を見れるのですが、
建設中の様子や人間の動きやら…。

この繊細で精密とも言える”画力の凄ささに驚きます。

 

それと…

もちろん神話の内容をちゃんと理解していないといけないし、
建築やら建物の構造などにもある程度精通していないと描けないわけで、
そういう意味で”知識”がないと描けないと思うのです。

つまりこの絵を完成させるには
”知識”と”想像力”と”技術”の3つが融合していないと出来ないと思うのです。

 

考え…・思い…
そう思うとピーテル・ブリューゲルって
スゴイ画家
なんだな~って思うのです。

 

こういった絵の背景を知ると、
絵の凄さが分かってくると思います。

さらには現在の科学などで見ると、
この塔の高さは約500メートルくらいになるそうです。

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔展」より
それだけこの「バベルの塔」の壮大というか、
スケールのデカさが実感できると思います。

ピーテル・ブリューゲルは”第2のボス”といわれていますが、
この絵を見ると”ボスを超えたかな!?”なんて思えてくるのです。

実は来年「ブリューゲル展」が開催予定だそうですが、
(ブリューゲル一族の描いた作品を見れる様です。)
それもかなりの期待というか興味が湧いてきたのです。

”ん~、また楽しみが1つ増えたな~”
と思った今回の「バベルの塔展」でした。

 

 

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